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Jアラートと焼きそばと宇宙の真理について
By ital
22 November, 2023
焼きそばを作っている間に、国が滅びるというハードボイルドなワンダーランドに生きている。それでも最後に削り節を振りかけると焼きそばは美味い。いや、かけなくても焼きそばは美味い。そう、焼きそばはハードボイルドなのだ。
焼きそばには忘れ難い思い出がある。大学時代のある日、親友の家に初めて泊まったとき、彼の母親が翌日に作ってくれた焼きそばは、二人分とはいえ、僕の常識を遥かに超えた量だった。僕は焼きそばによるカルチャー・ショックを受けたが、焼きそばは二人できれいに平らげた。
僕は、所謂カップ焼きそばと呼ぶインスタント麺も好んで食べていた時期があったが、お湯を入れる度に、この焼かれてもいないソース味のインスタント麺を焼そばとと呼んでいいのかという疑問に苛まれた。その疑問はまだ解決されていないが、カップ焼きそばは美味かった。
インスタントのカップ焼きそばを食べ続けると、次第に工夫するようになる。市販のソースを足す。削り節を振りかける。目玉焼きを乗せる。電子レンジで温野菜にしたキャベツをトッピングする。かくして僕はインスタントのカップ焼きそばを卒業することになる。
ラーメンの可能性が無限大であることはよく知られているが、焼きそばだって同じだ。焼きそばがラーメンより優れている点だってある。それは、ビールとの相性がラーメンを遥かに凌駕することだ。これはたいへん重要なことなのだ。但し、餃子との相性はラーメンに軍配が上がる。
ここまで読んでくれた人(そんな人いるのか?)はもう分かったはずだと思うが、僕は焼きそばと共にビールを飲んだのだった。なぜなら、焼きそばにはビールが合うし、ビールには焼きそばが合うからだ。ビールと焼きそば相思相愛の間柄だ。そしてそれは宇宙の真理なのであーるー。
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