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制作日記No.111〈ダイアローグ②〉

2021年8月3日(火)

お疲れ様です。いたがきブログです。

乃木坂46メンバーの卒業後をテーマに、僕の妄想を短篇小説集にしようと企んでいます。
タイトルは短篇小説集『振り向けば青春 ~あの後の彼女たち~』です!

(略して #短篇小説集ふりはる


ようやくその第一作目となる松村沙友理篇が完成しました! 無料で公開しています。

きのうに続き、ロバート・マッキーさんの『ダイアローグ』を読んで学んだことを受け売りで解説します。

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▼小説、演劇、映画、テレビ
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本書は小説、演劇、映画、そしてテレビ(ドラマ)の4つの媒体における「ダイアローグ」の機能と方法論について書かれた本です。

なのでまずこの4つの媒体の違いについてカンタンな説明がなされるのですが、その説明が僕が今まで感じてたけど言語化できていなかったことにクリティカルヒットしたので紹介させてください。
(©Everybody)

演劇
・おもに聴覚の媒体
・外見より声が優先される

映画
・おもに視覚の媒体
・声より外見が優先される

テレビ
・演劇と映画の間を浮遊している
・テレビドラマは外見と声の調和を目指す傾向にあり、だいたい観ることと聴くことを等分に求める

小説
の媒体
・目や耳に直接訴える他の媒体と違い、文学は迂回路を通って読者の心へ訴えかける
・読者はまず言語を解釈しなければならず、それから描かれている光景と音を想像し、そこでようやく描かれたものに身を任せる

耳で聴く演劇と目で観る映画が対称関係にあり、テレビはそのあいだでツマミを調整してバランスを取ろうとしてるイメージですね。

しかし小説はそれらと一線を画す複雑な媒体になっています。

図にするとこんな感じです。

画像1

さて、

これで短篇小説集『ふりはる』を作ろうと思った理由が説明できるようになりました。

乃木坂46の映像作品やパフォーマンスを見て膨らんだ「妄想」を形にしたいと思ったとき、なぜ「小説」という媒体を選んだのか。

「言語の解釈」と「光景と音を想像する」という迂回路を通ることでこれらの「妄想」を「作品」へと昇華できると直感したからです。

逆に言えば、乃木坂46メンバーの卒業後の姿を虚構と真実のあいだで描いた物語は、「小説」でしか表現できないと思ったからです。

この判断に間違いはなかったと思いますが、言うは易く行うは難し。

想像力は視覚や聴覚といった感覚よりもはるかに複雑で、多面的で多層的です。ゆえに小説は他の媒体より多くの種類と柔軟性のある「ダイアローグ」を提供できるとマッキーくんは言いますが、それはつまり多くの種類の中からそのつど柔軟に選び取っていかなきゃならないってことですよね?

(#マッキーくんに聞いてる)

で、小説の「ダイアローグ」においてまず選ばなきゃならないのが、物語を一人称・二人称・三人称のどれで進行するかですよね。

これはじっさいに短篇小説集『ふりはる』松村沙友理篇を書き始めるときにぶち当たりました。きっと小説を書こうと思いたった多くの人がぶち当たったことでしょう。

でも大丈夫。マッキーくんがそれぞれの特徴をきちんと説明してくれています。この続きは、また明日。


【出典】著者ロバート・マッキー『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法』(フィルムアート社、2017年、一部改変あり)

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1ヵ月の活動を振り返って評価と来月の目標設定をする「活動報告&戦略会議」を毎月公開しているのですが、まだ7月分が書けていません。

早急に書いてnoteに公開するんで、完成したらちょっと覗いてみてください。


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【執筆風景】https://www.showroom-live.com/room/profile?room_id=354242
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では、また後ほどお会いしましょう。


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