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「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.2 鈴木 利房さん(後編)~最速記録「6ヶ月」で出戻り!?

日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!

前編に続き、クラウドソリューション部の鈴木利房さんにお聞きしました。

テクノロジー&クリエイティブ開発センター
VPoE 近藤 俊太郎
新卒で日本電気株式会社(NEC)で金融系システムのSEとしてキャリアをスタート。その後、ベンチャー企業や三洋電機を経て、アイスタイルに入社。@cosme STOREの立ち上げや新規事業などを担当。2021年7月よりVPoEとしてテクノロジー、クリエイティブ領域を管掌。

クラウドソリューション部サービスインフラグループ
エンジニア 鈴木 利房
出身校  :新潟県立三条東高等学校 普通科
趣味   :スクーバダイビング、スノーケリング、登山、飲み歩き
マイブーム:いつもと違う場所で仕事をするワーケーションが好きです。
浜辺近くの一軒家や、沖縄の離島の古民家などで、買い物して、自炊しながら仕事をしていると、もしこの場所で生まれていたら、こんな風に生活していたのかなって、選ばなかった、与えられなかった別の人生を想像して楽しんでます。

「出戻り」最短記録樹立!

(近藤)ここからは、出戻り組同士として、出戻りストーリーをしましょう!最初に辞めるまでは何年いましたか?

(鈴木)5年間ですね。

(近藤)5年間働いて、一回辞めて、で、なんと!?

びっくりな近藤。(ちなみに近藤は3年で出戻り)

(鈴木)半年後に帰ってきた!スピード出戻り!最短記録保持者ですね!笑

(近藤)どうしてアイスタイルを辞めようと思ったんですか?

(鈴木)5年たった頃にDBAが増えたんですよね。
人数が増えたこと、それと仕事に区切りがあり、別の環境で仕事をしてみたいなと思ったんです。あとウェブ系って3年で辞めてる人が多かったんで、そういう人をいろいろ見送っていく中で、自分が挑戦していない気になってしまったんですよね。社内で異動することもできると思ったけれど、外の空気を吸いたくなった。

外の空気はそんなに良くなかった。。。

(近藤)で、外の空気を吸おうと思って出たものの、半年で帰って来ちゃった。なんで半年で帰って来ちゃったんですか?

(鈴木)外の空気がそんなに良いもんじゃないっていうのが分かったんです。

(近藤)意外と外はガスってた?

(鈴木)そうそうそう。アイスタイルの雰囲気で、別事業をするつもりだったんです。でも、全然雰囲気も違って、人は不親切だし…。行った会社は、セルフサービスが徹底しすぎていて、何を聞いてもポータルを検索してくださいって言われちゃう。

(近藤)ググれカスみたいな感じ?

(鈴木)そうそう。欲しい情報が載っているURLも教えてくれない、何をしてもそんな感じで、みんな冷たくて。お役所的なところがあって、申請してから通るまで時間がかかるんですよ。依頼された人にしてみれば、優先順位を決める必要があると思うんですけれど…。

(近藤)早くしてほしいなら理由を出せみたいな?

(鈴木)そうゆう社風が合わなかったですね。

アイスタイルの社風は「親切」

(近藤)今、社風って言葉が出ましたけれど、アイスタイルの社風のどんなところが鈴木さんに合っていましたか?

(鈴木)アイスタイルは、みんな親切ですね。何か質問をすると、きちんと答えを返してくれる、これを見たら良いよとか。他の会社は質問に質問で返す、お前はどうしたいんだ?とかっていう社風もあるみたいで。

アイスタイルは、「こうしたらできますよ!」と協力的な社風。会社の行動指針で共創の精神ってあるじゃないですか。あの言葉があるからそういう社風になったんじゃなくて、うちの社風がそうだから、あの言葉になったんだと思う。

(近藤)『共創の精神』を重んじなさいっていうんじゃなくて、重んじているから、あらためて言語化して、それをみんなが、こういう会社なんだと表現していると、鈴木さんは感じてくれていると。

(鈴木)『Over the border』も一緒で、Over the borderしなさいよじゃなくて、部署を超えて協力し合う社風があるから、忘れないようにしなさいってことなのかな、と。

(近藤)『相互理解とリスペクト』もそうですね。みんなそうしているから、新しく入ってきた人には、こういう社風だから、そういうことを知っておくと良いよっていうことを教えてくれる。

迷ったら「原点」に戻るべし!

(近藤)外に出て、他の選択肢もあるのにあえてアイスタイルに戻ってきたのはどんな理由ですか?

(鈴木)
登山でも道に迷ったら、間違えた分岐点に戻る。出戻らせてもらえるか分からないけれど、オッケーだったら、一度戻ってみようと思ったんですよ。

(近藤)奥に進むんじゃなくて、引き返してみる。

(鈴木)もしかしたら、アイスタイルみたいな社風の会社が他にもあるかもしれないけれど、社風が合っていることを知っているから、素直に、よし、じゃ、戻ろうと思ったんです。

出戻りのススメ

(近藤)戻ろうと思った時に、どんな反応や待遇で接してくれたんですか?

(鈴木)Facebookで連絡したら

「こうなると思っていました!来週、飲み会あるんで参加しませんか?」

と。で、飲み会に参加して、面接を進めてもらうことになって、1次、2次、3次面接とやったんですけれど、みんなニヤニヤしながら、現れましたね。

(近藤)半年だからおお来たか?みたいな感じでね。やっぱり、出戻りだからお互いのことを知っているからこそ、すぐ適応できる。それに、別れてみて分かるその人の良さみたいな感じがあるから、出てみないと分からないこともあると思うので。僕もそうだったけれど、鈴木さんもそう感じたわけですね?ここ数年、出戻り組が増えてきています。

(鈴木)僕も辞めるって挨拶に来た人に「出戻りのススメ」っていう僕のプレゼンを渡して、これを見て戻りたくなったら連絡してねと言っています。

(近藤)ははは。一回冷静になって、奥に踏み込むんじゃなくて戻ったほうが良いよって。

(鈴木)毎回すすめていますね。転職で失敗して1年以内に辞める人はけっこういるけれど、あれって時間の無駄かなと思っていて。自分が戻ろうと思った理由の一つに、行った先の会社に10年働いている人がいたんです。10年も働いていると、すごくその会社の事業に詳しくなるし、その人を見て、こういうふうに頼れる感じになるチャンスを逃したんだなと思いました。

(近藤)アイスタイルにいれば、こういうふうに誰かを導いてあげられる立場になれたかもしれないと?

(鈴木)それを放棄した気がして。同じ10年選手になるためには、またここで10年がんばらないといけない。損なことをしてしまったなと。

「10年選手」の役割は「技術継承」

(近藤)今、通算10年選手になって、どうですか?
この先、どういうことにチャレンジしたいですか?

(鈴木)そうですね、今までに身につけた技術をみんなに継いでほしいなと考えるようになりました。技術継承ですね。あと、技術的な負債を自分たちで何とかしよう!という意気込みがあります。

(近藤)ちょうど、アイスタイルはサーバー環境を「オンプレミス」から「クラウド(AWS)」に移行しているけれど、データベースもやれることが変わってくると思うんです。その中で、いわゆるレガシー、今チャレンジしたいことがありますか?

(鈴木)はい。今はSQL Serverをメインで使っているんですけれど、運用がなかなか難しいデータベースで。性能は良いんですけれどね。これをフルマネージドの、MySQL互換の「TiDB」に移行しようとしています。これは異機種なので難易度が高いんですけれど、それをやるチャンスですし、これを逃すと一生変えられないってこともあって、チャレンジして、きちんとやりとげたいと思っています!2年くらいかけて登る感じ。

(近藤)2年かけて登りきったらどんなワクワクが待っていますか?

(鈴木)そうですね。今まではデータベースを用意したり構築したり、お世話するのに時間がかかった。ここが遅いからこう変えていこうとか。これからは根本的に改善の方に力が出てくると思う。世間で言われているSRE(Site Reliability Engineering)みたいな、DBRE(Database Reliability Engineering)といった活動にシフトしていきたいと思っています。

次の野望は「社内DX」!?

(近藤)鈴木さんは、スペシャリスト職という、ある技術をとても強く持っていらっしゃる職種のコースにいると思うんですけれど、この先も自分の持っている技術をどんどん伸ばす形でキャリアを続けていきたい感じですか?

(鈴木)そうですね。極端にマネジメント経験が少ないので、技術的スペシャリストとしていきたいなと思っていますし、データベース領域でやっていきたいと思います。もう一つやりたいことがあって、アプリケーションを作っている時から、データモデルを書くのが好きだったんです。データモデリングが好きで。データモデリングを使って会社のDXを進めていくような仕事もやってみたいなと思っています。両方ともアイスタイルでできるかどうか分からないですけれど、もしできないようであれば、副業でもやっていきたいなと。(アイスタイルは副業が可能です)

(近藤)データモデリングを使って、社内DXって表現が出ましたけれど、何か具体的にイメージしていることはありますか?言っておくと、インタビューを見て、そんなことを考えている人が社内にいるんだってアピールにもなりますしね!

(鈴木)うちの社内システムって、バラバラなんですよね。きちんとしたものがない、従業員マスターすらないのが現状。100年続くアイスタイルのために、もっときれいにしていかないといけないなと感じています。

(近藤)社内の従業員のデータもそうだし、化粧品ブランドさんやメーカーさんの顧客マスターやユーザーデータも持ってはいるけれど、モデリングできていないから、可能性はまだまだありますよね。

(鈴木)場当たり的にやってきたものが、乱立状態。一度、統一する時期がきたんじゃないかと感じています。

(近藤)まずは、最低限の環境を整えるところからスタートすることができたら良いなということですね。

(鈴木)やれたら良いなと思いますね。

一生に一度の「お祭り」へのお誘い

(近藤)最後にアイスタイルってこんな会社だよ、こういうところがエンジニアとしてもおもしろいよ!というポイントを教えてください。

(鈴木)今、クラウド移行に合わせて、いろんなシステムをリニューアルするタイミングになっています。そういうタイミングに立ち会えることはなかなかないですし、今来てもらえると、いろいろなものを新しく自分たちの手で作れます。

(近藤)毎日がお祭りみたいな感じになっていますもんね。

(鈴木)そうなんです。

(近藤)こんなお祭りみたいな感じは一生に一度あるかないかだと思うので、それを楽しいと思えるメンバーに来てもらえると!

(鈴木)みんな新規サービスを作りたいって言いますけれど、新規を作れるタイミングってあんまりなくて、今ちょうどそのタイミングなんですよ!

(近藤)「新規サービス」って、ゼロベースのことばかりイメージするけれど、古いものを新しくするのも同じくらいチャレンジング。そう考えると、今回はアットコスメのシステムをフルリニューアルするイメージですよね?裏側は本当に大変なことになっていますからね。。。苦笑

ありがとうございます!たくさん伺えました!!

(鈴木)ありがとうございます!

【編集後記】やっぱり「アイスタイル」が好き

同じ出戻り組として、お話を伺いました。外に出て、改めて感じたアイスタイルの働きやすい環境と社風は、出戻り組ならではの気づきです。僕もそうですが、一度辞めて戻ってきたいと思うくらいなのでアイスタイルが好きなんでしょうね!笑

今回はリアルインタビュー。Google meetで録画して原稿を作っています。

過去インタビュー記事まとめ

過去記事や取材記事などはこちらにまとまっています!

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