【#短編小説】鎌、全覧ならざるを得ず
鎌、全覧ならざるを得ず。
残するは刑。鈍しては礼。
烙印十がされおりて、裁きすけらぬ道色知れ者がちりぢり形て咽ぶ哭く哭く渡り鳥の果て。
夢、芽か、破れた雅のかいざいつちて。
金、輝きざるを得ず。
夢見るは罪。座しては伏。
最、避けの嘆き日々知らず刺す毒の呪詛なりて臥せぶないなぜの我が身川沿いの異詞。
爪、土か、崩れたしずかのさいざいに轟轟て。
鳥空概生ましてれから、今で幾ら、までぞ幾ら数々鳥死したか死しずしか。
誰はかり、誰そはかる。
すいずいの完、墓在遺て、逆在遺て、救いのテい。
今日の気なき人に、亜斜奴螺の赤見えずしか。
ただ其れ人死寸の尾に対す血の侮辱とえられらずしか、己がばに宇宙挑む蟲を才人とすち。
狩れ狩れ。
其れ、貴様浴びけものあらず、我が血一雫たりともさいざせず。決してさいざせず、化高き血さいざせず。
刺す毒の呪詛なりて。
刺す毒の呪詛なりて。
刺す毒の呪詛解でぬ者効かとがす。
ガ、祁せずちのと消ぜ。
ものこそたれ、さいざせずものこそたれさいざせず。
さすどれとさいさしの判別行なわれとし、救いたる、足り得る形ありてす。
「命のかけ方は二つ存在した。死を伴うか、死に抗うかである」
鎌、全覧ならざるを得ず。
我、生くうえ全覧あとる必なし。
さいざせず。
ガ、追いて、全覧せ。
全覧ずしとも、命続けきと。
さいざせず。
世、不定崩ようとも、ゆめゆめ、現実夢どちとさててかも、跳ねと願神占めるべとなく。
さいざせず。
人成なく狂暴りてさいざせず、気高き世斜者さいざせず。
邪視払い土握れ。
邪視払い土握せ。
決してさいざせず。
その身。
是よ。
一片鎌とあれ。
『鎌、全覧ならざるを得ず』終
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