【ネタバレ注意】映画 「Winny」 を観てきた
皆さんこんにちは!
この度、巷で話題の映画 「Winny」 を観てきました!
21世紀生まれの僕は、Winny事件をリアルタイムで目撃した記憶はありませんが、幼い頃からコンピューターに強い興味関心を寄せていたために、中学生の頃にP2P技術の概要とWinnyについては調べたことがありました。
Winnyの生みの親である金子氏は、僕が最も尊敬する人物の一人であり、先日、あのWinnyが映画になることを知ったときから「絶対に観に行こう!」と心に決めていました!
実話を基にしているとはいえ、あくまでこれは「映画」。
純度100%の実話ではないことは念頭に置きつつ、「Winny事件」に対する僕個人の見解を記していきたいと思います。
Winny事件について
Winny事件に関する概要、説明は既にインターネット上で多くの情報が出回っているので、そちらを参照してくださいますよう、よろしくおねがいします。
Winnyの"開発者"が逮捕される意味
Winnyは児童ポルノや海賊版のやり取りに利用されてしまいました。
これは事実です。
しかしながら、これはいわば、刺殺事件において、凶器となった包丁やナイフを作った職人を逮捕するようなこと。
「殺人事件」というわかりやすい事例を用いて説明すれば、この「Winnyの開発者」が「Winnyの悪用を幇助した」とされることがおかしいのがよく分かることでしょう。
包丁職人は、その包丁が食材を切るためではなく、人に危害を加えられることを考えながら作るでしょうか?そんな馬鹿な話はありませんよね。
僕のようなありふれた大学生でも、3秒も考えれば不自然であるとわかるような屁理屈を真顔で主張した当時の警察や検事の頭の中を是非覗いてみたいものです。
将来を担う若者の貴重な時間を奪ってしまったこと
Winnyの開発が始まった2001年当時、金子勇氏は30歳でした。
30歳といえば、大卒社会人がちょうど社会で本格的に活躍し始める頃で、多くの方にとって人生が盛り上がってくる時期であると思います。
そんなとき、金子勇氏は不当に逮捕・勾留され、「著作権侵害幇助の罪」で起訴された2004年から2011年に無罪が確定するまでの7年もの間、名誉を傷つけられた状態でした。
西村博之氏が仰るとおり、金子氏が不当で精神的苦痛の伴う扱いを受けることなく、その才能を活かし続けられるような環境であれば、現在のITは大きく異なった形になっていたことでしょう。
「もしもあのとき」に続く仮定の話をしたところで、過去を変えることはできないので、金子勇氏の不当逮捕の事実を無駄にすることなく、私達「コンピューターを愛するすべての人々」が萎縮することなく、モノ作りを続けることができるような日本社会が実現に向かうことを切に願います。
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