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日本紛争予防センターからREALs(Reach Alternatives)へ

「職業は武装解除」の瀬谷ルミ子さんが理事長をされているJCCP(日本紛争予防センター)がREALs(Reach Alternatives)に名称変更されました。

「REALs(Reach Alternatives)」という名前には、争いを予防する方法、紛争地での生き方、参加する方法において、今までになかった選択肢(オルタナティブズ)を切り拓き、できる限り多くの人々がその選択肢に「リーチ」できるような役割を担うという意志が込められているそうです。

オーセンティックワークス株式会社の代表であり、REALsの理事でもある中土井僚さんに当時の日本紛争予防センターを紹介いただいたときに瀬谷さんの著書「職業は武装解除」を読んで、一番印象に残ったのが「紛争地の人々に生きる選択肢を増やす」という言葉でした。

(引用開始)
銃弾が飛び交う紛争地で生きる人々は、生き方を自分で選ぶことができない。

停戦合意や和平合意が結ばれ戦闘状態がおさまると、誰かにいきなり命を奪われる確率はぐっと下がる。取りあえず、生きていくことができるという選択肢は生まれる。

それでも紛争の直後で、食べるものもなく、家も壊され、けがや病気を治す医者も病院もない状態では、最低限必要な生活すらままならない。そこに、食糧、住居、医療などの支援が届けば、数週間後、数か月後、どのように生きていくかを考えることができるようになり、さらに生きるための選択肢が増える。復興が進み、学校建設や町の開発などが始まれば、自分の意志で進路や職業が選べる選択肢が増えていく。(中略)

そして、こどもや家族の将来の人生を計画し、どのような社会を築いていくかを選ぶことができるようになっていく。そうやって自分で選べる生き方の選択肢が多いほど、その社会は平和な状態だと思う。
(引用終了)

今回の名称変更は、その「意思」をより鮮明なものにしています。

もう一つの大きな特徴は、活動ポリシーにある、「現地の人々を、問題解決のスペシャリストに」ということです。

(引用開始)
REALsは、現地の人材を育成することに力を注いでいます。問題解決に主体的に取り組む意識や術を持った人が増えるほど、その人たちの周囲の問題から解決されていきます。育った人材が、次の世代のロールモデルとなり、「自分たちの手で、社会は変えられる」という意識と行動が広がっていくことを目指しています。
(引用終了)

「援助」をするのではなく「現地の人々が平和の担い手となる仕組みづくりをする」、これはとても共感できます。

私はこの活動に、わずかながらでも寄付をしていきます。