『隣のステラ』という少女漫画がどこまでも尊すぎて愛おしい
もし無人島に一作品しか漫画を持っていけないとしたら、『隣のステラ』と即答するくらい、この作品に夢中になり続けている、いとです。
一話からずっと面白くてハマり続けてしまう『隣のステラ』
はじめて一話を読んだ時、あまりの面白さにページをめくる手が止まらず、ダイソンも驚きの吸引力であっという間に『隣のステラ』を読み込んでは底なしの魅力にのめり込んでた。
今回、私が溺愛する少女漫画『隣のステラ』について語ろうと思うのですが、この作品の著者である餡蜜先生があまりにも天才すぎて「各話」細部に渡って語りたいところが溢れて止まらないので、
今回は『隣のステラ』の尊さについて、厳選した数点を述べさせてください!!
※個人の主観で語ったり推測したり説明したりしているため、見当違いなことを言っていることがあるかもしれません。読後の備忘録として記事にしております。また、大きなネタバレはしておりませんが、作品を語る上で微バレがありますので諸々ご注意ください。
こういった感想ブログは初めてで口調や温度感に迷いながら書いてみています。「何目線…?」って言われるのが怖いので、先に申し上げると、この作品を生み出してくださった餡蜜先生をひたすら尊敬しては『隣のステラ』のためなら、いつでも(時間)どこでも(場所)いくらでも(金銭面)費やすことができます!そんな私がめちゃめちゃ『隣のステラ』を楽しんでる備忘録です。よろしくお願いいたします!
<はじめに『隣のステラ』という作品について>
現在、講談社『別冊フレンド』にて連載中の大人気作『隣のステラ』
<登場人物>
柊木昴(ひいらぎ すばる / 高校2年生)
・「スバル」という芸名で活躍中。
・モデル業から俳優業と多方面にわたって活躍中の、いま注目の若手俳優。
・寝起きが悪いが、引くぐらい寝つきはいい。
・家族構成:母
天野千明(あまの ちあき / 高校2年生)
・ごく普通の女子高生。
・隣の家に住む昴の世話係もこなす、しっかり者。
・寝起きが悪い昴を起こすのが朝のルーティン。
・家族構成:父、母、妹
ーあらすじー
人気芸能人として活躍している幼なじみの昴に、小さい頃から片想いをしている千明。
あまりにも近すぎる関係と昴の思わせぶりな態度に戸惑いながらも、恋心を秘めながら昴の隣に居続ける日々。
世界が昴のことを知っては遠い存在になっていくことに、
千明の想いが昴に向かって動き出すけれど、昴にも思うところがあり、
「芸能人の幼なじみ」への恋はやはり一筋縄ではいかないようで…!?
そんな切なさを予感させる設定とストーリーです!
未読の方はぜひ最高を約束しますので、読んでみてください!!
1.「Stella Next to Me」という英語タイトル
『隣のステラ』という作品では、日本語タイトルと同じくらい目にするこの英語タイトル「Stella Next to Me」
こちら、単行本の表紙と裏表紙、なんと“両面”にがっつり印刷されていたり、各話の間にある空白のページ、そこにも『Stella Next to Me』という英語タイトル“だけ”が記載されていたり、直近で発売された『隣のステラ』が表紙を務めた『別冊フレンド』4月号では表紙の背面ロゴや巻頭カラーにも使われていたりと、この英語タイトルがよく記載されてるんですよね。
きっと読者の心の隅にもこの英語タイトルは残っていると思うのですが、こんなにも単行本の両面にがっつりと、さらには本誌の表紙や巻頭にまでしっかりと、英語のタイトルを推している少女漫画ってあります…?
だからこそ、この英語タイトルに“作品のコンセプト”が詰まっていると勝手に思っているのですが、
この英語タイトルを、“直訳”すると
「Stella Next to “Me”」=「“私の”隣のステラ」
なんですよね。
「“私の”隣のステラ」!!!!!!!
「ステラ」ってみなさんご存知のように「星」という意味で、
これまで『隣のステラ』の作品内や広告ポスターのコピーなどでは、
千明が片想いをしている昴は、人気芸能人という届かなくて輝く存在であることから「昴=星」という表現がされていましたが、
「“私の”隣のステラ」となると、昴視点、千明視点と両方の視点で解釈できるタイトルになる…!!
千明にとって昴が輝く一番星なのはもちろん、
昴にとっては千明はいつだって見つめていきたい、手を伸ばしたい星であって、
──「私の、俺の、
── 隣のあなたが輝く星。」
と、お互いがお互いにとっての輝く存在だということがこの英語のタイトルには詰まっているんです!!!
この物語は、千明が片想いというあらすじで読者はリードされているけれど、
<最初からずっと両片想いを秘めて語られてた『“私の”隣のステラ』>
ずっと昔から2人が互いにとっての一番星である尊さに溺れそうになりませんか…!?私はなりました。
そもそも『隣のステラ』ってタイトルだけでも、お互いがお互いにとってのステラなのだろうな〜とは作品を読んでて思ったりもして、ファンレターに書いて送ったこともあったけど、「Stella Next to “Me”」が確定演出だったんですよね。最初からずっと。こんなの頭抱えてしまう。
本当にすごいよ『隣のステラ』って作品は……。
◽︎ ◽︎ ◽︎
補足なのですが、もちろん『Stella Next to Me』から『隣のステラ』となるのは、邦題としてのイメージであったり、タイトルとしての語感や長さの考慮であったり、日本語は主語を省くという言語特徴もあったりするので、特に私の推察のような意味はないと思うのですが、
「Me」というのは「私、俺」とも訳せる。それをストレートに訳してみると、その尊さに溺れたという、『隣のステラ』の素敵すぎる「英語タイトル」に感動した話でした!
お付き合いいただき、ありがとうございます!!
2.昴にとって千明が「星」であるという表現
昴が“手の届かない輝く一番星”はわかるけど千明は…?に対して、昴にとって千明が「星」である表現も本編には溢れていると思うので、それについて振り返ってみたい。
スッ……(息を吸う音)
昴ってずっとずっと千明を見つけてるんです!!!
千明の姿だけじゃなく、千明の言葉や行動も!!!!
昴は千明をずっと“見つめて”は、“見つけ続けてる”んです!!!!
声がでかくなってすみません。
ざっと振り返ってみると、(episode=epiと略しています)
epi1、千明の危機にあらわれる昴。
epi2、勝手に帰ろうとする千明を見つける昴。
epi3、千明がいつもと違うと、その体調の変化に気付く昴。
epi6、夜中に飛び出した千明を必死になって見つける昴。
epi7、帰ろうとする千明を追いかけて見つける昴。
epi9、千明の自分への想いの兆しに気付いて、後ろ姿をじっと見つめる昴。
epi12、高橋くんといる千明を見つける昴。
epi13、幼少期エピソード、逃げて隠れた千明を見つける昴。
こうやってみても、「いつも」昴が千明を見つけ続けてるんですよね。
千明の姿だけじゃなくて、「言葉」も「気持ち」も「体調の変化」にも気付くくらい見つけ続けてる。そして、ここに書ききれないけれど、もっと細かく読み返すと、千明の言葉を受けとめる昴のリアクションであったり、千明の声に突然あらわれる昴であったりと、千明に向けられる昴の描写に溢れていて、昴目線はずっとずっと千明を見つけ続けてるんです!!!!
これって「昴が千明を気にして見つめ続けていないと、できない行動と台詞」ばかりだよねって思う。
なかでも、私が尊さで溺れそうになったのは
episode6の「キス練」回
千明ってこれまでもよく自信のなさや臆病な気持ちから、「自分を卑下してしまう」いわゆる自虐的な言葉をよく使っているのですが、
の言葉に、ついに昴が口を出すシーン。
この台詞すごすぎませんか????
「い・つ・も!!!!!」ですよ。
「いつもなんでそんなこと言うの?」って…!!!
昴が心の中で思ってるのか、言葉にしたこともあったのか、二人の長く一緒にいる時間の中では分からないけれど、きっと昔から、千明が自分のことを卑下するような「自分で自分を傷つけてしまうような言葉」を、昴は「いつも」聞き流すことができず、心の中で受け止めてたんだ…。いつもそんな、千明の悲しい言葉をすくっては、「そんなことないよ」って想い続けてきたんだねって思った。泣く。
だから、昴はそんな千明の心に寄り添っては、いつも千明に「かわいいよ」って素直に伝え続けてきたり、千明の色んなところを褒めてきたりしてたと思うと、「千明のことを、千明以上に大事にしたい」昴から千明への愛しさが滲んで滲んで仕方ない!!!
「尊い」が脳内に突き刺さる…!!こんな鋭利な「尊い」感じたことない!!
他にも、千明が自分を卑下するような発言を、静かに見つめている昴のコマもあったりするので、ぜひ見つけて「昴ううっ…」ってなってみてください!
こんな風に、
千明の姿も、
千明の言葉も、
千明のよく通る声も、
千明の気持ちも、
ずっと見つめ続けては、見つけてきた
千明にどうしても引き寄せられてしまう昴。
昴にとって千明が「星」であるという、こんなにも素敵な表現たち。
千明も昴も、お星様の名前から命名されていると思うのですが、
柊木昴は「プレアデス星団の和名」
天野千明はきっと「天の川銀河の明るく輝く千の星」なんだろうなと、
千明にとって昴は「目を背けてしまうくらい眩しく輝いている、手の届かない一番星」
昴にとって千明は「いつも頭上を明るく照らし続けてくれる、ずっとそばで見つめ続けていたい千の星」
それぞれに、そんなお互いの輝きを感じてるんだと思ってしまう!!!
千の星の光って暗闇の中、決して足元までは照らせないけれど、頭上を明るく照らしてはくれるんですよね。夜なのに明るい空を作ってくれる。
昴のいる場所は決して暗闇ではないってことを、明るく照らす星々が教えてくれるんだなと。
昴の幼少期、忙しい母の元で一人寂しくあの家にいた夜もきっとあったんだろうなって思うと、「ただいま」と「おかえり」を言い合える千明は
昴にとって、大好きな子でもあり、もっともっと深い「かけがえのない存在」で「帰りたい大切な場所」だったのかなって思ってしまう。
そんな昴の寂しかった暗闇を優しく照らしては、その輝きを目印に“昴”としても、“スバル”としても、ここまで歩みを進めてこれたのかなって妄想が…妄想がここまで広がるんですね!?!?!?!?すみません!!!
とにかく、『隣のステラ』ってすごく美しい表現の数々に、ほんとどこまでも尊いって涙が出そうになります。
3.想いを伝え合えない二人の“幼なじみ”に対する想い
幼なじみ作品というのは、「幼なじみ」として長く続いた関係の変化を迎えるために、今ある「現状の幼なじみ」の距離感や関係を描くことが難しいと思うのですが、餡蜜先生の、「幼なじみ」という言葉に対する千明と昴の描き分けが天才すぎるんです!!!
もうずっと天才。
episode4をはじめとした、その「幼なじみ」への表現の凄さをお手紙に書いては、便箋一枚分くらいは天才天才天才って書いた気がする。
千明にとっての「幼なじみ」という言葉と
昴にとっての「幼なじみ」という言葉の受け止め方が、
全然違って、私はそれを感じる度に泣きそうになってしまう。
─「幼なじみ」という言葉を“御守り”にしている千明と
─「幼なじみ」って言葉を“呪い”に感じている昴。
それぞれの幼なじみという言葉に対するリアクションを見てほしいのですが、
この二人の「幼なじみ」という言葉に対する表情たち!!
中でも昴が「幼なじみ」という言葉に寂しく瞳を揺らす姿が、なんとも切ない。
千明はずっと昴のことが好きで、昴に対して追いつけなくて深くなっていく溝を
「好きじゃない」と最初は否定する姿勢でいたけど、「幼なじみ」という関係だから、安心して昴の近い場所にいられて、「幼なじみ」だから昴に踏み込まないようにって自制を促すことができて、「幼なじみ」を自分の心の着地点を見つける“御守り”にしている。
──「幼なじみ」という言葉を心の拠り所に、強くなれる千明がいるのに対して、
昴は「幼なじみ」という言葉を“呪い”に感じているのではないかと。
昴のこの切なく物思う表情や台詞に、たくさん「幼なじみ」という言葉に悩まされてきたんだろうなと、すごく伝わってきます。
これはまだ明かされていないので、完全な妄想になってしまうしまうのですが、
── 昴くんは千明ちゃんが昴くんを好きになる前から、
ずっとずっと前から千明ちゃんのことを好きだったのでは?──
好きじゃなければ「幼なじみ」って言葉にこんな表情になるわけがないよね!?って思ってしまう。
千明が想うよりもずっとずっと前から、昴は千明のことが好きだったけれど、
千明が「幼なじみ」って言葉を口にする度、この関係性を壊しちゃいけないんだと
千明がそばにいてくれるのは「幼なじみ」だからなんだと、
千明と一緒にいるためにはこの関係から踏み出しちゃいけないんだと、
そういう昴にとってたくさんの“小さな決意”を繰り返しては「幼なじみ」の言葉で引かれたラインを越えずに、千明への想いを閉じ込め続けてきたからこその表情ではないかと思ってしまう!!!
想いがポロっと溢れちゃう千明に対して、昴はもっと長い間、千明への恋心を閉じ込め続けてきたからこそ隠すのが上手だったんだろうなって思ったりして、──「幼なじみ」という言葉を超えられなくて弱気になっていた昴、がいたのかなと。
こんな風に「幼なじみ」という関係に対する二人の描き分けが本当に天才すぎる!!
『隣のステラ』って「幼なじみ」作品としても本当に素晴らしく最高すぎるよ。これに“芸能界”という社会がのっかってくるんだから、もう言葉にならないよ。すごい作品だよ……。
◻︎ ◻︎ ◻︎
これは補足というか、ここで語りたいもうひとつの推察なのですが、昴が棚瀬さんから恋愛に対して釘を打たれた転換期であるepisode9からは完全に千明の想いを知ってる昴がいるので、それ以前の話の疑問点として、
「昴は恋心を我慢することなく告白すればいいのに」と思いますが、
昴はこれまでに
・epi5で、千明パパに昴との関係を問われた千明が目の前で「つき合ってないし! 好きでもないよ!!」って全力で言われてる。
・千明にepi7まで、まともにカッコいいって、言われた事がない。
と、昴目線では、好きじゃないって言われてこれで千明に脈があると思う方が難しい…!これ以外にも、千明が昴に対する恋心を誤魔化している発言もあり、きっとストーリーとして語られない長い間、千明の昴への恋心全力否定発言はあったんだろうなって思ってしまうから、
昴の中では、千明にとって自分は恋愛対象外の「ただの幼なじみ」なんだって思い込んでしまうよね。
それはもう新堂くんに「彼女??」って聞かれても「ただの幼なじみです」って答えてしまうよ……(泣)
「幼なじみ」って言葉に寂しく瞳を揺らす昴が本当に切ない。
となると、episode1で昴が千明を合コンに送り出したのも合点がいきませんか…?
昴目線では、千明にとって自分は恋愛対象外だから千明は合コンに行くし、それを止める権利は昴にもない。
だけど、好きな子のことは気になるから街に繰り出して、千明を見つけようとしてしまう。と。
昴の千明への気持ちは、最初からずっとずっと繋がってるんだと胸が熱くなります。
・・・だいぶ話が逸れてしまったんですが、
この「幼なじみ」に対する表現の違いを感じた上で、3巻と「episode14」の千明の台詞を読むと本当に心臓が痛すぎて、涙止まらなくなります!!
でも、昴!!それでも好きなら玉砕覚悟で一歩踏み出しな!!みたいな意見もありそうですが、
それでも昴が千明のそばにいるのに「幼なじみ」でいる関係に慎重になってしまう「昴側の想いの深さ」があるんだろうなってことを、次で語らせてください!!
4.あまりにも近すぎる“特別な”幼なじみ
『隣のステラ』のとっても面白いところは、この“家が隣同士”という、
窓を開ければ隣に君がいる“0秒距離の幼なじみ”という関係。
小中が一緒だったとか、近所に住んでいて登下校が一緒だったとか、
そういうレベルじゃなくて、
千明の部屋からは昴の目覚ましの音が聞こえるし、
昴ママの代わりとして千明は昴の世話をしているし、
“幼なじみ”というには、物理的にも心理的にもあまりにも近すぎる!!!
この特別な幼なじみの関係が面白くもあり、
この“世界一近い”という関係から感じる、「昴の深い想い」に想像を巡らせてしまいます。
(少しの間、妄想が横切ります。)
昴と千明が初めて出会った幼少期から、昴は「柊木」姓を名乗っていたので、
その頃から昴には母親しかいなかったと思うのですが、
昴ママって夜勤もある看護師で忙しくて、あの一軒家に昴が帰ってきても、“誰もいない”って寂しい日常があったと思うんです。
そんな真っ暗な家で一人きり。
千明の部屋から、隣の部屋の昴の目覚まし時計が聞こえてきたように、
きっと昴の家まで、天野家からの千明たちの賑やかな声が聞こえたりしていたんだろうなと思うと、胸が苦しくなる…。
いつから天野家と昴が家族ぐるみでの付き合いに発展していったのかはわからないけれど、
今、昴が帰ってきて一番に「ただいま」と言える存在がいること。
これは孤独を感じる夜もあった昴にとっては特別な救いだったんだろうなと思ったりします。
昴にとって「ただいま」が言える千明って、
“好き”という想い以上に、何ものにも代え難い、
特別で大切な「安心できる場所」なんだと思って泣く。
だからこそ、上で述べたように、
千明は自分に恋心は抱いていないんだと思う中で
「幼なじみ」という関係を超えたくても
安易に自分の「好きという感情」だけで、千明との関係を壊したくない。
大切すぎて、壊せないし失いたくない。
恋心なんて比べるものじゃないとは思うけど、
千明が昴を思うよりも、ずっとずっと前から、もっと深い想いで、
一途にずっと千明のことが大好きな昴がいたんだろうなって思ってしまいます。
だから、そばにいられるなら「幼なじみ」のままでいいと思って
過ごしてきたのかなと泣そうになるのですが、
この気持ち、どこかで見たことないでしょうか…。
なんだかepisode13で千明がたどり着いた想いに
似ていませんか…!?
尊い想いの連鎖で息継ぎができないまま溺れそうですが、
このまま次の「昴と千明は似ている」という尊さについて語らせてください!!
5.離れていても二人の心が通っているという尊さ
物語を読み進めていくと、「二人の心は届かないところでも通っている」という尊さに胸がいっぱいになります。
上でも述べましたが、
「幼なじみ」でもいいから、そばにいたいと願った千明
きっと「幼なじみ」でもいいから、そばにいたいと現状を守っていた過去の昴
episode9、昴の手に触れられて素直な想いが溢れた千明
episode14、千明の手に触れられて、自分の素直な気持ちを思い知った昴
episode12、ドラマの撮影に対して自分を昴とのことを思い出す千明
episode14、ドラマの撮影に自分が重なって千明とのことを思い出す昴
離れていても、千明と昴がお互いを想って心が動くきっかけや、
想いを辿る心の軌跡が似ている尊さに溺れてしまいます。
そしてepisode14、
千明が昴への想いを大事にすると思ったときに、浮かべたのは「episode3、プライベートカメラマン」の回で、
昴が千明のことが大切だと思い知った最後に、浮かんだのも「episode3、プライベートカメラマン」の回。
泣いた。
もうべっしょべしょに泣いた。
プライベートカメラマンの回って、昴が有名になって遠い存在になっちゃう前の
最後に二人で出かけた特別で楽しかった大切な時間で、
それは千明にとっても、そして昴にとっても同じく大切な時間だったんだと、
お互いが心からの笑顔を咲かせたこのエピソード。
二人が“特別”だと想うものが一緒であることが、嬉しくて愛しくてたまらなくて涙止まらなかった。
長く一緒にいたからか、
ずっとお互いのことを想ってきたからか
二人の心は離れていても通い合ってて、ちゃんと似ている。
本当に『隣のステラ』ってどこまでも尊すぎて言葉を失ってしまいます…!!!
最後にひとつ。
二人が似ているところで、私が一番大好きなのが「同じ瞳の色」
1巻発売の頃も同じ目の色なのかと思ったけれど、たまたま似ているだけなのかもしれないと思ったところ2巻の表紙で、同じ目の色だと確信して思わずファンレターに書いてしまうくらい、大好きなところです。
餡蜜先生の前作『高嶺の蘭さん』では、二人の目の色が違うので、きっと意図的なのかなとは思うのですが、
目の色が一緒だなんて、めっちゃ尊くないですか!?!?!
尊さの極み!!
小さい頃から、この二人は同じ目の色でお互いを見つめ続けてきたんだと思うと
溢れて止まらない感情が、私の心の源泉から湧き出てきます!!!!
(以下、限界オタクの早口)
幼い頃に昴くんと千明ちゃんは出会って、当時は千明ちゃんの方が活発で大きくて明るくて、昴くんの面倒を見たり、引っ張っていく存在だったのに、中学生になる頃から段々と昴くんのご尊顔の良さがさらに頭角を現し、昴くんとの身長差がひらいていき、体格差もどんどん出てきて重たいものや荷物を持ってもらったり、男女の違いとか造形の違いとかを感じ、声変わりした昴くんに驚きを隠せず、幼少期との大きな変化に臆病になる千明ちゃんだけれど、それでも今まで見てきた目の色はお互いずっと変わらないままで、お揃いの目の色をしているんだと思うと、心の底から生まれるめちゃデカ感情とそんな二人の尊さに崩れ落ちて泣く!!!優勝!!すみません!!!
◽︎ ◽︎ ◽︎
『隣のステラ』に関しては、もう一話一話、一コマ一コマ、
語り尽くせてしまうのですが、長くなってしまうのと大きなネタバレにもなってしまうので、今回は「尊さ」を感じているところを重点的に語ってみました。
餡蜜先生がこの世に『隣のステラ』という作品を生み出してくれたこと、
それを描き続けてくれていること、
その作品を読める喜びを深く感じては、感謝でいっぱいになる少女漫画です。
『隣のステラ』って本当にどこまでも尊すぎて愛おしい。
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