見出し画像

地元を離れ津和野で過ごした1年。今、津高生らが本音で語る津和野高校のリアル  (後編)

この記事は後編です。
前編を読んでない方は先にそちらからお読みください。

前編では高校を決めるまでの経緯や高校の特徴的なカリキュラムについてお話しましたが、後編では津和野高校の寮生活と部活動、どんな人が津和野で輝けるのか話し合いました。
最後までお付き合いください。


3.ここにしかない青春

ー寮生活ー

村上:まあ寮生活っていってもルールはあるけど結構自由っちゃ自由。

鯉渕:まあ意外とガチガチじゃないね。何かと自分で考えて行動しないといけないからね。

村上:うん。であと地域で行われる活動に参加してる人もいるね バレーなりフットサルなり…

鯉渕:たしかにね。

村上:まあやっぱ切磋琢磨できる仲間がすぐ近くにいるのもいいことだよね。

板垣:あね。

村上:あとこれだけ言っとかないといけないのはルール守れない人は入んないほうがいい。交友関係も悪くなるから。

鯉渕:たしかに。

村上:あとは少しでいいから器広い人のほうがいいよね。

鯉渕:確かに寛容じゃないとねーちょっとしたことを全部気にしちゃうとね。

村上:いちいちつっかかるとめんどくさくなるよね。

鯉渕:関係が崩れる。

村上:まあ一緒に過ごすわけだから、嫌なとこも見えてくるしね。

鯉渕:最低限のルールがまもれて多少は寛容な人じゃないと厳しいね。

板垣:たしかにね。

村上:ストレスも貯まると思うしお互い良いことないから。

板垣:描いてた寮生活と実際の寮生活、違うとこあった?

村上:まあ結構緩かったよね。

板垣:どういうところ?

村上:思ったより時間もアバウトな感じ。

鯉渕:時間とか全部決められてると思った。

村上:まあ点呼はちゃんと出ないといけないけどね。

板垣:点呼以外はあんまり厳しくない感じなんだ?

村上:そうそう。食事の時間も結構適当だね。ルールは結構厳しくないかな。

画像1

寮の食堂の様子

板垣:寮の良い所ってやっぱ地域に出やすいよね。学校まで1分もないし。

村上:近いのは結構いいね。

板垣:津和野でなんかイベントあるってときもすぐでれるし。

村上:寮生活で大事なのは先輩の言うことを守ることだよね。

鯉渕:たしかに。先輩と仲良くなるのは結構大事。

村上:先輩が注意することってまじで寮生活において基本的なことだからね。じゃないと先輩怒んないから。ドア大きい音で閉めたりとか…

板垣:まぁ家で過ごしてたらあんま気を使わんとこではある。

村上:寮で絶対必要なものとかあるっけ?おれが思ってたのは扇風機?ちっちゃいのでいいから。クーラーが夏はつくんだけど5月とか暑いのにつかない日があるから…

鯉渕:あと電源タップとか。

村上:たしかに。寮でコンセントをさせる場所が一人あたり4つぐらいだからな、俺も電源タップで増やしてるし。

板垣:たしかキッチンがないんでしょ?

村上:そうそう。オープンスクールで寮見学のとき知った。

板垣:今の中学生が寮生活に対して不安を抱いてると思うけどその不安はどんなものかな?

村上:やっぱ交友関係じゃない?初対面だし。

鯉渕:まあ不安だと思うけど。

村上:多少コミュニケーションがとれれば全然仲良くなれるよ。

板垣:なんか先輩に怖い人とかいなかった?

村上:いないいない。自分がよっぽど変なことしない限り先輩怒んないよ。

板垣:そんなにルールが厳しいわけでもないのね。

村上:そうそう。若干門限がめんどくさいけどまあ慣れれば大丈夫だし。あと絶対持ってきたほうがいいのはイヤホンだわ。つけないやつはめちゃめちゃ迷惑。

鯉渕:そういう配慮もしないとね。

村上:寮のいいとこは学校に近いとこと…

鯉渕:あと人がいっぱいいるからね、楽しいよ集団生活。めんどくさいこともあるけど普通に楽しかった。

板垣:たしかにね。毎日が修学旅行みたいな感じだろうし(笑)

村上:あと寮でこまることと言ったら…お小遣いとかの金額も違うし。

板垣:まぁ金銭感覚の違いは絶対あるよね。

鯉渕:たしかに。今日遊びに行こうぜー!っていっても金が無いって断られる時あるし。お金の貸し借りはまじで注意したほうがいい。金銭トラブルは絶対ダメよ!

画像1

ー部活動ー

板垣:部活について。ここに来る前にさぁ野球部とバレー部はシンボルスポーツってことをきいてさぁ。

鯉渕:あーね。

板垣:言っても野球部は普通の高校と一緒ぐらいだよね。バレー部はちょっと厳しいけど。

村上:うんバレー部はしっかり本気でやってる。先生がめっちゃ熱心だしね。

板垣:二人は部活とか迷った? 俺は迷ったけど。

鯉渕:俺は即決だったね せっかくここに来るんならここにしかないことやりたかったし。

村上:おれも迷ったかな。最終的には友達がいくからそれに付随する感じでグローカル・ラボに決めた。

板垣:やっぱ実際に体験するのが1番だと思う。空気感とかわかるし。体験期間もちゃんとあるからね。

村上:そうだね。いろいろな部活体験したほうがいい。

板垣:俺はグローカル体験しに行ってきめたから。当時の先輩に感化されたね。他の部活はどんな感じかな…卓球部とかソフトテニス部とか、ソフトテニス部は外部コーチが入ったから真剣にやってるらしいね。卓球は?あんま聞いたことない。

鯉渕:まあ普通ぐらいじゃない?特別厳しいわけじゃなさそう。

村上:そうだね。

板垣:陸上部は…1番ホワイトらしいよ。友達いわく。

鯉渕:たしかにそうだな。

板垣:授業の居残りとか普通にさせてくれるし、結構自主性を重んじる風潮あるよね。

村上:あと弓道部。

板垣:弓道は高校にしかない感じあるよね。

村上:確かに。全くやったことないことに挑戦するのもいいね。

板垣:高校から始める人が多いから、上を狙いやすいよね。頑張れば中国大会ぐらい行けるんじゃない?

鯉渕:みんな1からのスタートだし。

板垣:あと文化系は?

村上:美術部と吹奏楽部と合唱部だね

板垣:美術部ってさ女子しかいないよね笑。俺もさ1年のころ体験行こうかと思ったけど女子しかいないからやめた。

村上:確かに一人だけ男子は厳しいとこあるかもね、気にしなかったらそれで済むんだけど。やっぱ楽しく部活できる環境じゃないと。

板垣:そうだね。次吹奏楽は…

村上:人数少ないけどけっこうやってるよ。午後練もやってるみたいだし。まぁ発表が近いからかな。

板垣:吹奏楽は人数少ないから入ったら即戦力というか、結構活躍できるよね。

村上:たしかに。あと合唱部だ、合唱部も先生が割と熱心だね。手詰まったら個別指導もしてくれるみたい。

鯉渕:へー

板垣:で最後がグローカルラボか。グローカルが1番人数多いよね?

村上:1番多いでしょ。40人ぐらいいるし。

板垣:三年引退しても30人いるし、そもそも地域みらい留学をしようとしてる人はグローカルラボって知ってるの?

鯉渕:俺は知ってたよ。

村上:俺も自分で調べたりした。

板垣:今のグローカルって結構変わってきてるよね。ICT活用しだしたり、コロナの影響もあるけど。

村上:そうだね。ICTで割と管理されるようになった。従来はイベントに参加するのが多かったけどコロナの影響で祭りとかなくなっちゃたから、自分たちで企画運営することが多くなったよね。

板垣:こっちから自発的に動くようになった。

鯉渕:調べたときは地域のイベントに参加します!みたいな感じだったけど、今や運営側だね。

村上:そういや運動系はマネージャーがいるでしょ。

鯉渕:そうだね。運動部のほとんどはマネージャーが設けてある。

板垣:まあ部活も色々選択肢あるし入らないという選択肢もある。特別厳しい部活もほぼないし、部活に対してはそんなに不安を抱く必要はないよ。

画像2


4.「やりたい」のきっかけが見つかる場所

ー津和野高校をおすすめしたいひとー

鯉渕:どんな人におすすめかなぁ。

板垣:お前らが津和野高校に来てよかったと思ってるんならお前らと似た人には確実におすすめできるよね。

村上:やりたいことが決まってない人とか?

板垣:なるほどね。まあやりたいことがある人は(進路に関して)迷わないもんね。

村上:まあ確かに。

鯉渕:やりたいことがある人はまぁこっちまで来てもねえ…

板垣:そのやりたいことが地域創生だったり自然に関することだったら津和野に来たらいいと思う。

板垣:あとは…鯉渕に似たやつ‥鯉渕ってどんな人間だ?

鯉渕:変態。常識がない。

板垣:あ、常識がない人に来てほしいってこと?

鯉渕:おお…

村上:ぶっ飛んでんなあ(笑)

鯉渕:確かに常識ないけど(笑)

板垣:村上とか…家から離れたい人

村上:たしかにね。

鯉渕:俺もそうだわ。

板垣:そうだなー‥あとは勉強に囚われたくない人かな。

村上:うんうん。やる気のある人は授業後に先生に聞きに行けるしね、先生も個別で教えてくれるし。

板垣:あとはー…中学の頃、輝けなかったというか、表立って何かをすることなかったっていう人かな。津和野高校なら機会はたくさんあるしやる気があれば何でもできるし表立って何かをしたい人!  

村上:やりたいことをやれなかった人とか?もてあましてたり…

鯉渕:それって環境の問題だよね…

村上:あー環境を一新したい人とかも。ガチで世界変わる

板垣:たしかにね。県外の人からしたら全く違う生活だもんね、都会ならなおさら。

村上:ローソンが10時に閉まるとか驚愕や(笑)

鯉渕:それな(笑)

板垣:あとはそうだな。自然に囲まれたい人?老後みたいだな。

村上:まだ若いから(笑)

板垣:うーん…家を離れたくてその津和野高校を選ぶ理由…

鯉渕:まあ俺らあんま考えてねえからなあ。

村上:そう。なんかフラッっとたちよったって感じ。

板垣:うーん…じゃあ逆に俺らはどんな人材を必要としてる?

鯉渕:ここは人事部すか?(笑)

板垣:どんな人だったら頑張れると思う?津和野で輝けると思う?

村上:まぁある程度のコミュニケーション能力は必要だと思う。

板垣:確かに。あと地域おこしとかそこら辺に関心がある人かな。

鯉渕:中学生で地域おこしとかに関心ある人いる?

村上:俺は割とあったよ。

板垣:俺もあったね。

村上:親が地域のイベント計画してやったりとか。

鯉渕:あーそーなんだ。

画像3

最後に

ー未来の後輩に向けてー

村上:津和野高校はやりたいことを見つける、そして実現できる高校だから、進路先に迷った時に思い出して!中学校生活で不完全燃焼だったそこの君!津和野高校に来て俺たちと一緒に少し変わった青春をおくらない?

鯉渕:地元の高校だけでなくこういう選択肢もあるよってことだけ覚えておいてください!受験も大変だと思うけど良い経験だから逃げずに頑張れ!津和野高校でまってます!

板垣:今回僕達が言いたかったのは「津和野高校に来い」ってことではなく「こんな高校もあるよ」という1つの選択肢の提示です。この記事で少しでも共感していただけたり悩みが解消されたりしたら嬉しいです。進路はすごく悩むけど沢山悩んで納得いく決断をしてね!

あとがき

ー座談会を終えてー

普段からともに過ごす友達と津和野高校で過ごした1年を振り返る良い機会になりました。出身地は全く別のとこでも同じ悩みもあり非常に有意義な座談会でした。
今回意識したのは「津和野のリアルをありのまま伝える」ということです。高校紹介などを読んでも良い所しか掲載されてない高校がほとんどだと思います。「それって実際どうなの?」という疑問がなくなるように意識しました。進路を決める上で少しでも役に立ったら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?