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【投資】株主優待投資の裏を行く

株主優待を狙った取引は、"株主優待名人"桐谷広人さんによって一躍有名になりました。以前のnoteでも触れましたが、当方は株主優待は個人投資家の裾野を広げる意味で有効だとは思うものの、(優待をもらっても困る)機関投資家や外国人投資家との不公平性も生むため、あまり好きではありません。だったら配当でいいんじゃないかな…って思ってます。

とはいうものの、超小型株枠で投資をしているニッソウ(1444)が当方投資開始後に優待制度(プレミアム優待倶楽部)を導入。あまり好きではないといいつつ、ちゃっかり利用させてもらってます(笑)

しかし、そこには超小型株ならではの課題もあります。本日はその課題と、ではどのようにその課題をチャンスに変えられるか、について考えてみたいと思います。


ニッソウ(1444)の優待制度

ニッソウ(1444)は、2年前の2022年1月末から「プレミアム優待倶楽部」を活用した優待制度を導入しました。また昨年末には、長期保有を促すべく、1年以上継続保有する投資家にはよりポイントが与えられるよう変更されました。現時点の株数に応じた付与ポイントは以下のとおりです。1ポイント1円として、プレミアム優待倶楽部が運営するサイトから好きな商品と交換できるシステムです。

ニッソウのHPより抜粋

足元の株価(1月31日の終値2,669円)を想定すると、この優待の利回りは以下の通りとなります。

ニッソウの優待利回り

1,000株や2,000株保有で半年で約2.2%、1年通してみると4.4%。1年継続保有で年率5%となります。優待利回りの水準感がよくわかりませんが、配当利回りが4〜5%と聞くと、まあまあいい利回りなのかなって感じがします。

しかしながら株価は…

通常こうした株主優待や配当は、それらを取得する権利を保有する株主として登録される日、"権利確定日"にその株を保有していた株主に与えられます。そして理論的には、その権利が確定した翌日の権利落ち日には、(他の条件が変わらなければ)配当/優待利回り分だけ株価が下落することになります。

しかし、このニッソウ(1444)は、この1月末、あるいは前回の7月末ともに株価は権利落ち日に、優待利回り以上、10%を超える大幅下落となりました。

  • 2023年7月末は、権利確定日2,670円→権利落ち日2,359円(▲12%)

  • 2024年1月末は、権利確定日3,000円→権利落ち日2,670円(▲11%)

Yahoo! Financeより

株主優待のみを狙った投資家が、権利確定後に売っているのは明らかなんですが、それにしても、半年で2%程度の優待利回りを確定させ、その翌日株価が10%以上下落したところで売却するのは、どう考えても合理的な行動ではありません。優待狙いの投資家の買い値にもよりますけど…

株主優待は個人投資家の層、ひいては日々の取引の流動性の向上に寄与します。しかしながら、ニッソウ(1444)のような超小型株の場合には、それでも権利落ち日の売却を受け止められるほどの買い手の厚みがあるわけではありません。結果、こうした理屈以上の下落につながってしまう…というのがジレンマです。

では、これを逆手にとればいいのでは?

もしこのパターンが今後も続くのであれば、むしろこれをプラスに変えられるのでは?という考えも浮かびます。ではどういった手段が考えられるでしょうか?

信用取引を使ったつなぎ売り

1つは、信用取引を使ったつなぎ売りという手法です。ググってみるといろいろ出てくるので割と一般的なようですね。ただ自分の場合は、信用取引用の口座をまだ開設していないので、すぐには活用できません。いろいろとメリット/デメリットもあるようですが、つなぎ売りについては、今後ちょっと検討してみたいと思います。

権利落ち日後に購入

もう1つの手段が、普通に権利落ち日以降、高値から10%以上下落したところで買い、6ヶ月後の権利確定日まで株価が上昇していることを期待することでしょうか。

これくらいならすぐできそうだなってことで、早速"短期お遊び枠"として、ニッソウ(1444)を購入しました。もちろん、もともと超小型枠として当銘柄を保有しているので、お遊び枠はあくまでもお遊び、というかお試しって感じですかね。

次の権利確定日である7月末までに15%から20%くらい上昇、それを半年ごとに繰り返すってイメージ、期待感です。

はたしてうまくいくでしょうか???(笑)

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