フェムテックがつくる、オープンな空気感と働きやすさ
フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。
月経、妊娠や不妊、更年期に伴う健康課題などにより、仕事や生活への影響や働き方に悩む女性は少なくありません。フェムテック産業が拡大・普及し、女性の健康課題が解決されることで、女性の働き方、生活、意識の変革や行動変容が起き、経済全体にもポジティブな影響をもたらすと言われています。
アイスタイルでも現在、社員が主導で「フェムテック部(※)」を立ち上げ、その推進に取り組んでいます。
今回は、そんなフェムテック部の活動をご紹介します。
(※)アイスタイルには、社員が自主的に活動する「部活動」があります。部門の壁を越えていろいろな方と交流できる場として、運動系、文化系、スキルアップ系など、さまざまな活動が活発に行われています。
ーフェムテックの推進に取り組もうと思ったきっかけは?
中野:3年ほど前に、外部のフェムテックのイベントに参加したことがきっかけです。そこで社会の変化をすごく感じたんです。それまでは漠然と、女性特有の悩みをオープンに話すことはどこかタブーのように感じていたのですが、積極的に情報をシェアして、仕事や生活をもっと快適にしていこうという空気を感じました。
最初は、社内向けに情報発信だけを行っていたんですが、周囲の反響も次第に大きくなり、要望の声もいただくようになったので、正式に部活を作って積極的な活動をスタートしました。
吉田:私が取り組みに参加するようになったのがちょうどその頃ですね。それまで中野さんが社内SNSで情報発信をしているのをみていて、業務と直接関係ないにも関わらず熱心に取り組まれていてすごいなと思っていました。元々フェムテックの分野に興味があったので、私から部活に参加したいと声をかけました。
ーどのような活動をしているのでしょうか?
中野:情報発信だけでなく、フェムテック関連の商品の体験会を開いたり、外部のイベントや展示会に参加したりと幅広く活動しています。
例えば、先日は冷えに悩んでいる方向けに、温活グッズ体験会を実施しました。他にも10種類以上の生理用品の比較などは、活動だからこそできることだと思いますね。
生理用品の比較会から発展し、オフィスに社員の皆さんが自由に使える「フェムケアロッカー」を設置することになりました。ロッカーには比較会で好評だったアイテムや、試してみたいというお声のあったアイテムを常設します。急な生理の時に薬局までナプキンを買いに行く必要がなくなるので、業務の効率化にもつながりますよね。
吉田:活動ではいろいろなテーマを取り扱いますが、誰にとっても全く関わりがないということはないと思います。例えば、今自分が妊活や更年期障害で悩んでいるわけではなかったとしても、チームには悩んでいる方がいるかもしれないので、知っておいて損はないなと。
中野:そういう意味では、男性の方にもぜひ知っていただきたいですね。活動を通して、男性の皆さんにも興味を持ってもらえるような工夫をしていきたいと思っています。
ー推進活動を取り組み続ける思いとは?
吉田:社内でフェムテックの情報について発信したり、商品を試す場を設けたりすることで、社員のみなさんの悩みや疑問が少しでも解決されるといいなと思います。フェムテック部が率先して発信することで、今まで話題にしにくいと感じていた人もオープンに話せる雰囲気を作っていきたいです。
中野:そうですね。ある程度は不調に耐えられてしまうがゆえに、そもそも悩みとして認識していない方も多いのではと感じます。そういった方が、フェムテックの活動に関わることで、ご自身の悩みを自覚し、解決する方法やツールがあることを知っていただけたらうれしいです。
また、ご自身の悩みが解決されるだけでなく、社内の関心が高まることで、アイスタイルが関わるユーザーの皆さんにフェムテックについて発信していくきっかけも作っていけるのではないのかと思います。
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