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【目標とする姿】サラリーマン生活で最も感動した出来事

職場での、ある人との出会いに感動を覚えたと同時に、自分自身がその様な存在になりたいと思いました。その感動を文字に残しておきます。

私は2021年の4月に転勤で新天地での勤務をスタートさせていました。
何もかもが初めてで慣れる事に必死の毎日でした。
そんな中、自分の所属する部長(20人ほどのメンバーを抱えるプレイングマネージャー的な人)が5月末で退職をするとの事で、数件のお客様を引き継ぐ事になったのです。

まぁ今までも引き継ぎの経験は多々あったので、特に違和感なく引き継ぎの現場に行きました。

そこで驚かれたのです。
お客様全員が引き継ぎ云々よりも、部長との懐かしい過去の思い出話を永遠とするのです。

そしてお客様全員が全員「いやー本当に寂しいですね。私は御社と仕事をしてた訳じゃなくて、〇〇部長と仕事をしていた様なものですよ、本当に。」という感謝の言葉を話すのです。

今まで引き継いだ案件において、お客様から感謝の言葉しか出ない事は初めての経験であり、とてもびっくりしたと同時に感動していました。
自分が退職する時に、同じ状況になるのだろうか、、、
いや、今の仕事レベルではまず無理だろう、そんな風に感じました。

これが真のロイヤルカスタマーの活動であり、サラリーマンとして本当に嬉しい事であり、目指す姿なんじゃないかな?と思いました。
(同時に引き継ぐのは大変だなーとびびっていましたが)

この様な引き継ぎが数件あり、5月31日〇〇部長の最終出勤日を迎えました。

コロナ禍で勤め先の会社は基本的には在宅勤務です。
普段在宅のメンバーも、今日はほとんどが出勤してた。〇〇部長の最後に立ち会う為です。
最後の挨拶をしている時に、泣いているメンバーも居ました。
社会人になり10年ちょい経ちますが、先輩や上司の退職時に泣いている後輩を見たのは初めてで、これまた衝撃を受けました。

本当に愛されてたんだな、と。

直接の会話はほとんどした事が無かったけれど、余りにも感動したので、メールにて言葉を伝えました。

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〇〇部長。お疲れ様です。
どうしても気持ちを伝えたくて、ご連絡致しました。

最後の挨拶、とても感動しました。
普段在宅のメンバーであったり、他部門のメンバーが、〇〇部長の最終出勤日に集まっている姿を見て、〇〇部長が社員に愛されてる存在って事を認識させて頂きました。

こんなに愛される人を見た事は無かったので、とても感動的な場に立ち会う事が出来たのと同時に、この会社から大切な人材が去っていってしまう事を寂しく感じました。

すると、この様な返事が返ってきました。

お疲れ様です。〇〇です。
わざわざ連絡いただきありがとうございます。
私の力なんてこれっぽっちもありませんよ。
私は周りのメンバーに支えられて仕事をしていました。
少しでも彼ら彼女らに役立っていたのであれば本当に良かったと思っています。
この先色々考える事があると思いますが、まずは自分自身と家族のためを考えて決断してください。
では、これからも頑張って下さい!
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ほとんど会話をした事が無い私に対して、これまた威張る事も無く丁寧な連絡をしてくれる姿に感動しました。

お客様にも愛され、社員からも愛され、この様な人が居るんだなー
と思ったと同時に、自分自身が目指す姿はココなんだな、と認識した出来事でした。

どうすればこんな人になれるのか、その答えは全くもって見つかっていません。ですが、少しだけヒントをもらえた様な気がします。

素敵な人と出会えました。
長年のお勤め、ご苦労様さまでした。

そして、本当にありがとうございました。

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