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七十二候は、昔あるいは今の季節感にあっているのか

七十二候に興味を持ちだしてから、新暦と旧暦の違いにも興味が出てきました。
ネットで調べたところによると。

地球上の生き物は、太陽と月のもとで生きています。太陽の傾きが暑さ寒さに影響し、月の巡りが潮の満ち引きや大潮小潮をもたらしますが、動植物はこれらの変化に合わせて成長しているので、暦はただ単に日付を追うものではなく、生きる指標でもあるのです。

暦には大きく分けて、太陽の進行をもとにした「太陽暦」、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」、太陽と月の両方をとりいれた「太陰太陽暦」があります。

現在、日本を含め多くの国で使われている暦は、古代エジプトを起源とするグレゴリオ暦で、太陽の進行をもとにした太陽暦です。地球が太陽の一回りをする周期を1年とするもので、季節の流れに忠実ですが、月のめぐりとは無関係に進むので、月のめぐりに影響される潮の動きや動植物の変化がわかりにくいのが難点です。

日本で太陽暦が採用されたのは、明治6年(1873年)。それまでは、太陽太陰暦を長い間使っていました。そこで、新しく採用された暦を新暦、古い暦を旧暦と呼ぶようになりました。

旧暦の太陰太陽暦は古代中国を起源としており、7世紀に日本に伝えられ、何度も改良が重ねられました。幕末から明治にかけて使われていたものを天保歴といいます。

旧暦から新暦への移動により、旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になりました。このため、新暦ではおよそ1か月季節が早くなり、桃の節句に桃が咲かず、七夕は梅雨の最中という具合に、ずれが生じるようになりました。そこで、ひと月遅れで行事をしたり、旧暦の日付で考えたりする場合もあります。

またこれとは別に、七十二候の元となる二十四節季について言いますと、2月初めに立春を迎え、「暦の上では春ですが」といわれても、なかなか実感がわきません。この原因は、二十四節季が古代中国で作られ、文化の中心地だった黄河流域、今でいう華北地方の気候をもとにしているからです。華北地方は東北北部と同緯度の寒冷地で、大陸性気候と島国日本の気候では、時として季節感にずれが生じるのです。

もともと二十四節季は太陽の動きをもとにつくられているため、旧暦でも新暦でも変わりはなく、移行するわけにもいかないのです。

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旧暦から新暦に変わったことにより、その前後の季節感を同じように考えてよいのか?
(約1か月のずれ)
二十四節季や七十二候は、現代の日本の季節感にどこまで合っているのか?
一度疑って、確認してみる必要がありそうです。