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見える化するのは数値ではない

見える化するのは数値ではありません。数値だけでは役に立たないんです。
見える化するのは「問題」です。似ているようで全然違います。
例えば、下のグラフは我々が開発したIoT、iXacsによる10分毎のCO2排出量をリアルタイムで描いたグラフです。排出量の数値は見えますし、それが変動していることも分かります。でも、どこが問題か分からないので低減できません。

10分毎のCO2排出量

ですが、このグラフならどうでしょう。同じ製造ラインのものではありませんが、1時間毎の電力消費量が縦棒グラフで描かれています。ここに我々の独自技術が入っており、
青: 製品を製造するのに使用した電力
赤: 製造したいけどトラブルなどの理由でムダにした電力
橙: 昼休みなど製造するつもりがなくムダにした電力
で色分けされています。赤と橙の部分が「ムダにした電力=問題」です。
19時と20時台の橙、16時台と0時台の赤の理由を調査しムダにした電力を低減する活動をしよう、となります。

1時間毎の電力消費量。ムダとそうでないのに分けられている

「見えない問題は直らない」というのが旭鉄工の基本となる考え方です。
ということで、IoTその他による見える化に着手するならば
「見える化するのは問題であって数値ではない」に留意することが必要です。

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