「@cosme」のVPoE、エンジニア社員に突撃インタビューVol.1 工藤 彩さん(後編)
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎による、アイスタイルで活躍中のエンジニアへの突撃インタビュー!
前編につづき、プラットフォーム開発1部の工藤 彩さんにお聞きしました。
ユーザーとして自分が使いたいシステムを作りたい
(近藤)そして、アイスタイルに入社されるわけですが、どんなきっかけですか?
(工藤)転職の際に「自社サービス」があるところを探していました。自分が使っていていいと思うシステムを作りたかったんです。
それと結婚した直後で子どもを育てたいと思ってもいたので、働きやすい職場も重視していました。アイスタイルは、女性が多く、出産育児に理解もあり、支援制度も整っていましたし、自分がやりたいことができるならここがいい!と思い入社を決めました。
入社前には化粧をしっかりしたことがなかった!?
(近藤)ところで工藤さんて、もともと@cosmeユーザーだった?
(工藤)@cosmeで検索してクチコミなどは見ていて、やっぱり身近なものを扱う事業のほうが自分も作っていて楽しいだろうなと思ったんですよね。
でもこんなこと言っちゃあれなんですけど、入社前は化粧をしっかりしたことがなかったんです。笑
アイスタイルに入社したらキレイなお姉さまばかりなので「これだと浮いてしまうな」とメイクにも気をつかうようになりました。
面接で感じた「風通しのよさそうな社風」
(近藤)それで将来的には仕事もしながら子育てもしていきたいということですけど、実際に入ってみて、ウチの会社はどうでしたか?
(工藤)育休の前と後で働き方は大きく変わりましたね。
今から5年くらい前の休職するころは、まだエンジニアも今ほど多くなかったんです。その頃は部署横断で、上司の方も含めいろんなメンバーと交流できたので、想像以上にすごく居心地がいいと感じていました。
一方、もっと化粧品に積極的な気持ちでエンジニアリングしなきゃいけないのかなと思っていたのですが、入社してみたら前職と同じようなエンジニア風の方もいっぱいいて「あ〜そこまで緊張しなくていいんだな」と安心しました。
(近藤)男性エンジニアのほうが多いかもしれないけど、それでもアイスタイルはエンジニアの女性比率は高いほうですよね。とはいえ、もちろん「Theエンジニア!」みたいな人もたくさんいるけどね(笑)
(工藤)そうですね(笑)
コロナで感じたコミュニケーションの難しさ
(近藤)その後、コロナ禍で入社したメンバーも増えましたよね。メンバー同士のコミュニケーションを図りたいと、有志で「コミュニケーション向上委員会」を立ち上げてくれましたよね。リモートになって働き方が変わったとかありますか?
(工藤)出社して働いていると、他部署の人とかの忙しさなども見えますし、話しかけるタイミングなども計れました。でも、リモートになってメンバーや他部署の動きなどもモニター越しで見えなくなってしまいました。
それと育休明けだったので、子育てとの両立でした。しかし、リモートワークになったことで、お迎えや子どもの体調不良のときにも融通が利くので、他のメンバーに迷惑をかけてしまう心配もないうえに、通勤がない分家族との時間も取れて、とても助かっています。
だから、リモートは継続したいと思っていて、それをよりよくするためにコミュニケーションという課題を解決したいと思い、委員会の活動に取り組んできました。
在宅勤務(リモート)は集中したいときに活用
(近藤)アイスタイルは完全在宅勤務ではなく、原則、『週3日在宅、週2日出勤』で働き方のバランスを探っているところです。工藤さんとも、リアルで会えたのは先日のランチが初めてでしたもんね。
「出勤」と「在宅」のハイブリッドで働き方もいい意味でバージョンアップされていくと思うよね。
(工藤)そうですね。やっぱりリモートのメリットは集中したいときに集中できるところです。うまく使い分けて生産性の向上につながるのではないかと思います。
(近藤)このインタビューもリアルでやろうと話していたけど、スケジュール調整が大変だったのですぐできるオンラインにしましたしね。笑
産休・育休を経て復帰されたわけですが、実際どうですか?新卒面接をしていると気にされる学生さんも多いので、教えてください。
時短勤務でも昇進!キャリアは積める!
(工藤)復職後、時短で1日「6時間30分」(フルタイム勤務:8時間)勤務にしています。子育てとの両立で、成果が出せてないのではないかと、フルタイムの方と比べ、自己嫌悪に陥ってしまうことがありました。
でも、マネージャーに相談したら「時短もフルタイムも関係なく、時間内で最大限のパフォーマンスを出してくれたらいいんですよ」と言っていただき、安心して仕事できるようになりました。
そして、今年昇進もできたので「時短でもキャリアを積めるんだ」という自信につながりました。
(近藤)そういうふうに上司が理解を示してくれるのは大事ですよね。この話はうちのマネジメントメンバーにも届けたいなあ。
さて、次は今どのような業務をしているか聞かせてもらえますか?
野望は「参謀」ポジション
(工藤)直近では管理ツールをバージョンアップするプロジェクトに携わっています。完成したら、そのツールの運用保守の責任者になりたいという野望があるんです。
(近藤)「野望」!いいですね。
「自分が作ったシステムの責任者をやりたい」という想いは大事ですよね。
(工藤)はい、このプロジェクトのエンジニア統括をしているので、ちょっとずつ近づいているなあとワクワクしています。
将来的には「マネージメント」にもチャレンジ
(近藤)いま、エンジニア(専門職全般)の人事制度をアップデートしていて、マネージャーになるだけがゴールではなく、エンジニアのスペシャリストも増えて欲しいですね。
工藤さんは今後エンジニアとしてどんな目指しを持ってますか?
(工藤)エンジニアとして日々の勉強は大事ですが、10年ほど働いて感じたのは、ガッツリ開発するだけより、メンバーのマネジメントしたり、他部門と折衝しながらものづくりするのが自分には合っているなと感じています。なんとなくマネージャーというより、参謀的なポジションが理想なのかなと。
高専卒がもつ「伸びしろ」にチャレンジしてほしい
(近藤)最後に、この記事を読んでくださっている高専生に向けてメッセージお願いします!
(工藤)高専って5年間で大学並みの技術を学べるので、年齢は違うけどレベルは一緒。つまり、人生でいえば2年間のアドバンテージがあります。
高い技術をもって長い間働けるというのは大きな強みだと思うので、自信をもって社会に出てきてくれたら嬉しいですね。
(近藤)うちでも、高専卒の新卒社員が大卒メンバーと同じ土俵で活躍し始めているので、今後がさらに楽しみです!(高専卒と大卒で初任給は同じです)
(工藤)そうなんです。伸びしろがあるというか。
(近藤)伸びしろ!今日のキーワードは「伸びしろ」だね(笑)
高専を卒業してエンジニアとして活躍している工藤さんから、とてもリアリティのあるメッセージが聞けてよかったです。
とても勉強になりました。今日はありがとうございました!
(工藤)そう言っていただけて私も嬉しいです。こちらこそありがとうございました!
【編集後記】コミュニケーションが重要
改めて、お話しを聞けたことで知れたことがたくさんありました。リモートワークになって、ちょっとした雑談が減ったことでお互いを知る機会が激減したんだなあと痛感させられました。
まだ一人目ですが、これからいろんなメンバーの話しを聞けるのがさらに楽しみになりました!
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまっています!
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