『ダ埼玉』改造計画(案)
はじめに
東京都民が埼玉県のイメージアップ、というより観光をどう盛り上げるかを妄想してみました。改造計画と言っても要はイメージアップを図るにはどうしたらいいかということです。
観光に着目したのは、他県民からのイメージを上げるにはやはり魅力的な観光地化するのが手っ取り早いと思ったからです。
では、スタート!
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ダ埼玉はなぜダ埼玉か
『ダ埼玉』
もはやこの言葉は日本人が誰しもが知る言葉になっている。広辞苑に載せても問題ないレベルだ。ちなみにWikipediaには載っている。
ほらね。
"ダ埼玉"という言葉を最初に言ったのはあのタモリさんだったみたいだ。知っていたかもしれないが、少なくとも記憶から飛んでいた。
タモリさんが1981年に「タモリのオールナイトニッポン」で初登場、その後「森田一義アワー 笑っていいとも」で度々登場したことにより、幅広い国民に浸透したようだ。全てWikipedia情報だけど。余談だが、このWikipedia、めちゃめちゃ詳しく書いてある…。
ダ埼玉と呼ばれるのは、個人的に思うに東京のベットタウンでそれ以外にこれといった特徴が何もない場所というイメージが強いからだろう。埼玉県のイメージを聞かれてクレヨンしんちゃんか浦和レッズがでればいい方なのかな?
また、東京の他の隣県、すなわち千葉と神奈川が強いというのもあるかもしれない。
神奈川には横浜、江ノ島、鎌倉、箱根などといった観光地としても最強なラインナップの都市が揃っている。
千葉に関して言えば、あのディスニーランドがある。
まぁ、正直、"東京"ディズニーランドはノーカンだろと東京都民としては思うのだが、実際に千葉にあるのだからそう主張されれば致し方がない。
そして、それを差し引いても九十九里浜、そして館山などの南房総は爽やかでいけてるイメージがある。
それに引き換え、埼玉はクレヨンしんちゃん…。
さらに追い打ちをかけるように、2019年に公開された"翔んで埼玉"という、超絶埼玉disり映画が大ヒット作となった。
もちろん作品が面白かった。役者の皆さんの演技も素晴らしかった。
しかし、日本国民の意識の根底に"ダ埼玉"というのがあったからこそ、あれだけ抱腹絶倒の映画になったんだろう。
しかし、本当に埼玉は魅力がないところなのだろうか?
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ダ埼玉に魅力はあるのか?
以前、以下のようなnoteを書いた。
このnote自体は埼玉県とは何にも関係ない。
しかし、このnoteのコメントでよく自分のnoteを読んでくれているあさぎはなさんから"埼玉ってどこか観光で行かれたりしてますか?"という質問が飛んできた。
僕自身が東京生まれ東京育ちで現在も東京在住である事を念頭に置いた上での質問なのかな?と思いつつ以下のように回答した。
よく使う青春18切符で行くには元が取れないのでなかなか選択肢には挙がらないけど、日帰りで行くにはいい場所揃ってるなぁとは思ってます。ただ、関東民は日帰り旅行を前提とするが故に秩父は秩父だけとか川越なら川越だけになりやすく、他の場所とセットで行けるみたいのがやりづらいのと、かつ他地方の方々にアピールするにはどの観光地も若干弱いかなという印象です。
端的にいえば、魅力がある場所だと認識してるけど他の場所と比べるとパンチに欠ける。
"魅力がある場所だとは認識しているけどね…"、というのが偽らざる本音である。
しかし、魅力がある場所であるのは十二分に理解している。
そして、昨日このnoteを見かけたのだ。
このnoteを見ていただければわかるのだが、超絶オシャレスポットじゃないですか?普通に行きたい。
これ以外でも、よく知られた小江戸と呼ばれる川越をはじめとして、秩父に長瀞。結構粒揃いなのだ。
なのになぜか埼玉のイメージがよろしくない。
なんででしょうね?
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有川浩さんという作家さんを皆さんはご存知でしょうか。本を読んでいる方は知っているはず。代表作で映像化もされているところだと「図書館戦争」シリーズ、「植物図鑑」、「空飛ぶ広報室」、「フリーター、家を買う」などがあります。
そんな作品の中で、
「県庁おもてなし課」
というものがあります。これも映像化されている作品。以下、あらすじ。
とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員・掛水は、地方振興企画の手始めに、人気作家に観光特使を依頼するが、しかし……!? お役所仕事と民間感覚の狭間で揺れる掛水の奮闘が始まった!
観光に関わるお話なので、"観光客をいかに呼ぶか?"という具体的な案も作中には出てきます。その中で、観光客を呼ぶのに遵守すべき優先順位が提示されていました。それは
情報-施設-交通
です。
交通を整備するよりも施設、施設を整備するよりもまず情報。
そう、情報。
これが重要なのだ。
例えば、先ほど石塚さんのnoteに登場している素敵な"ムーミンバレーパーク"、いったい何人の人が知っているのだろうか。
もし知っていたとして、これが埼玉県にあると認識している人はどれだけいるのだろうか。
また、"川越ってどんな場所?"とか、"秩父や長瀞に何があるの?"という疑問に答えられるか。
そして、そもそもそんな疑問が日本国民の頭の中に浮かんでいるのか?
川越は"小江戸"と呼ばれるが、そういう昔ながらの街並みは日本全国でどこにでもある。
まず、京都。そして金沢。飛騨高山だったり伊勢神宮だったり。関東地方でいけば鎌倉があるし、極論をぶっ放すと雰囲気だけ味わえればいいのだったら東京のお台場にある大江戸温泉物語で事は足りる。
長瀞は自分の中では急流下りなどの川遊びのイメージがあるけど、それも高知県の方が圧倒的に魅力的だ。四万十川や仁淀川は最高だった(経験談)。秩父もお祭りや雲海、お花が綺麗とかあるけど、それだって全国各地にライバル目白押しだ。
埼玉県は圧倒的に負け。
僕自身が東京都民だから隣県の情報を知っていただけの話。関東地方以外の人は、他県の圧倒的な強さに紛れて、埼玉県にスポットライトが当たる事はないでしょう。
だからと言って、埼玉県に勝ち目はないのか?
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ダ埼玉改造計画(案)
なぜイメージが弱いか。それは各街が単独で勝負しているからだと思う。
例えば、
京都 VS 川越
高知 VS 長瀞
北海道(富良野・美瑛) VS 秩父
など…。
うん、勝てるわけがない。
しかし、埼玉県が束となったらどうだろうか。
これはGoogle Mapをスクショしたものだ。
これらの街はまぁまぁ近い。
これらの街が連携してセットで観光地として売り出したらどうなるだろうか?
今まで47都道府県を旅して思うのは、自然も都会も古い町並みも全て揃っているところは案外少ないということだ。
"京都・大阪"とか、福岡とかくらいなもんじゃないだろうか。
上記の都市は強い。けれど、これなら単独の街で勝負するより遥かにまだ勝算はある。
だから、
埼玉県全体をテーマパークにしてしまえばいい。それで売り出す。
県全体の園内マップを作成して、自然を満喫したいならこう回る、町並みを見て回りたいならこう回る、全部欲張りたいならこう回るとかモデルルートを作成する。
このときに大事なのはワクワク感。
ワクワク感のライバルはディズニーランドだ。
ディズニーランドか埼玉か。
こういう選択肢を提示できるかが勝負だと、個人的には思う。
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結局は意識の問題
情報をどう見せるか売り出すか。今語ってきたことはあくまで妄想で、これが効果的なのかはわからない。
しかし、こうしたことを考えているかということが大事なのだと思う。
関東圏内で東京は別格、神奈川も勝ち組で、埼玉VS千葉みたいなことをやっているようでは埼玉はいつまでたっても『ダ埼玉』。
これからの埼玉県の未来に注目したいですね。
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編集後記
しかし、考えるのが楽しかった。
まぁ、大したことは考えていないのだけど。埼玉県は正直今までアウトオブ眼中だったので、このような形であれ、少しでも目を向ける機会があってよかったと思う。
今度また訪れてみようかな。
自己紹介note
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