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ウクライナ侵攻と現代の戦争

ロシアがウクライナに侵攻したとかで揉め事が起きてる。状況がよくわからんので調べてみると、以下のような流れらしい。

ウクライナの東側、ドンバスって地域にはロシア人の仲間たちが住んでいる。だけどウクライナとしては、国を統合するためにはドンバスが邪魔になっちゃってる。そんな中でウクライナはアメリカからの軍事支援があったりで、どんどん力が強くなってきた。このままではドンバスにいる仲間たちが虐げられてしまう!そんななか、ウクライナがNATOに入ろうとするもんだから、ロシアとしてはちょっと困った状況になっちゃった。

うーん、よくわからん。話をわかりやすくするために、修学旅行の部屋決めで男子4人と女子2人が分けられたと考えてみる。

Aグループ:男男男(ロシア
Bグループ:男女女(ウクライナ

女子2人と男子1人のBグループができてしまう。女子2人の性格を見ていると、1人になった男子は「着替えるからあっち行ってて!」と言われて部屋の外に追い出されてしまいそうだ。そんなとき、女子2人が別の部屋の女子を呼び込もうとしている。このままでは1人になってしまった男子は孤立するしかない。これはいかんと立ち上がったAグループは、Bグループの部屋の一角を奪って自分たちの布団を敷こうとしている。……という感じかな。合ってる?

気持ちはわからんでもないが、さすがに他の部屋に布団を敷くのは横暴だ。そんなことを許せば、他の班だってそれを始めてしまう。世界中が緊張しているのは、他の班が自分たちの部屋にやってきて布団を敷きはじめる状態になることを恐れているからだ。




とは言ったものの、今回の件は小さい規模で収束すると考えている。現代における戦争は、第二次世界大戦の時代とは少し様子が違うからだ。あの頃はインターネットがなかったし、最後の最後まで核兵器も登場しなかった。この2点で戦争はどう変わるのか?


まずはインターネットの有無。
インターネットがない状況の例として、戦時中の日本を考えてみよう。その頃の日本は「欲しがりません勝つまでは」みたいな標語を国中に流し、国民を洗脳していた。B-29爆撃機を落とすために竹槍の訓練を強制し、不可能と意見する人たちを非国民として糾弾した。特攻隊の兵士たちも、周りの人間たちがバンザイしながら死んでいくのだから、逃げたい自分がおかしいのだと思わされた。
しかし現代は違う。今回のウクライナ侵攻で、各国の著名人たちが揃って戦争反対メッセージをSNSにアップしている。個人が意見を発信できる時代になり、それを個人が直接受け取ることができる。マスメディアに支配されない時代になったからこそ、人々の本来の意志が世界中に広がるようになった。反対デモを起こす人たちは逮捕されてしまうが、その情報が世界中に伝わることで「自分たちだけではないのだ」と勇気をもらえるようになった。戦争も政治も、数が多い方が勝つ。平和を願う人が多ければ、意図して狂わされていた価値観を取り戻すことができるのだ。



続いて核兵器の有無。
核の開発によって、人間は国ひとつを滅ぼせるような力を得た。広島と長崎は、それぞれたったひとつの爆弾で消えた。これは先に書いたように狂っていた日本さえも正気に戻すくらいの威力だ。核兵器は1回きりの切り札だ。いちど使えば世界中から非難され潰される。第二次世界大戦を終わらせるためのもの…という大義名分を以て投下された原子爆弾さえも、それを受けた日本からは「そこまでする必要があったのか」「他のやり方があったんじゃないか」……そんなことを言われ続ける。言われ続けるべきなのだ。「そんな風に反対するやつらを皆殺しにする核兵器を作ったらいいじゃないか」と思うかもしれないが、行き着く先はドラえもんの「どくさいスイッチ」と同じだ。最強の国だけが残り、全てをその国の好きなようにできるようになったとしても内戦が起こる。内戦が起きればその中で核が使われ…の無限ループだ。最後には最強の1人だけが残るが、その状態と比べると確実に現代の方が豊かである。核兵器は基本的に「損」なのだ。


ってな感じで大事にはならんだろうと踏んでるんだけど、すでに犠牲者が出てしまっている。人間がどうにかできる問題ではあるので、コロナよりはタチが悪いように思える。全人類「はだしのゲン」を履修しろ。

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