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CSV変換ツールを作るきっかけ

個人事業を始めたばかりの頃に、いろんなお客さんからExcelやCSVデータが届き、その度に事務員がExcelで手作業で編集したものを、システム担当者が受注システムに取り込んでいる仕組みをもっと簡単できないかという相談を受けました。

受注システム側のレイアウトは決まっていたので、このレイアウトをお客さんごとのデータに合わせたパターンを作って、パターンとExcelを組み合わせて受注システムのレイアウトのCSVファイルに変換するExcelToCsvというプログラムを作ることになりました。

このツールはExcelをパターンによってCSVファイルを作成するもので、佐川のe飛伝の画面を参考にして、受注システム側で項目が増えても追加なようにパターンファイルをExcel形式にし、画面からエンドユーザがパターンファイルの登録や修正ができるように作ることにしました。

このツールを作るにはWindows上でexeファイルにしなければいけなかったため、VisualStudioで開発環境を作り、開発環境下で25年ぶりにプログラムを作成をしました。年齢もかなり高くなったのでプログラムができるかと不安でしたが、昔とった杵柄とでもいうのでしょうかネットで調べながら割とスムーズにできました。

このツールだけでは受注分な自動化を、得意のExcelのVBAを組み合わせたところ、今まで手作業や事務員だけではできなかった作業を自動化することができ、事務員から感謝されました。

この時作ったツールはExcelをCSVに変換するものだったので、CSVファイルを必要な列だけに絞ったり、固定値や連番を降ったりできれば、パターンファイルによってCSVファイルを変換できるのではと思い、CsvToCsvというCSV変換ツールを作りました。

ExcelToCsvのプログラムでは読み込みデータがExcelファイルだった個所を、CsvToCsvではCSVファイルに変更するだけで割と簡単に出来上がりました。

去年コロナでショッピングサイトに出店した売上が増えて、データ入力が大変というお客様から依頼があって、CsvToCsvプログラムとコマンドで動作するプログラムを提供しました。受注データの取り込みを自動化するだけではなく、ショッピングサイトのCSVファイルの受注データと受発注システムの出荷データから、納品書・送り状・作業指示書の一体型伝票に出力したいという追加の依頼がありました。

現在は、ショッピングサイトの受注データの受発注システム取込と納品書・送り状・作業指示書の一体型伝票の出力まで事務員ができるようになっています。当初はデータ入力の自動化で事務員の負担軽減だけ考えていたのですが、一体型伝票の出力で出荷担当者の作業効率もあげることができました。

最初からこの仕組みにしようと考えたわけでなく、たまたま入り口を自動化したらその先も自動化できそうということで話が進んでゆきました。データの取込の自動化は目に見えて現場の作業効率を上げます。できることから自動化することが結果としてDXになるのです。


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