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【復習:POOLO JOB】伊佐知美さんの「キャリア戦略概論」

この記事はPOOLO JOBの講義の復習です。

2023年4月5日、編集者・フォトグラファーの伊佐知美さんの講義「キャリア戦略概論」がありました。

伊佐知美さん
「旅と暮らしを行ったり来たり。そうやって過ごす日々から紡がれるもの、すべて」Somewhere&Here inc. サムヒアインク 代表 ←Wasei ←講談社←三井住友VISA / Editor, Writer, Photographer / 東京⇄沖縄⇄海外

伊佐 知美 | Somewhere&Here inc. twitter プロフィールより

講義の前に、予習として伊佐さんの書いた記事などを読んでいたのですが、「私の周りにはいないタイプだな」と、よそよそしい感想を持ちました。しかし、オンラインで拝見し、画面から溢れるような笑顔に一目惚れ。一瞬でファンになってしまいました。その柔らかい雰囲気からは見えないマッチョな側面も尊敬してしまう!

そんな伊佐さんの講義は多くの学びがあり、一回で実践できるものではありません。今回、この3ヶ月前の講義を復習してみて、忘れていたことがいっぱいあることに気が付きました。なので、自戒も込めて、3ヶ月後の私への覚書として記事を書きました。


伊佐さんが築いたキャリアの真髄

講義は、一例として、伊佐さん自身のキャリアのお話から始まりました。

好きという気持ちで踏み出した一歩、その先で出会えた仲間のために書く

元は営業職だった伊佐さん、未経験のライターとして記事単価500円が始まりだったそうです。しかし、そんな法外な単価の記事に熱量100%をぶつけ、月に100本の記事を書いたことも。そのうち、倍の値段を出したいメディアが現れ、またその倍の値段を出したいメディアが現れということを繰り返し、半年後には記事単価が2万円になっていたそうです。

なぜそんなに頑張れたのかというと、ライターとして身を立てるのは前座で、その後に「“旅”と“書くこと”で生きていきたい」という気持ちがあったからだそう。
そして、記事単価も実力もついて旅に出てもやっていけると思った頃、一緒に働きたい人と出会い、世界一周を先延ばしされました。
「その人たちと作る未来が見たい」とメディアを立ち上げ、日本中を取材して回ったそうです。
その後、どこでも仕事ができる人だとの信頼を得て、社員のまま世界一周に行く目的を叶えられました。

対価が発生する記事とは

次に、「日本人ならほぼ全ての人が読み書きができる、その日本語を使って仕事としての対価が発生する記事とは」とのお話が続きました。

まず、大前提として、事実と感想の書き分けができている記事だとのこと。
メディアには読者に伝えたいことがある。読者もそのメディアから求めていることがある。コンテンツの作り手(この場合はライター)は、双方の目的を達成する記事を書くこと。そのために、ライター個人の感想やエピソードが必要なら盛り込む。この書き分けを自覚的に狙ってできるレベルが最低限必要だとのことでした。

ちょっと概念的なので、そのヒントにとお話されたのが「読後感」のこと。

読後感とは、文字どおり「読んだ後の感じ」のこと。読者にどんな感想を持ってもらったり、行動してもらうのかということです。
メディアと読者とライター、この3点の交差点を探すと、狙っている読後感が浮かび上がってくるとのこと。

これは、記事を1本書いてみてもわからないような感覚なので、筋トレと同じように何本も書く必要があるそうです。

たしかに、この読後感を事前に考えるとゴールが見えて、記事が書きやすくなります。でも、わかっていても忘れて迷ってしまう! まだ修行中の身だということですよね。もっともっと書こう!

伝わる文章のコツを3つ

最後に、文章を書くコツをいくつか紹介されました。
ここでは、私にピンと刺さったものを書き留めます。

文章も歌と同じ。サビやAメロ、Bメロを作る
リズムが大事だということ。導入や盛り上がりも必要なんだなと頭では理解しつつも、これ、さっぱり感覚がつかめていません。

文章は削れる人がプロ
シンプルイズベスト。足すのは誰でもできる。本当に足す必要があるのか考える。

自分の常識は誰かの常識ではない
小さい子にも伝わるかどうかを考えてみる。自分と全く違う世界にいる人も理解ができるかがスタート地点。

以上、伊佐知美さんのキャリア戦略概論の復習でした。
改めてアーカイブを視聴してみて、伊佐さんが受講者の気持ちに沿って講義を進めてくださる様子に気が付きました。まさに読者目線、受け手のことを想ってエールを送っている講義でした。
3ヶ月後もこの記事を読み返して、事実と感想が書き分けられているか振り返りたいと思います。

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