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素敵★レンズフィルター【#イタチカメラ 00001】

こんにちは、板近 代です。

本日は、私があれやこれやとカメラの話をさせていただくシリーズ「イタチカメラ」の第1回めとなります。

記念すべき第1回のお題はレンズフィルター!

素敵な素敵なレンズフィルター!

レンズフィルターです!

レンズフィルター★コレクション

レンズフィルターとは、簡単に言うとレンズに装着することで様々な効果を得るものでございます。

フィルターの装着位置としてよく見かけるのは、レンズの前面。

たとえば、レンズを傷や汚れから守るために装着する“レンズ保護フィルター”は使っている人も多いのではないでしょうか。

最前面の「PENTAX SKYLIGHT SMC……」と記載のあるパーツがフィルターである

レンズフィルターの歴史は長く、保護フィルターだけを見ても種類は豊富。

さらに、レンズの保護以外にもコントラストの調整や、特殊な効果を出すために作られたフィルターなども存在します。

さらにさらに、複数のフィルターを内蔵したレンズ……なんてのもあったりするんですよ。

フィルター内蔵型レンズTAMRON 51B。「Y2」など記されたリングを回してフィルターを変更する

さらにさらにさらに、箱やケースも素晴らしい。

余談だが、下の本はフィルター専門書である

そんな感じでレンズフィルターのコレクション性は恐ろしく高いわけです。

その魅力にやられカメラより先にフィルターにハマった私は、年月をかけて数百枚のフィルターを集めることとなりました。

集めてよし、眺めてよし、使ってよし。

フィルターは人を惹きつけてやまない魔性の存在…………なのかもしれません。

三枚の写真

これからお見せする三枚の写真は、どれもフィルターの効果を利用して撮影した写真です。

撮影後の加工や調整はなし。撮影したそのままを掲載しております。

使用したのは、それぞれ違う種類のフィルター。

それがどのようなものなのか。

ここからひとつづつ解説させていただきます。

※各使用フィルター名は()内の補足情報を除きフィルター本体に記載されているものとなります

使用フィルター:Kenko COLOR IMAGE R/B(一部痛みあり)

一枚目の写真は、ピントをわざと少し外してジャバラ式のカメラを撮影しました。

使用したフィルターは「COLOR IMAGE R/B」という製品。

簡単に言えば、半分が赤、もう半分が青色になっているフィルターです。

赤青の色はかなり濃い。痛みが目立つが君はまだまだやれる!

このフィルターは赤青の3Dメガネを思い出させるような、3Dっぽい写真を撮ることができるのですね。

ピントをちょっとだけ外したのは、3Dメガネ感を強めるため。

もっと突き詰めていけば、より3Dメガネ感のある写真が撮れる気もします。


そして……

なんと……

3Dメガネ感を出さずに撮ることも可能なのです!

本日最初の方に掲載した以下の写真は、COLOR IMAGE R/Bの赤色と青色が優しく乗るように撮影したものなのです!

一枚でいろんな演出ができるのは楽しいですね。


COLOR IMAGEは他の色も存在します。

また裏技として、色の異なる角型フィルターを二枚使って…………と、この話はまた今度にしましょう。


名前の頭についている「Kenko」というのはメーカーの名前です。

過去に販売していたものから現在販売中のものまで、素晴らしいフィルターをたくさん生み出してくれた、フィルター好きには欠かせないメーカーさんなので覚えておきましょう。

使用フィルター:Kenko MIRAGE(三面)

こちらは「ASAHI PENTAX」と書かれた青色の箱を撮影したものです。箱はひとつ、「ASAHI PENTAX」という文字もひとつしかありません。

この文字の増殖は「MIRAGE」の効果。箱の像が三つに増えているわけですね。

立体的なガラスが美しい。色は無色透明

暗めに撮ったのは、箱であることをわかりづらくして「ASAHI PENTAX」という文字を浮き立たせるため。

MIRAGEの回転機構を利用して、良いバランスになるように調整しています。ちなみに、本日紹介の三種のフィルターは全て回転させることができますよ。


MIRAGEで忘れてはいけないことは“三面”以外にもいろいろあるということ。他のMIRAGEも……良いですよ…………。

VARI MIRAGEという“すげぇMIRAGE”も存在する。詳細はまた後日!

使用フィルター:Kenko ZS-AURORA

最後の写真はリリカル☆ストア2021のショッパーに描かれたロゴを撮影したものです。

「ZS-AURORA」を利用して、ほわんと優しく発光しているかのように撮りました。

無色透明で溝が刻まれている。中央から少しずれた位置に溝のない部分がある(撮の字に注目)

そして、このフィルターはF値の変化とともに変わってゆく効果が、たまらない品でもあります!

F1.4で撮影
F8で撮影

AURORAを含む「ZS」もシリーズだったりするのですが、どれも癖が強いフィルターばかりなので私は大好きです。

このケースもKenko製である。蓋を閉めるとめちゃくちゃかっこいいのでそれもまた後日に……

その癖をどう出すか。

その癖をどう使うか。

カメラの設定や環境などを変えながら試行錯誤していると、あっという間に時間が過ぎていきます。

重ねてかざす

フィルターは単体で使うだけでなく重ね付けで使用することもできます。

また、装着せずレンズの前に手持ちでかざすなんて使い方もできますよ。

本日紹介した三枚のフィルターを重ね、スマホのレンズの前に“やや斜めに”かざして撮影

個人的におすすめな使い方は、カメラではなく肉眼にかざして景色を見ること。

撮影も楽しいのですが、フィルターのみを堪能するのもまた良いものなのです。

目に近づけたり離したりして遊んでいるとあっという間に時間が……これ、さっきも言いましたね。ハイ。

フィルターをのぞく時、フィルターもまたこちらをのぞ……

イタチカメラ第1回、お付き合いありがとうございました。

イタチカメラでは今後も様々なフィルターの紹介や、カメラに関する話をいろいろとしていきますので、どうぞよろしくお願いイタチます。

更新のお知らせは私のTwitterにて。もしよろしければ、フォローしていただけると嬉しいです。

と………

終わろうと思いましたが、最後にフィルターの面白さを象徴するような品を紹介させてください。

巨大すぎてレンズフィルターと呼んでいいかわからないけれど、レンズの前につけるので多分レンズフィルター。

「Kenko KALEIDOSCOPE」です。

この写真もCOLOR IMAGE R/Bを使用。赤と青が濃く出るように撮影した

万華鏡効果をレンズに与えてしまうという、夢見心地な品。

全長180.5mm。

重量約280g。

この究極とも言えるフィルター(?)もいずれ紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。

最後の最後に。

VARI MIRAGEの写真はZS-AURORAで撮影し、トリミングして仕上げました。今回、撮影後に手を加えたのはこの写真だけですが、デジタルな現代「レンズフィルター+加工」なんてのも熱いと思います。

それでは、どうもありがとうございました。

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