「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.3 江原 彩佳さん(後編)~ 働きやすい環境を整えるのがマネージャーの仕事
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
前編に続き、エンジニアリングマネージャーの江原彩佳さんにお話を伺いました。
びっくり仰天!?ベストマネジメント賞 受賞
(近藤)インタビュー前半では、江原さんがエンジニアになったきっかけやアイスタイルに入社した経緯を話していただきましたが、後半ではマネージャー業についてお聞きしたいと思います。
(江原)はい!
(近藤)その前に、アイスタイルの全社表彰制度「7i Award」で「ベストマネジメント賞」に輝きましたね。発表された時、心境は?(実は、偽の会議を設定してサプライズで事前にお伝えしてました)
(江原)「マジかぁ・・・」みたいなのが正直な感想で(笑)。
(近藤)「マジかぁ」というのは、「まさか私が!?」ってこと?
(江原)それがメイン。でも本音を言うと、「あんまり目立ちたくないのに…そんな注目しないで」みたいな(笑)。
(近藤)なるほど(笑)。エンジニアの皆さんと話してると、目立ちたくないという人が少なからずいるように感じます。どういうところから「目立ちたくない」と思うものなんですか?
(江原)ほかの皆さんはどうかわからないんですけど、私個人は、なんていうか…取り立て秀でているほうではないと思っているので…
(近藤)過大評価されているという気持ちになってしまう?
(江原)はい。自己認識よりも高く評価してもらっちゃってるんじゃないかという不安感が。あと単純に緊張するっていうのもありますけど(笑)。
でも、受賞後に上司の推薦文を読ませていただき、こういうところをいいと思ってもらえてるんだなと安心したのも少しだけありました。もちろん百点満点ではないのはわかっているんですけど、この路線で行っていいんだと太鼓判をもらったような。
(近藤)「ちゃんと見てくれてるんだな」と受け止めていいんじゃない?受賞が、自信に変わる機会になればいいなぁと思います。
(江原)うんうん。
(近藤)アイスタイルのエンジニアって優秀だし、もっと自信と誇りを持ってくれてもいいのにと思うんだけど、「大丈夫かな」みたいな迷いや心配があるものなんですか?
(江原)私個人にはあります。私と似たタイプもいるとは感じますね。
(近藤)こういうこともインタビューを通して知ることができるんですよね。「あ、そっか。そういうことを不安に感じているんだな」って気付きがある。
みんなが働きやすい環境を整えること
(近藤)マネージャーに就任して1年ちょっと。やってみてどうですか?
(江原)元々、上流工程のようなコミュニケーションや調整の部分に興味があるという意味では、自分のキャリアアップとしてマネージャーに興味はありました。理想のマネージャーになれているとは言い難いんですけど、「もっとやりたい」「もっとこういう風にしていきたい」みたいな思いはあるので、このままいろんなことを続けていきたいし、できる領域をどんどん増やしていきたいなって思ってます。
それと、エンジニアとしても、スキルとか設計の知識をちゃんと積んでいきたいので、自分でも何かプロジェクトを回しつつ、マネージャーとしての業務もこなすという半々のバランスにできたら理想です。
(近藤)マネージャーになって、意識するようになったことありますか?
(江原)以前は、自分が担当するプロジェクトがうまく回っていればいい、回すことが一番大事だと思っていたんですけど、今は、マネージャーの仕事で一番大事なのは、率先して仕事をすることじゃなくて、メンバーそれぞれが望む形で仕事ができる環境を整えることなのかなと思っています。
(近藤)それは大きな変化ですね!具体的にどんなことされてますか?
(江原)たとえば、プロジェクトをうまく推進できないシーンならば、なぜ推進できないのか聞いて、「こういう風にしたらうまく進むかもしれないよ」とその場でアドバイスできることもありますし、各所と調整しないといけない場合はいったん私が引き受けて、別のところを進めておいてもらったり。「環境を整える」ことを意識するようになりました。
社内の連携、橋渡し役に
(近藤)今後、チャレンジしたいことはありますか?
(江原)そうですね…プロジェクトマネージメントに関して言えば、PMBOKとかは、ある程度体系としては知っていましたが、「こうするのがいいんだろうな」みたいな感覚で乗り切ってきた場面が多かった…。
(近藤)知識を現場で活かしきれなかった?
(江原)はい。力技で乗り切った場面も多かったので、「もう少しスマートにマネージメントするためにはどうしたらいいんだろう」とか、「実践で活かすためには?」みたいなことは、チャレンジしたいと思ってます。
(近藤)体系的な手法を、アイスタイルの現場に置き換えて具体的に役立てるということですね。
(江原)そうですね。同様に、他部署との橋渡し役にも興味があります。
以前、@cosme Beauty Dayでシステムリーダーだった時に一番難しかったのが、プロジェクト外のメンバーとの温度差。@cosme Beauty Dayは、たしかに@cosme SHOPPINGメインのイベントではありますが、@cosme SHOPPINGだけのイベントではない。だから、プロジェクト内はもちろんですが、プロジェクト外のメンバーにも同じ温度感でいてほしいのですが、それがすごく難しかった。
(近藤)うんうん。
(江原)今年はプロジェクトメンバーではないからこそ実感するんですけど、やっぱりプロジェクト外からは、「あぁ、@cosme Beauty Dayねっ。」と見られがち。でもそういう認識はあまりよくないのかなって思っていて。そうじゃないと、@cosme Beauty Dayでやりたい施策に適切な協力が得られない。@cosme SHOPPING内だけに閉じているわけではないのに。
(近藤)だからこそ、プロジェクトを卒業した人たちがたくさん増えてくると、そのプロジェクトを外から盛り上げたり支えてあげたりすることができるといいですよね。
「開発」と「運用」のバランス
(近藤)最後に、エンジニアとしてアイスタイルの魅力を教えてください!
(江原)私の思うアイスタイルのテックって、バランスがいい!
すっごく尖ってガツガツ技術!みたいなノリで、作っては捨て…を繰り返しながら最先端を走るってほど尖ってはいない。かといって、一度作ったものをそのままずっと使っていきます、保守だけです、みたいな安全サイクルで回す会社でもなく、すごいいいバランス。
(近藤)たしかに。運用と新規開発のバランスがちょうど半々くらいですね。
(江原)@cosmeは20年以上続いているけど、新しい技術は取り入れたいし、古いものはどんどん改善していきたいっていう意識が強い人たちが多い。なので、バランスがいいところに入ってみたい人には向いてる組織なのかなって思います。
(近藤)自分のライフスタイルに合わせつつ、バランスのいい組織だとは思っていましたが、開発と運用のバランスがいいというのも、改めて「そうだなー」と思いました。
今日はありがとうございました!
【編集後記】エンジニアリングマネージャーの価値
テクノロジー界隈の人たちと話していると
「本当にマネージャー人材がいない。。。みんな、なりたがらないんだよなあ・・・」
という共通の話題?課題?になります。でも、江原さんをインタビューさせて頂いて、エンジニアリングマネージャーに興味を持って取り組んでくださるメンバーがいることは本当に心強い限りです。(他にもたくさんいるので、その方々にも改めてお話しは伺ってみたい!)
何度も書いていますが、本当に毎回僕自身が学びの多い時間です。
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまっています!
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