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乃木坂46の楽曲を一日一曲語る。7日目『おいでシャンプー』

_______【この記事の構成】_______
▼今日のこばなし

本題の伏線になる時とならない時がある雑談

▼『○○』の基本データ
作編曲、歌唱メンバー、MV等の情報

▼『○○』を語る
愛と飛躍に溢れた考察

▼おわりに
総括とキメ台詞



▼今日のこばなし

「すれ違いコント」

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どこかで聞いた話だが、我々が抱える悩みのすべては、因数分解すると「人間関係の悩み」らしい。

それは、ワイドショーをにぎわせている多くのニュースにも言えることだ。
政治とか、芸能界と言うと大きな問題に見えるが、たいていの場合その発端はヒト対ヒトの「情報の行き違い」や「認識の不一致」ではないだろうか。

「アンジャッシュのコントはめちゃくちゃ面白いけど、そういえば僕たちみんな日常的にすれ違いコントやってるよね」とふいに思ってしまった。


▼『おいでシャンプー』の基本データ

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▼収録 / 発売日
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2ndシングル『おいでシャンプー』全てのタイプ / 2012年5月2日

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▼作詞 / 作曲 / 編曲
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秋元康 / 小田切大 / TATOO

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▼歌唱メンバー
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生田絵梨花、生駒里奈、市來玲奈、井上小百合、岩瀬佑美子、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、中田花奈 、西野七瀬、橋本奈々未、畠中清羅、星野みなみ、松村沙友理、宮澤成良

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▼センター
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生駒里奈

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▼幻のフリ
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実はこの曲には振り付けが変更された箇所がある。その騒動の一部始終が知りたい方は下の記事でご覧いただきたい。まあひとことで言うと不評だったのだ。

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▼MV(ミュージックビデオ)
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間奏の振り付けは変更前のものになっている。

監督:高橋栄樹


▼『おいでシャンプー』を語る

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・大脳辺縁系

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筆者には音楽的知識が全く無いが、『おいでシャンプー』は乃木坂46の全楽曲の中でも屈指の耳に残りやすいメロディのように思える。
ひとことで言えば最高だ。出だしのピアノからもう心掴まれる。

人が音楽を聞いて「良い音楽だ」と感じるのは、大脳辺縁系の働きによるものらしい。大脳辺縁系は爬虫類の脳にも存在し、生前に関わるような原始的な機能を司っているところだ。

だからなんだと言われればハイそれまでョな話だが、われわれ人間には知識とは無関係に「良い音楽だ」と感じる機能が備わっているということである。

・ナカダカナシカ

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『おいでシャンプー』には、ライブに行ったことがない筆者でも知っているほど超有名なコールがある。「ナカダカナシカ」コールだ。

本作でフロントメンバーに選ばれている中田花奈が由来となっており、中田は『乃木坂ってどこ?』内で、「おいでシャンプーの頃が(自身の)アイドルとしてのピーク」と自虐的に発言していたこともあった。この曲以降の中田のポジションを見ると、たしかに否定はできない...

詳しい内容は上のサイトでわかりやすくまとまっている。

余談だが、筆者はオリラジ藤森が歌うナカダカナシカも好きだ。((※1))

・フレンチ・ポップス

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初期の乃木坂46の楽曲は、フレンチ・ポップスをコンセプトにしている。

筆者はフレンチ・ポップスというジャンルをそもそも知らなかったので、調べてみた。

フレンチ・ポップスまたはフレンチ・ポップとは、通常、日本ではフランス語によって歌われるポピュラー音楽の事を指す。フランス人が歌う曲に限定されてはおらず、フランス語圏であるフランス、ベルギー、ケベック州出身歌手の歌うポップスもフレンチ・ポップスに含まれる。

-引用元:Wikipedia

日本では60、70年代にフレンチ・ポップスが流行ったらしい。
せっかくなので何曲か聴いてみようとYou Tubeを掘っていくうちに、ある曲に出会った。

シルヴィ・ヴァルタンの『アイドルを探せ』という曲である。
この曲を聞いた後に、『おいでシャンプー』を聞いてみてほしい。きっと驚くはずだ。


・歌詞

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さてさて歌詞を見ていくと、なかなかにフィクションなストーリー設定である。大雑把に言うとこうだ。

たまにふざけたり、たまにトキメキながら、男女がプールそうじをしている。

「イヤ、そんなシチュエーションあるわけねえ!とは限らない」という心持ちで、否定しないでお付き合いいただこう。

おいでシャンプー
振り向いた時
スローモーションで
揺れる髪
おいでシャンプー
君の予告が
甘く切なく
届いたよ僕に

- 出典:『おいでシャンプー』/ 作詞:秋元康 作曲:小田切大

 目の前の女の子が振り返るときのドキドキする感じを見事に表現している。

まるでその女の子の髪からシャンプーの香りが、
「今からこの子があなたの方に振り向きますよ」
という予告のように、一足先に僕のとこまでやって来たような感覚。

そんな一瞬の出来事が「スローモーション」という言葉によってダイナミックに青春の1ページとして表現されている。

 
こんなキラキラした青春を一度でいいから体験したかった。時を戻そう。


▼おわりに

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『おいでシャンプー』をはじめとする乃木坂46初期の楽曲には、百合っぽさがあるとよく言われる。((※2))
これは、主人公がユニセックスに描かれているからではないだろうか。

「乃木坂46の百合っぽさ」については、考察がまとまった時に綴りたいと思っている。乞うご期待。

では、また明日。 stay tuned!


((脚注))

※1)『らじらー!サンデー』(NHKラジオ第一)に中田花奈がゲストで来た時は「俺のナカダカナシカ」のコーナーをやるのが定番になっている。リスナーから投稿された文章をオリエンタルラジオの藤森慎吾が「ナカダカナシカ」コールに乗せて歌うというもので、藤森はコールの最後の音程が違うと度々指摘されているが、「こっちのほうがノリやすい」と頑なに音程を変えず、むしろ一部のファンが藤森の音程に引っ張られ混乱する事態が起きている。

※2)百合(ゆり)は、女性の同性愛のこと。また、それを題材とした各種作品。作品の場合、女性同士の恋愛だけでなく恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い。-引用元:Wikipedia


【参考】

http://open.shonan.bunkyo.ac.jp/~hatakama/zemi/zakiyama.pdf

 

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