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日本語教育講座 いよいよ教育実習 (オリエンテーション編)
ヒューマンアカデミー社日本語教育講座も最終段階。いよいよ教育実習が始まりました。
教育実習と言えば、遥か昔私が小学生や中学生だった頃、「教生」と呼ばれる実習生が学校に来てました。学校の先生より当然若いので年齢が近くより親しく話したり、子ども心に「先生の卵」ということはわかってましたから、「教生」の授業では「チョット意地悪い質問をしてみたり」と思い出があります。
今回の実習で「61歳の『教生』」はどう扱われるのか?」ドキドキです。
担当講師のT先生は、日本語教師20年のベテラン。お歳はひょっとしたら私よりも上?声が大きくて元気な男性です。
今回受講生10名のクラスの特徴は6名が男性で男性比率の方が高いこと。T先生によると、これは大変珍しいことで、普通は男性比率2割程度ということです。
自己紹介をしましたが、人材も多彩。法律事務所にお勤めで、在留資格についてのサポートをする延長で日本語学校も始めたので、たまには代行授業もできるようにと資格取得を考えたという方。和食の料理人でお休み中に日本語教育の勉強をされる方。スペインに行っていて、スペインでも日本語を勉強している方がたくさんいることを知り、日本語教師を目指す方など様々です。
T先生のお話だと、学習者役の留学生は6名決まっていて、これから3月末まで11回に渡ってその16名で教育実習をすすめていくということです。
なんか、楽しそうです♪
残りの10回の授業の中で、先に中級の授業を5回、そして初級の授業を5回。実習授業は、一人当たり中級初級それぞれ3回ずつ。1回当たり10分の授業です。
教育実践のデモ授業が20分~25分だったのと比べると短め。その10分で
① ルーティーン(日付の確認と勉強する「文型」の確認)
② 場面設定(学習者の日常に題材をとり、例文作成)
③ 板書
④ コーラス(中級でもコーラスするんです)
⑤ 文法説明(どう活用して文型をつくるか?)
⑥ 定着練習
⑦ もう一つ例文提示(②~⑥を簡単に繰り返す)
をこなすそうなので、かなりのスピード感です。
上記の授業内容の教案をA4で2枚程度作製して、翌月曜日の分を金曜日から土曜日の間にT先生にメールします。メール返信でアドバイスをいただいて、月曜の授業に臨むということです。
T先生によると、日本語学習者は初級で漢字300字、語彙1500を学び中級で漢字ブラス1000字、語彙6000を学ぶのですが、学習期間は2年弱です。
日本人は、英語を中学・高校・大学と長々学びますが、それだけではちっとも使えるようになりません。何が違うのか?T先生にお尋ねしました。
それはやはり、「日本語だけ」で教えるからなんだそうです。もちろん日常生活も「日本語」。「日本語漬け」だから1~2年で日本語を話せるようになる。
納得!
だとすると・・・。学習者達の脳みその中は、「日本語漬け」の生活の中で、「日本語の仕組みってどうなってるんだ???」という疑問が超高速で沸き起こっていて、教える側もある程度のテンポで教えないと(日本人が学校英語を勉強してきたテンポではなく)、学習者のニーズに応えられないのかもしれません。
25日が第1回目の教育実習となります。