「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.3 江原 彩佳さん(前編)~ 上流工程に注力!自分のポジションを作る!
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
第3回目は、中途採用でアイスタイル8年目、エンジニアリングマネージャーの江原彩佳さんにお話を伺いました。
近藤俊太郎(以下 近藤)
いろんなバックグラウンドのエンジニアが、それぞれの個性や強みを活かして働く社内の様子を紹介するインタビュー第3弾です。よろしくお願いします!
江原彩佳さん(以下 江原)
はーい。よろしくお願いします!
@cosmeのクチコミサイトのエンジニア兼マネージャー
(近藤)まずは、江原さんがどんな業務を担当しているのか聞かせてください。
(江原)はい。現在は化粧品・美容の総合サイト「@cosme」のバックエンドを担当しています。そのほか、フロントで使われる「コンポーネント」システムとか、「ブランドオフィシャル」の保守や開発がメイン業務ですね。そこでグループのマネージャーをしてます。
(近藤)ちなみに「ブランドオフィシャル」は、@cosmeがブランドさんに提供している分析系ツール、いわゆるSaaSサービスですね。@cosmeバックエンドは具体的にどんな機能をみていますか?
(江原)わかりやすいところとしては、@cosmeの「お気に入り」みたいな機能で、「Like」とか「Have」とか…
(近藤)結果的にはユーザーさんが見たり使ったりするけど、それを司っている管理システムを作っているということですね。
(江原)そうですね。
「物づくりが好き」からエンジニアへ
(近藤)江原さんは中途採用ですけど、アイスタイルに入る前はどのようなお仕事をされてましたか?
(江原)新卒でSler系の会社にいました。住宅とか物流とか、いろいろな分野の会社に派遣されていくつかの案件を担当しましたね。言語的にはJAVAとかCOBOLが多かったかな。
(近藤)なるほど。ちなみに、何がきっかけでエンジニアになろうと思ったんですか?
(江原)実は私、大学は情報系じゃなくて心理学科だったんですけど…
(近藤)あ、そうなんだ(笑)。
(江原)だから入社してからプログラムの基礎を一から学んだという。そもそも「エンジニア」という職業があると知ったのが就職活動の最中。ぶっちゃけた話をすると、就職活動をし始めたころは、やりたい職種は特になくて、幅広くみてたんですよ。その過程で「私って意外と物づくりが好きだな」と気づいたんです。
よく考えたら、心理学では統計が絡むことが多く、統計処理に使うプログラムの基礎知識はすでに持ってたし、「統計の授業好きだったなぁ」って思い出したんです(笑)。それでエンジニアという職種にたどり着き、「未経験可」で募集していたSIerから内定をもらえたので、じゃあやってみようと。
(近藤)就職活動中に自己分析をしてたら、大学時代も物づくりとプログラミングが楽しかったなぁと。
(江原)そうですね。「楽しかったなぁ」がきっかけです。
文系エンジニアならではの強みを活かす
(近藤)今もエンジニアを続けていますが、やってみてどうですか? 向いてると自分で感じてますか?(※近藤もエンジニアとして新卒採用されたが、情報系出身者のすごさにビビって1年で早々に脱落…)
(江原)私もバリバリ情報系の人たちを見てると、正直、「土俵が違うわ」って早々から感じてました。と同時に、要件定義の部分にあまり注力したくないエンジニアが結構いるなぁとも肌で感じました。要件定義は敬遠されがちかもしれないけれど、特に受託だったりすると、どうしても必要とされるところ。
私はその要件定義の作業が結構楽しいと思った。だったら、私は開発や設計に注力するよりも、要件定義に強いエンジニアになれば、芽があるのではないかと(笑)。そう思って続けているって感じですね。
(近藤)なるほど!上流工程で、かつプロジェクトマネージメントなどにもかかわりながら自分の強みを発揮していけば、もしかしたらエンジニアとしての自分のポジションが作れるかもしれないと。
(江原)そんなところからスタートしてます。
(近藤)その後、開発もしながら続けているってことは、やっぱり作るのも好きですか?
(江原)嫌いじゃない。むしろ好きです。上流工程をやるにしても、それ以降の工程も知ってないと、最適なやり方やあるべき調整、決めごとができないと思うので、いいバランスをとって動けるポジションになりたい。これは前の会社にいる時から思ってたかもしれません。
部署の垣根を越えたチームワークを実現
(近藤)江原さんは入社8年目でしたっけ?
(江原)そうですね。ちょうど7年経ったところ。
(近藤)ちなみに、7年前に転職しようと思ったきっかけは?
(江原)はい。以前在籍していたSIerで、ウェブ系システムに携わったことがあったんです。それまでのメーカー系案件では、先方のやりたいことが固まった段階で入る立場でしたが、ウェブ案件は、エンジニアとディレクター(企画担当者)が一丸となって話し合い、ひとつのウェブサービスを作ってユーザーに提供する現場で。こうやってアイデアを出し合いながら「混成チーム」で進めていく環境が楽しいなって思ったんです。
(近藤)よりインタラクティブな環境だったんですね。
(江原)ちょうど転職の二文字が頭にチラついていた時期だったので、転職するならまたSIerじゃなくて、事業会社で、事業部の人たちと話し合いながら進める仕事ができたらいいなぁと思いながら転職先を探しました。
(近藤)なるほど。
(江原)その中で、アイスタイルがいいと思ったのは、面接の時にちょうど「@cosmeのクチコミランキングのロジックに携わるポジション」を探していて、「決まったものが来る環境ではない。むしろ決めていく仕事です」と説明されたことが決め手でした。ちなみに、個人的に@cosmeメチャメチャ使ってたんですよ。プレミアム(有料課金)ユーザーです(笑)。
(近藤)それは相当なヘビーユーザーですね!
(江原)ドラッグストアで「@cosme1位」のステッカーを参考にして買ったりもしていました。だから、「ああいうのを考えて、作るってメチャメチャ楽しそう!」って思って。
(近藤)アイスタイルがよさそう、おもしろそうって思えたほかのポイントもありますか?
(江原)技術面で言うと「PHP」がメインだったことですね。あとは入社してから気づいたことだったかもしれませんが、エンジニア間のコミュニケーションが活発な点。そして、会社としては“準ベンチャー”みたいな、いい意味でワイワイしてそうなところ(笑)。
あ、あと1個思い出しました。今も変わらない、「生活者中心の市場の創造」っていうビジョン。このワードが好きで。サービスがどうとかっていうのを越えて、我々はユーザー視点で市場を作っていくんだという大きなビジョンを掲げてるところがいいなって思った記憶が蘇りました(笑)。
入社後の現実
(近藤)入社後はイメージどおりでしたか?
(江原)基本的には入社前のイメージとあんまり変わらなかったですね。
面接の時に説明していただいたとおり、「こういうロジックを入れたらもっとよくなると思う」「ロジックを管理するために、こういうものがあったら、より運用しやすくなると思う」みたいな提案を聞いてもらえたし、実際に作れてもいたので。むしろ「こんなに好き勝手やってていいのかな」みたいなところは正直ありました(笑)。
(近藤)なるほど。今のお話を聞いてて思い出したんですけど、実はその時、僕はメディア事業のQS(品質管理)の責任者でした!?
(江原)あ、そうですよね!
(近藤)直接お仕事することはなかったけど、QSメンバーが「江原さんとこういうことをしてて、ああいうことをしてて」ってよく報告してくれてました! だからお名前は聞いてた(笑)。
(江原)あぁ、そうなんですね(笑)。
(近藤)「(江原さんが)いろんなことを提案してくれるんです!」とメンバーが言ってた。なるほど、たしかに「一体となって物を作るっていいなぁ」って向こう側で聞いてた覚えがあります。記憶が蘇ってきました。
(江原)そうなんですね。結構好き勝手言ってたなぁ(笑)。
(近藤)でも新鮮な視点を提示してもらえたことで、事業サイドにはいい刺激になった。いいタッグというか、いいチームだったんですね。
(江原)そうですね。ありがたかったです。
【編集後記】後半はマネージャー業の極意!
「前編」では、未経験でSIerに新卒入社し、御膳立てされた業務を淡々とこなすだけではなく、アイデア出しの段階からかかわれる環境を求め、アイスタイルに転職した江原さんのお話を伺いました。
「後編」では、文系出身というバックグラウンドを活かし、エンジニアとして企画開発を続けながらピープルマネジメントもこなす江原さんの目指すマネージャー像に迫ります。
>>> 後編「働きやすい環境を整えるのがマネージャーの仕事」
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまっています!
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