言葉と意味の間には、大きな壁があります

A: Cさん主催のパーティー、どうだった?
B: 楽しかった!また行きたいな。
A: よかった!私も楽しかった!

C: Aさんは楽しんでた?
B: うん!また行きたいって言ってたよ!

C: 次回のパーティー、また来ない?
A: 次回はいいかな。誘ってくれてありがとう
C: また行きたいって言ってくれていたのに!
A: 言ってないよ!


実際の内容はまったく別なのですが、最近こんな感じの誤解があって困りました。こういうの、割とあるあるだと思います。今後はなるべく発生しないように気をつけたいと思ったので、noteを書いておくことにしました。アウトプットしたことは深く刻まれますからね。ちなみにぼくはAさんの立ち位置で、自分はそんなこと言った覚えはない!と憤っているほうです。

Bさんは、同意してくれたAさんが自分と同じ気持ちだと解釈し、それを根拠としてCさんに伝えております。Aさんは一度たりとも「また行きたい」とは言っていませんが、Bさんが質問に対する回答を「肯定」「否定」でざっくり分けていたり、なんとなく受け取っていたり、記憶が曖昧だったりすると、このようなミスが生まれるのだろうと思いました。大抵の場合、楽しかったのならまた行きたいわけですからね。AさんはBさんとCさんの会話を想定しておりませんが、「楽しかったけど今回だけでいいかな」まで伝えられると丁寧でしたね。

ぼくは明言されていること・されていないことは意識して分けようと心がけていて、お仕事中もできるだけYES・NOで返事をしてもらうようにしています。そんな気持ちで会話しているので、Bさんの言動に引っかかりを覚えました。そんなこと言ってないじゃん。と思っちゃうわけです。

こんなふうに判断しづらいニュアンスでも明言されている・されていないでスッパリ分けて理解し、相手にもそれを求めるのは理系特有の病気みたいなものなのかなーとも思ったんですが、こっちの方が誤解が少なくて済むのでよいような気もしています。どうでしょうか。

言語は人類の偉大なる発明ですが、適切に使わないと損失もでかいですね。



ふと、適切に言語を扱えるだけの能力がないとChatGPTくんを上手く使いこなせないのでは?と思ったのでご本人に質問してみました。


Q.読み書きができても意味を正しく理解できない人は、あなたから適切な回答を得ることは難しいでしょうか
A.読み書きができても意味を正しく理解できない場合は、質問や回答が曖昧になることがあります。しかし、私は自然言語処理技術を用いた言語モデルであり、単語や文脈などから意図を推測し、可能な限り正確な回答を提供するように努めています。そのため、できるだけ明確に質問していただけると、より適切な回答を提供することができます。また、質問や回答の過程で、理解に困る点がある場合には、適宜質問内容の補足や説明を行い、より正確な回答を提供するように努めます。

Q.あなたの学習データに稚拙な文章がない場合、そういった質問への回答は難しいように思えるのですが
A.私の学習データには、様々な種類の文章が含まれています。一般的な文章や、難解な学術論文、口語的な表現、稚拙な文章など、様々な種類の文章が含まれています。そのため、稚拙な文章に対する回答も可能ですが、質問内容が曖昧だったり、文法が不正確だったりする場合は、回答が適切でないことがあります。もし稚拙な文章に対する回答が必要な場合には、文章の書き方や表現方法などについてアドバイスをすることもできます。つまり、質問者がどのようなレベルの文章を書けるかによって、回答の方法やアプローチが異なるということです。


ChatGPTくん、めちゃくちゃ優しい…
言語を正しく使えない人でも問題ないような仕様になっておりました。これで頭の弱いぼくもひとまず安心です。しかし、ツールは人々の格差を広げますからね。インターネットのおかげで個性の格差は広がりましたし、同じように、検索力の格差、プログラミング速度の格差、外国語利用の格差は広がっていくのであろうなと思いました。

お話が脇道にそれたので戻します。

言葉は時代によって移り変わっていくもので、微妙なニュアンスもありますし、数式のように定義できるものではありません。論理的思考だ!といってもフワッとした部分は残りますし、そういう「感じ」みたいなものもまた美しかったりします。だからこそ伝える側と受けとる側には想像力が必要で、両者の想像力の積(ここで和としないのは、どれだけ話しても伝わらない人がいるからです!)が一定の値を超えたとき、はじめてコミュニケーションが成立するものだと思います。

より多くの、いろいろな世界の人とコミュニケーションを取るためには、自分の想像力と言語能力を大きくしていくことが大切なのですね。

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