「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.2 鈴木 利房さん(前編)~「ウェブエンジニア」から「DBA」に転身
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
第2回目は、クラウドソリューション部の鈴木利房さん。
DBAとして入社、一度は退職しつつも、すぐにアイスタイルの社風が恋しくなり出戻りしたお話や今後のチャレンジについてお聞きしました。
近藤俊太郎(以下 近藤)
面接で「どういう会社なんですか?」とか「どんなエンジニアがいるんですか?」と聞かれることが多いので、エンジニア社員にインタビューしてみよう企画の2回目です!
鈴木利房(以下 鈴木)
よろしくお願いいたします!
(近藤)先日、社内で開催したエンジニアとしての失敗談をテーマにした『俺の屍を越えてゆけLT』は、たくさんの学びがあったので、このあたりは後ほど伺うとして。お互いに出戻り組ということで、今回は出戻り特集のインタビューです!笑
(鈴木)ありがとうございます!
ジョブチェンジして「DBA」としてスタート
(近藤)まずは、簡単に自己紹介がてら、アイスタイルでどんなことをしているのかと、エンジニアとして、どんなことをしてきたのか教えてください。
(鈴木)僕が所属しているのは、クラウドソリューション部という、クラウド移行(AWS)とかをやっている部署です。その中で、主にデータベースを担当し、「DBA」といわれている職種になります。アイスタイルに入社した時からなので、かれこれ10年くらいになります。
(近藤)もともとは、DBAじゃなかった?
(鈴木)はい。入社する前は、ウェブアプリケーションエンジニアでした。Rubyとか使っていました。
(近藤)アイスタイルには、DBAとして入りませんかって話に?
(鈴木)そうです。「DBAが不足しているので、DBAとしてやっていきませんか?うちはRubyとかRailsは使っていなくて、DBAだったら枠があるんですけれど、どうですか?」という打診がありました。
(近藤)なるほど。
(鈴木)もともとアプリケーションを作っている人間が管理側にきたら、アプリケーションを作れなくなるんじゃないかという恐れがあったので、一瞬考えましたね。でも、面接をしてくれた方がおもしろくて魅力的だったので、この会社に入ってみようかな、ジョブチェンジもしてみようかなと思ってDBAになりました。
(近藤)おっきなジョブチェンジですよね?
(鈴木)かなり、大きいですね。笑
DBAしてみて実際、どうだったの!?
(近藤)なんで、人が良かったでジョブチェンジしようと思ったんですか?
(鈴木)もともと、データベースが好きで詳しかったというのはありますね。前職では、チームの中でデータベースに一番詳しいのが自分という状況が長く、データベースまわりの仕事を引き受けていたので。
データベースは、ミドルウェアの中でも複雑な製品になってくるので、詳しい人が限られてくるんですよね。それなら、一回専門にやってみても良いかなと考えて。
(近藤)実際は、ウェブアプリケーションエンジニアだけれど、データベースも触っていたので、もう少し深堀しても良いかなと?
(鈴木)そうですね。そんな感じです。
(近藤)そのあとはウェブ系はやっていないんですか?
(鈴木)全然やっていないですね。でも、クエリチューニングや速度改善をする時はウェブアプリケーションをやっていたことが、役に立っています。そもそもウェブアプリケーションの仕組みが分かるので、対等な形で話をすることができるんです。困っている内容を聞いた時に、自分も経験があるので分かります。それはすごく良かったですね。
(近藤)ウェブアプリケーションエンジニアがやることに対して相互理解ができるから、ああ、そういうところ困るよね、とか話せると。
(鈴木)例えば、クエリが遅くて困っている時に、こんなふうに書き換えたら良いんじゃない?とか提案したり、テーブル構造がおかしいんじゃないんですか?って質問をすることもできて、ジョブチェンジはしたんですけれど、今までやっていた技術は活かされているなと感じます。
(近藤)10年くらいDBAの仕事をして、自分に合っていたと思いますか?
(鈴木)合ってますね!
データベースに軸を絞ってすごく勉強することができたので、社内では自分より詳しい人はいないって状況になっている。そういう人が一人いると、会社としての技術的な信頼度があがるので、良かったと思います。
仕事がヤバすぎて転職を考える
(近藤)アイスタイルに来る前の仕事についてもう少し教えてください。
(鈴木)グループウェアを作っていました。
SIerとして常駐して、3年くらい開発してました。でも、残業が多すぎて、やってらんないなと…。
(近藤)で、転職活動をして、アイスタイルという会社に出会った?
(鈴木)転職したいなという話を知り合いにしたら、たまたまアイスタイルの人事と知り合いで、DBAを探しているから応募してみたらと言われて、データベースエンジニアか…と思いながらも、一刻も早くまともな生活になりたかったので…。
(近藤)ははは。そんなにやばかったの??
(鈴木)朝9時から夜11時半まで働いていましたよ。体重も2、3キロ痩せて、この生活はやばいなと思い始めて…。
(近藤)さすがに危機感を覚えて、転職活動をしようと思った時に、最初に出てきたのがアイスタイルだった?
(鈴木)そうなんですよ。たまたま。
破天荒な面接官との出会い
(近藤)面接官が良い人ということでしたが、具体的にはどこに惹かれたんですか?
(鈴木)面接官の方と話をしてみたら破天荒な感じで、当時のアイスタイルも300人くらいしかいなくて、ベンチャー感があって…
(近藤)10年前だから2012年くらいのマザーズ上場直後ですね。まだ乃木坂にオフィスがあって、社員は今の3分の1くらいの頃ですね。
(鈴木)オフィスも雑居ビルの3フロアに分かれていて、階段を行き来したり、雑然としたオフィスでおもしろいな、と。
(近藤)これからもっと成長する感じで、乃木坂のビルは、入居すると上場すると言われていましたね。あそこはあそこでおもしろい雰囲気でしたよね。
(鈴木)机がぎっちぎちでこれ以上増やせないってところまで!?
(近藤)パンク寸前で、ようやく移転しようかと、ね。
(鈴木)ベンチャー的なワクワク感があったんですよね。こっからやっていくぞ!っていう、参加したいなと思いましたね。
@cosmeを5分間ダウンさせてしまった!?
(近藤)実際にアイスタイルで働いて、ギャップはなかったですか?
(鈴木)ギャップはなかったですね。とにかく、いろいろなものがスピーディに行われていて、よし決めたらこれやっていくぞ!って感じで、トラブルも日常茶飯事。データベースの運用を初めてやったんですけれど、その中でもちょいちょいトラブルが起きて、直しながら、これがウェブか、と思って…。24時間止められないっていうところがウェブサービス。メンテナンスしながら、どんどん拡げていきながらも止めないというところが、自分にとってはおもしろかったし、やりがいがありました。
(近藤)冒頭で失敗談LTの話をしましたけれど、仕事で「これ、やっちゃったな」ってことはありますか?
(鈴木)いくつかありますよ。笑
自分が引き金で失敗したことは、すごく覚えていますね。
SQLを使ったデータのメンテナンスをしていて、データを全部書き換えないといけなくて。どんどん進めていくんですけれど、途中でCPU負荷が上がりすぎたので一旦キャンセルしたんですよ。で、大丈夫だったと思って再実行したら、トランザクションが入れ子状態になってしまって、コミットされないものができてしまって。
全ての更新が終わったので、アプリケーションのウィンドウを閉じようとしたら「未コミットのデータがありますがどうしますか?」と聞かれて、なんだろう?と思いながら「実行」を選択したら1100万件のデータ更新が一気に始まって、テーブルがロックされて、データベースサーバーのCPU使用率が100%になって、サイトが落ちたんです。
5分くらい見られなくなっちゃって…。
(近藤)それは焦りますね。。。
(鈴木)5分間アラートが鳴りまくって…。これは明らかに自分だと思ったんです。絶対これ、さっきのあれだと。
(近藤)あ、やっちまったと!
(鈴木)やっちまったと!あー、これで一斉に更新されたんだ、そういう意味か、と。
失敗からビジネスの面白さを知る
(鈴木)自分の失敗がダイレクトに目で見えるという体験もウェブサービスならでは。失敗はしたんですけれど、ビジネスのおもしろさを感じましたね。
(近藤)次は絶対に失敗しないようにしよう!ユーザーさんが使えないって体感すると、そういう思いが強くなりますよね。
(鈴木)だから、失敗談は積極的に話そうと、みんなの警告のために!
(近藤)そうですね、そうやって失敗って次の人の良い教訓になるから、みんなに共有できると!
【編集後記】後半は出戻りストーリー
「前編」は鈴木さんがDBAとしてアイスタイルに入社した経緯や、携わっている業務、そしてキャリアの中での失敗談などを伺いました。
「後編」では、驚きの出戻りストーリーと今後の展望など、チャレンジングなお話をしていただきました。
【おまけ】鈴木利房さんのオフィスでの様子
在宅中心で業務をするエンジニアが多い中で、定期的に出社している鈴木さん。出社して他部署の社員とも積極的にコミュニケーションされている姿が印象的でした!
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまっています!
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