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「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.4 工藤 正隆さん(前編)~ コミュニケーションを大切にする働き方

日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!

​突撃インタビューシリーズ​第4回目は、社会人デビュー時にはすでに在宅リモートワークがデフォルトだった工藤 正隆さん。新卒でアイスタイルに入社した若きエンジニアは、昨今の働き方をどうとらえているのか!? 1周まわって生身のコミュニケーションを最大限に活かすデジタルネイティブの、古くて新しい働きやすさ改革!

テクノロジー&クリエイティブ開発センター VPoE 近藤 俊太郎
新卒で日本電気株式会社(NEC)で金融系システムのSEとしてキャリアをスタート。その後、ベンチャー企業や三洋電機を経て、アイスタイルに入社。@cosme STOREの立ち上げや新規事業などを担当。2021年7月よりVPoEとしてテクノロジー、クリエイティブ領域を管掌。

UXシステム開発1部
エンジニア 工藤 正隆
出身校 :公立はこだて未来大学 システム情報科学部
趣味 :アニメ視聴、ドライブ、釣り、ゲーム
マイブーム:最近は釣りにハマっています。
小学生の時は父に連れられエサ釣りで10cm~20cmの魚を釣っていました。
今年に入り、友達にルアー釣りで80cmオーバーの魚が釣れると教えてもらって、そのロマンに惹かれて、ほぼ毎週行ってます。80cm拝めるまでは毎週通います!

(近藤)さて、4回目はアイスタイル新卒2年目の 工藤さんです!

(工藤)結構早め! 嬉しいです(笑)。

(近藤)工藤さんのように、コロナ後に新卒でアイスタイルに入社したメンバーは、それ以前の入社組と見方や考え方に違いがあるかなど、ざっくばらんにお話を聞けたらと思ってます。

(工藤)よろしくお願いします!

仕様を整理しながらUXを向上

(近藤)自己紹介がてら、どんな業務にたずさわっているのか教えてください。

(工藤)はい。「@cosmeクチコミランキング」のリメイクをしてます。「画面表示」と「データ取得」を分割して、別々のサーバーで動かして、TypeScriptに書き換えるという作業をしています。

(近藤)バックエンドとフロントエンドに分割するんですね。バックエンドはPHPのまま?

(工藤)いや、どちらもJavaScript系に書き換えてます。僕はバックエンドのほうをメインに担当していて、TypeScriptを触ってるって感じですね。

(近藤)ちなみに、どんな目的でリプレイスをしようとしてるの?

(工藤)SEOの向上が第一の目的ですが、昔のバージョンで書かれたものを、今の新しいTypeScriptのバージョンに書き換えながら、仕様の整理もしています。

(近藤)ユーザーさんにとって見やすいサイトにしつつ、最新の技術を取り入れたり、ドキュメント化を進めたりしてるんですね。

コードを通して先人の英知と出会う

(近藤)リメイクプロジェクトにかかわって、どうですか?

(工藤)昔の仕様やコードがいっぱい出てくるんですけど、10年も前のコードだと、「なんだコレ!? 見づらい…」と(笑)。

(近藤)今のものとはだいぶ違うだろうね。

(工藤)はい。でも半年ほどプロジェクトにかかわって意識が変わりました。今ではわかりにくいコードが、10年前にはモダンな書き方だったことがわかってきて、むしろリスペクトですね!

(近藤)どこにリスペクト感じたの?

(工藤)やっぱりサービスを動かしてお金を稼いできたものだから。そのプログラミングの書き方がいいかどうかはさておき、お金を生み出すものを作ってる時点でリスペクトしかありません。

(近藤)でも、ソースコードだけではお金は生まれないじゃないですか。「これってすごいかも」って気づいたのはどういうところから?

(工藤)仕様ですね。フラグも、ひとつ書き換えるだけで一気に見た目が変わるんです。そういうところにビジネスが詰まってるんですよね。例えば、「こうやってプレミアム会員を誘導してたんだな」と感動しました。

(近藤)ソースコードに込められた思いを感じ取りながら、お金を生み出す工夫を読み解けるのは、エンジニア特有の感性でしょうね。

(工藤)そうですね。「ここにこういう仕掛けがあるね」と教えてくれる先輩がいたり、事業部が「広告を出してる影響でこうなっている」と説明してくれたり。ビジネスとの絡みはこの1年でだいぶ見えてきました。

ベンチャーを狙った就職活動

(近藤)ところで工藤さんはどんな就職活動をしてたの? 

(工藤)僕はベンチャーを狙ってました。大手にしなかったのは、スーツを着るのが嫌だったから(笑)。僕が思い描いたのは、席を移動しながら仕事する環境。だからフリーアドレスも意識しながら会社を選んでました。

(近藤)いわゆる超メガベンジャーは目指さず、中堅どころを狙ってた? 

(工藤)そうですね。途中から社員数も気になるようになって。2,000人とか3,000人の規模になると自分が埋もれてしまうと感じました。僕、中学も高校も「目立ちたいアピール強め」が取り柄だったので(笑)。会社に入って自分を知ってもらえないのは理想じゃなかった。それで、多くて1,000人くらいと決めてました。

(近藤)逆にスタートアップだと小さすぎた?

(工藤)そうですね。ある程度大きいところを希望しました。トラフィックが集まるところがいいと思っていたので。

僕はずっと個人でも開発してたし、バイトもしてたんですけど、バイトだと単に「これ作って」って言われて作るのがメインでした。

その点、ある程度の規模の会社だと、速度とかトラフィック系も学べるというのは学生時代から聞いてました。実際、アイスタイルに入ったら、「これ遅いよね」なんて話もできる。

アイスタイルとの出会いは「クチコミ」

(近藤)アイスタイルを知ったきっかけは?

(工藤)大学の先輩です。サークルですごく仲よくしてた1つ上の先輩、2つ上の先輩がアイスタイルに入社してて。

(近藤)へぇ!

(工藤)よく一緒に飲みに行ったり遊んだりする人たちなので、「あぁ、こういう人たちがいる会社なんだ」って考えたら、自分ももしかしたら雰囲気が合うんじゃないかと思って受けました。

(近藤)まさにクチコミだね(笑)。アイスタイルに決めたポイントはなんだったんですか?

(工藤)決め手は、人を見てもらえたこと。自分で言うのも恥ずかしいんですけど、人事の方に「愛嬌がある」って言ってもらえて、それがすごく嬉しかったんです。エンジニアとして喋ってる内容だけではなく、雰囲気とか人となりをちゃんと見てくれるところがすごくいいなぁと思うと同時に、働きやすい職場が目に浮かんで(笑)。それで決めました。

リモートネイティブは在宅勤務を逆手に取る

(近藤)工藤さんは就職活動も含めてデジタルネイティブで、リモートネイティブ世代でもあるよね。コロナで在宅勤務がデフォルトになった工藤さんから見て、昨今の流れに思うところはありますか?

(工藤)あります。飲みに行く機会が少ない!

(近藤)そこかい。(爆笑)

(工藤)でも、逆に自分の行動力が目立つ状況だなぁとも思ってて。

(近藤)おもしろい発想だね。

(工藤)僕は初速が速いんです。リモートワークが普通になると、今までなら毎日普通に行っていた会社が、行くのが特別な場所になって、よほどじゃないと近寄らなくなるじゃないですか。そんな中、僕はわりとフットワーク軽く出社しちゃうんで目立つ(笑)。おのずと出社組の先輩方とも会話する機会が増えるんですね。それで「あれ、これってどうなったの?」って、指摘してもらえたり話しかけてもらえたりすることも多いという。

(近藤)自分の価値を「初速」と考えるのは新鮮だなぁ。その価値観をリモートを通じて発見したきっかけってあったりしますか?

(工藤)それは完全に先輩のおかげですね。先輩に「これ、やりたいっす」と相談すると、いつも「頑張ってみな」って背中を押してくれるから。

いろいろ冒険させてくれるので萎縮しにくい。先日も「ひとりで話しに行ってみなよ」って言われて、事業部に提案しに行きました。メッチャ緊張したけど、1時間の予定が2時間くらい話してましたね(笑)。

(近藤)たしかに、社内の各所でかならずと言っていいほど工藤さん見かけるから、「お、すげぇ行動力だな」とは思ってた…(笑)。

(工藤)狙いどおりです(笑)。

それも、先輩が「これをやりたいって言ってくれたのマジよかったよ」とか「こういう提案は貴重だから」と言ってくれるので、自分がズバ抜けてる感覚に浸れるというか(笑)。

エンジニアリング技術そのものじゃないところで「トガれてるかもしれない」と思えることが続いて、「もしかしたらフットワークのよさが長所なのかも」と気づきましたね。

(近藤)単純に目立ちたいんじゃなくて、目立つことで学びを得ようという態度が行動に出てるんじゃないかなぁ。コミュニケーションに苦手意識があったり、表現するのが得意じゃなかったりするエンジニアが少なくない中で、工藤さんの「目立ちたい」っていうのは、ひとつの表現力なのかもしれないですね。

【編集後記】

後半も必見! リモートワークだからこそ大切なコミュニケーション力とは?

「前編」は、インターネットがより身近になり、劇的に高速化してから入社した工藤さんが10年前に書かれたコードを通して先人と交わした“時を越えた”コミュニケーションと、そこから生まれた尊敬の念についてお話を聞きました。「後編」では、リモートワークだからこそ大切にしたい“空を越えた”コミュニケーション、なにげない相づちや声かけを通して深まる人間関係と働きやすさについて、さらに掘り下げて語ってもらいます。

今回もオンラインにて。でも、意外とアナログ。笑

過去インタビュー記事まとめ

過去記事や取材記事などはこちらにまとまってます!

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