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「と」「ば」「たら」の違い

ヒューマンアカデミー社、日本語教育初級の教育実践、最終回。この項目の単元テストのあと、N先生の特別講義がありました。

と、ば、たらの違い。

まずは3~4人のグループで、違いを例文を挙げて話し合ってみます。

春になると桜が咲きます。
春になれば桜が咲きます。
春になったら桜が咲きます。

どれもダメではないが、「と」が一番しっくりくる。

説明書を読むと使い方がわかります。
説明書を読めば使い方がわかります。
説明書を読んだら使い方がわかります。

「と」は一般的な説明。「ば」は具体的な事例に際して言っている。「たら」は口語的。

もっと早く出ると間に合いますよ。
もっと早く出れば間に合うでしょう。
もっと早く出たら間に合ったのに。

やっぱり「と」は説明的。「ば」は個別具体的。「たら」は反実仮想。

N先生の説明は
「と」
機械的(赤いボタンを押すとお湯が出ます)
季節(春になると桜が咲きます)
人の特性(お酒を飲むと赤くなります)
道(まっすぐ行くとローソンがあります)
いつもそうなる。

「ば」
優しければ結婚します。(優しくなければ結婚しません)
お金持ちならば結婚します。(お金持ちでなければ結婚しません)
達成の条件。
おもしろければ結婚します。(おもしろくなければ結婚しないかどうかは微妙)
→例文としてふさわしくない?

「たら」
1回性、気持ち、関西人は何でも「たら」
Mさんいわく、わからなくなったら何でも「たら」

N先生いわく。
こうしていろいろ考えていくと、一旦はわかったような気がするが、家に帰ってもう一度考えてみると、やっぱりわからなくなります。それを何回も繰り返し、また自分の感覚だけでなく、日本語学校に入ったとしたら同僚の先生ともすり合わせをして、文法的な正しさとその時点その地域でどう教えるのがベストかを探っていくという感じかな、っと。

今の段階では、「そうなんだろうな」としか言えません。
単純に「正解はこれ!」というのはなかなか難しそうです。