「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.4 工藤 正隆さん(後編)~ リモートワーク時代のコミュニケーションとは?
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
前編に続き、UXシステム開発1部の工藤 正隆さんにお話を伺います。
完全在宅勤務のメリット&デメリット
(近藤)採用面接で「完全在宅勤務という選択肢もありますか?」って時々質問されます。
(工藤)アイスタイルにはリモートはあっても、「完全在宅勤務」という制度は設けてないですよね。
(近藤)はい。実状としては在宅勤務が多いですけど。工藤さんも諸事情により遠隔完全在宅勤務となってますが、そのメリットやデメリットはありますか?
(工藤)メリットがあるとすれば、家族の手伝いができること。僕が実家に戻って4人家族が揃ったことで賑やかになったことを家族は喜んでくれてます。
(近藤)それはご家族も心強いだろうな。
(工藤)デメリットは、前編でも触れましたが、飲みに行けなくなったこと!(笑) 会社の人とのコミュニケーションがなくなるんで。
(近藤)間違いないですね(笑)。
あえて出社する意義
(近藤)「飲み会」ではないけれど、先日も若手メンバーとランチしようという話になって、わざわざ出社してもらいました。こういう状況だからこそ感じる「出社する意義」ってありますか?
(工藤)出社する意義…それはずばりコミュニケーションです! 僕、東京に行く用事がある時はいつも会社に顔を出します。やっぱり会って話せるのは心の支えになります。普段、家で仕事してるとひとりなんで、寂しいっちゃ寂しい(笑)。
(近藤)打ち合わせだけじゃなく、お互いを知り合うというか、心を通じ合わせるような会話ですね。
(工藤)はい。シンプルに顔を広げられるのもいいんですよね。知ってる人が増えると得られるものがあったり違う角度からものを見られるようになったり。それがすごく好きで。そういうコミュニケーションを探しにいくために、出社って大事だなって思いますね。
(近藤)じかにコミュニケーションができたことによって得られた価値とか結果みたいなのって具体的にはなんだろう。
(工藤)一度でも直接話をしたことがあると、Slackなどのデジタルな文面でも圧倒的に話しかけやすくなることですかね。質問もしやすくなる。
風通しのいい会社
(近藤)そうやって相談できる人が周りに増えると、働きやすさにもつながりそう。
(工藤)はい。アイスタイルってそもそもが風通しのいい会社だと思ってて。「会議は自分を見てもらえる場だよ。アピールしようぜ」みたいな空気を作ってくれる人も多いんですよね。
(近藤)そうすると、意見を言ったり提案を出したりもしやすい?
(工藤)まさに。オンライン会議では画面越しでも相づちして話しやすさを引き出してくれるし、わざわざ発言しないまでも会議中にチャットでツッコミを入れてくれたり。それを見てまた「ハハハ」みたいなやり取りがあったりして。
(近藤)やっぱりそこは、いい意味で代々新卒を採用していて、大学の先輩後輩のつながりをベースに輪を広げていけるという強みはありますよね。
(工藤)そのとおりです。
(近藤)そうやって徐々にみんながつながって、さらに風通しがいいって思ってもらえるような会社になると本当にいいですね。
(工藤)メチャメチャそう思います。今の時点ですでに最高なんですけど(笑)。
異端児が活躍できる会社
(近藤)「アイスタイルってこういう会社だよ」とか「こういうことできるよ」みたいな一言をもらえますか?
(工藤)はい。アイスタイルは風通しがメチャメチャいいんですけど…
(近藤)うんうん。
(工藤)逆にその風をかき回すようなチャレンジャーはあんまりいないなぁと思ってて。
僕はそういう「気まぐれチャレンジャー」みたいな人もいてもいいと思うんですよね。社風に合う合わないは関係なく、「やる気はメッチャあります」みたいな人に入社してほしい。新風というか、違和感みたいな存在(笑)。
(近藤)なるほど。実は経営陣も一度そんな話をしたことがあるんですよね。「なぜか一時期からアイスタイルから異端児がいなくなっちゃったね」って。
(工藤)はいはい。
(近藤)よく言えば「風通しがいい」。裏を返せば「均一的になってしまった」と。会社が次の成長を目指すなら、異端児を受け入れられる土壌がないと強くならない。みんなも工藤さんみたいにそう感じてくれているのであれば、やっぱりそういう人たちがちゃんと活躍できる場を作っていくのはすごく大事ですね。
無限の可能性を秘めた運用
(近藤)工藤さんの理想のエンジニア像ってありますか?
(工藤)あります。僕は初動の勢いには自信があるんですけど…
でも「ゼロからイチ」の部分じゃなくて、「1から100」に必要なスキルが足りないことに気づきました。
(近藤)技術でいうと「ゼロからイチ」は開発、「1から100」は運用の部分とも言えるかな。
(工藤)そうなんです。新規開発は華に見えるし好きなんですけど、エンジニアリングでいえば運用みたいなところは、考慮することが多くてメチャメチャ頭を使うなぁと思って。影響範囲だったり、今までどういう歴史でこういう風に作られたのかとか。
(近藤)前任や後任とのスムーズな引継ぎも含めて。
(工藤)おっしゃるとおりで、僕がひとつのタスクに30時間かけたとしても、そのログとか自分がやったことを残せば、次の運用者はもしかしたら2時間で終わらせられるかもしれない。
(近藤)うんうん。
(工藤)運用にはそういう可能性が無限にあると思ってて。そういう意味で「1から100」を目指したいと思ってます。
目指すは歌って踊れるテックリード!?
(近藤)将来的にはどんなエンジニアになりたいと思っていますか?
(工藤)マネージャーのようなポジションよりは、テックリード的なものを目指しています。
(近藤)なるほど。昔、僕が一緒に仕事をしていた人で、「歌って踊れるCTO」って呼ばれてる人がいたんですけど…
(工藤)歌って踊れる!?(笑)
(近藤)コミュニケーションもできて技術もあるCTOってそんなに多くないんですよね。ギークで、知識や技術にのめり込むエンジニアが多い中、コミュニケーション能力も高くて誰とでも仲よくなれて、技術もちゃんと極めてて。
(工藤)オールマイティ(笑)。
(近藤)工藤さんなら、そういう形で技術を牽引することができるんじゃないかなぁと思ってて。今すぐということではもちろんないけれど、目指す方向として、地道にステップアップを重ねつつ、コミュニケーション力を活かしてリードする側になってもらえたらなぁと思ってます。
(工藤)ありがとうございます。頑張ります!
(近藤)毎回インタビューさせてもらうと、すごく勉強になります。今日もいろんな気づきをもらえました。ありがとうございました。また東京に来る時は飲みに行きましょう。
(工藤)ぜひぜひ!
【編集後記】
以前、「コロナ前(在宅勤務以前)の人脈で仕事をしています」と話をしているメンバーがいました。在宅勤務になる前から知っているメンバーとはオンラインに移行してからもスムーズにコミュニケーションできるけど、オンラインで「はじめまして」な人とはやり取りが難しいがゆえに、コロナ以前の人脈から広げられないと言っていました。
工藤さんがやっているのは、積極的に出社することで、過去の人脈にとどまらず、新たな人脈を広げて、自分の業務の幅も広げていくということなんでしょうね。
リモートワークと出社をうまく組み合わせていくのが、今後の新しい働き方なのかもしれませんね。
オフィス風景:恒例「吉松サンタ」
少し前になってしまいますが、オフィスでの一コマ。
ほぼ創立以来、創業者の吉松さんからのクリスマスプレゼント!当初は東京本社だけでしたが、今は海外も含めて拠点が増えたのでサンタさんも大変そうです。笑
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などをまとめて確認できます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?