春の兆し
転職してから3ヶ月が経った。
今はまだあまり残業がないので、帰りは毎日一駅分歩いて帰っている。
駅チカのオフィス街に勤めており、運動不足を感じて歩き始めたのだが、最近は歩くのが少し楽しい。
11月から12月までは道中でイルミネーションが見れて、1人で見るには寂しい気もしつつ、仕事終わりに眺めるには嬉しい明かりだった。
カップルだけが楽しむものだという偏見を持っていたイルミネーションの美しさを、20代半ばを過ぎ、ようやく有り難く感じられるようになった。
年が明けて1月になると、イルミネーションは無くなり寂しくなったかと思えば、日の入りが少し遅くなったように感じる。
特に今日は天気も良く、いつも暗かった道が少しだけまだ明るかった。
帰る時間にまだ微かに太陽の名残があるというのはとても嬉しい。
まだ少し明るい空が、慣れない日々を頑張る私を励ましてくれたかのようだった。
いまの職場はなかなか外に出る機会がなく、明るい空を見ることも少ないので、見れるだけでなんだか幸せな気分になった。
そんな小さな春の兆し。
春は苦手だけど、春のあたたかさを思い出して、少し嬉しい気持ちになった。
そんな小さな兆しを糧に、今週も頑張ろうと誓った。
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