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「子育てにモンテッソーリ教育を」講演文字起こし

講座概要

◇講座名
「子育てにモンテッソーリ教育を」

◇講師 宮本恭子先生
キッドスクール園長
国際モンテッソーリ協会(AMI)認定モンテッソーリアン

キッドスクール(東京都江東区冬木にある幼児教育施設)
http://kidschool.jp/

◇講座内容
「こどもたちはみんな宝石を持っています。発見されるのを待ちながら。」
「子どもは大人とは違う」
目から鱗の、子どもとかかわるヒントがたくさん!
子どもからのメッセージが見えてきます。

◇日時 
2020/5/30(土) 午後
14時00分~16時00分

◇会場,講座リンク
オンライン(Youtubeライブ配信)
https://youtu.be/SCEyABkO6L4

◇主催 一緒に遊ぼう会 
メール isshoni_asobou@zoho.com
ブログ http://blog.goo.ne.jp/isshoni-asobou
LINE @sal6218x https://line.me/R/ti/p/%40sal6218x
Facebook https://www.facebook.com/isshoniasobou/

(なるべくお話のままに文字起こしをしておりますが、読みやすいように、一部編集しています)

はじめに

チリンチリンチリン♪(ベルの音)

皆さん、こんにちは。

ライブ配信による『子育てにモンテッソーリ教育を』を始めたいと思います。

ようこそ、いらっしゃいました。この度、講演会は、新型コロナウイルス感染予防のために皆様に会うことができませんが、こうして画面の向こうに100人以上の人がいるということを伺いました。とても嬉しく感じます。こうしてライブ配信を計画してくださった、遊ぼう会のスタッフの皆様に感謝いたします。

新型コロナウイルス感染、ということで、私たちは、日常生活、随分と変わりました。会社には行けない、学校にはいけない、保育園にも行けない、幼稚園にも行けない。今までの概念を崩して、ステイホームでどういう風に楽しく過ごそうかを皆様の持っている力を使って、工夫する毎日ですよね。モンテッソーリは、私たちが持っている力に、目を向けた人なんです。

今日の朝、家を出て、こちらに向かってくる時に、隣のお家の紫陽花(あじさい)を見ました。こちら、紫陽花です。もう6月になろうとして、すでに紫陽花はこうやって、色づいているものが出てきました。紫陽花は、土の性質によって色が変わると言います。いつも紫陽花を見ると、子どものことを思います。どこで咲いているかによって、色が変わってくるんですね。濃い色になったり、薄い色になったり。私たちは、環境を作っていきます。そして子どもは環境を吸収していくんです。

それから、後ろの壁にかかっている鯉のぼり。もう5月も終わりですけれども、キッドスクールでは、この手作業による鯉のぼりの製作の材料を送って(注:自粛期間中に各園児のご自宅へ)、子どもたちが手を使って製作することを行いました。いつも園庭には大きな、大きな、こいのぼり、子ども達が手形をつけた布の鯉のぼりが泳ぎます。風の時は勢いよく、色々な形にこいのぼりが泳いでくれます。これまた、見ていると、それぞれの子どもを思い出します。私はこの子どもの仕事について、もう50年近く、いやいやいや、45年ですね、になりますが、何年やっても、奥が深く、分からないこともいっぱいあります。なぜかと言うと、私たちは生きているんですね。私も変わるし、相手の子どもも変わっていくんですね。固定されたものではありません。

「子育てにモンテッソーリ教育を」。これは、「生きることにモンテッソーリ教育を」に、変えることができるんだと思います。

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マリア・モンテッソーリ。マリア・モンテッソーリのお顔を皆さんご存知ですか。ちょっと映し出してください。マリア・モンテッソーリは、イタリア人の女性ですね。イタリアで、初めて、お医者様になられた方です。女性でお医者様になるなんて、その時には思いもしなかったことです。初めは、障害児教育から入っていったそうです。たくさんの子どもが成長する、「促し」をできるような教材を作っていきました。モンテッソーリ教育=教具、と思われている人がたくさんいるのに驚きます。決して、そうではありません。モンテッソーリ教育的な考え方は、目に見える具体物だけではないんです。モンテッソーリは、言っていました。「モンテッソーリ教育は、ありません。あるのは、観察だけです。」モンテッソーリは、子どもを、よーく、見た人です。それまでの、幼児教育とか、子どもの概念というものは、まだ未発達、まだわからない、うるさい存在、という概念から、自分で、自分を作っていく存在である、ということを発見していったんです。ものすごい力を子どもは持っている。自らが育つ力を持っている。生まれ落ちた環境の中から、まるでスポンジが水を吸うがごとく吸収していくんです。

私たちは、「教育」という言葉に対して、教え込む、というように、どこかで思ってることがあるんですね。教えてあげなければわからない。そうではなく、子どもは自分で吸収していく、周りの環境から。環境には、物的環境と、私たちのような人的環境があります。その環境をどういう風に整えてあげるか。これが、周りにいる、子どもの周りにいる大人達のお仕事になっています。ということです。

モンテッソーリは、私が生まれる3年前に亡くなっているんです。88年の年の違いがありまして、残念なことに、同じ時代に生きてはいませんでしたけれど、モンテッソーリの直弟子さんである、パオリーニ先生という先生、イタリア人の方ですけれど、その方が、私がモンテッソーリの教師の資格を取った時の、国際モンテッソーリ教師トレーナーでした。試験官でした。もう、そばにいるだけで、なんか心が落ち着くオーラが、こう、みなぎっているような方でした。そして、そのパオリーニ先生のお弟子さんである、松本静子先生という先生が、国際モンテッソーリセンターの所長さんです。私は、モンテッソーリの勉強をしたのが、ちょうど国際モンテッソーリ教師トレーニングセンター三年目、3期生です。その出会いから、子どもは大好きでしたけど、お勉強はあまり好きじゃない私でした。でも、モンテッソーリのことを知るようになってから、「学ぶ」「知る」ということは、何て楽しいことなのかしら!ということを感じるようになりました。大人になっても、私たち人間は成長することができるんですね。特に、皆さんのように、子育てをしている時代は、子どもを育てながら、子どもが大人を育ててくれます。子どもは、大人の言う通りには、動きません。そこで葛藤するんですね~。なんで、ママの言う通りにしないの?もう、やんなっちゃう!疲れちゃう!育児疲れ。でも、ここでモンテッソーリのことを知って、モンテッソーリが子どもから発見したことを知って、私たちも目の前にいる子どもから、子どもというものを発見していきましょう。それによって、私たちも、イキイキ生きることができるんですね。

敏感期

それでは、モンテッソーリが発見した、子どもの成長段階の中の「敏感期」について、触れていこうと思います。(図を)お願いします。

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これは、藤崎達宏さんの本で、『モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!』という本の中の、初めに出てくる表です。「子どもの敏感期」。子どもは成長する時に・・・ 赤ちゃんのこと思い出してください、おっぱいを吸って、ママのおっぱいは何と舌でくるっと乳首を丸めて、きゅっきゅっきゅっと吸うんですね。生きる力です。お乳を飲む力は、この時にとっても敏感になります。自分で、自分を作っていく。自分で栄養を吸うための力として、この舌に対する敏感な力が働くんです。赤ちゃんが寝ている時のことを想像してください。赤ちゃんは、寝ていると、手と足をず~っと動かしていますよね。大人がそれをやってるとものすごい腹筋になります。これから行われる二足歩行。歩く、という前の準備段階を、ちゃ~んと自分でやってるんです。二足歩行で歩く前には、はいはい。はいはいの前には、お腹をすってちょっと移動する、という行為が見られますよね。何も教えなくても、子どもは自分でその動きをしたい、と内的な要求を持っているのです。自分で、自分を作っていく存在、人間。それを手伝ってあげるためには、手足が動けるように。グ~ッとおくるみで手も足も動けないようにしないように、気をつけてあげる。

それから、この表の中にある「言語の敏感期」はとても長いです。生まれる前から、お母さんのお腹にいる時からですよ、そこから始まってるんです。下にお子さんができた時、キッドスクールの子どもたちには、「おなかの中の弟か妹にお話をかけてね、『お兄ちゃんですよ』、『おはよう』」、毎日、毎日、声をかけることによって、生まれてきた赤ちゃんは、ちゃ~んとお兄ちゃんの声を識別できるんです。

そして、「秩序」。秩序っていうのは、子どもは並べたりするの大好きですよね。もうみんな、勝手に脱ぎ捨てた靴を、綺麗にまっすぐ並べていくとか、砂場で色々なおもちゃがごちゃごちゃにあると、車をず~っとまっすぐに並べるとか。秩序観というものが体の中に備わっている。それは吸収をしながら自分の中で整理づけていく力を持っているんです。

「感覚の敏感期」も、結構長いです。生まれてから6歳まで。これから「入園式」というのをやったりするんですけど、普段はパンツ姿の私たちも、その日はストッキングなんかを履いてきたりして、スカート履いたりして。そうすると、子どもは、すかさずそのストッキングの足を触ってきたりするんですね~!「つるつる~!」もう、触るっていうこと、大好き!「あ、先生、ここは、ざらざら~!」「つるつる~!」「ゴワゴワ~!」とかね。身の回りにあるものを触りながら、子どもは、「識別」してってるんです。それから、もっと前の赤ちゃんは、何でも口に入れます。口で確認してるんですね。

それから、「書くこと」は3歳から5歳ぐらいまで。「読むこと」は4歳から6歳ぐらいまで。「数」は3歳過ぎから6歳まで。「文化・礼儀」は4歳半から6歳。

こういう風に図になっていると、私たちはこれを子どもに当てはめようとする間違いも行います。これは、あくまでも、目安です。だいたいこのぐらいの時期に発達しますよ、基本にあるのは、一人一人が違っている。これを忘れてはいけません。

一人一人違っているから、好みが違う、っていうことが出てくると、「私これ大好き、教えてあげるよ」、「でも私これ苦手なの、教えて~」「やって~」このことによって、私たちは助け合うことができるんですね。支え合うことができる。自分ができることを人のために使う、これは、自然と小さな子どもたちの中にも姿として現れます。歩き始めた子どもたちが、ちょっと坂登りがしたくてしょうがない。丘をちょっと這い上がって行っては、するずるずるずる、這い上がって行ってはずるずるずるずる、と降りていくんだけれども、這い上がって上に登った子は下から登ってくる子を一生懸命「がんばって~!」って手を出すんです。これは、誰も教えなくても、そういう気持ちが子供の中にあるということを、子ども世界の中で、見ることが、よくあります。

「よく、見る」。これは大人より子どもの方が鋭いですね。私たちは、見ているようで見ていないんです。「あれ、さっき会った人、何色の帽子をかぶってたかしら」とか。でも、子どもは、毎日、幼稚園に来て、「おはようございます!」て言うと、「あ、先生、髪の毛切ったね」とか「どうして、先生、今日口紅つけてるの?」とか、すごい差がわかる。「あー、先生、壁に貼ってあるものが違うね!」とか。出しているものを変えると、もう、即見つけられます。それは、子ども達は、環境からいっぱい吸収しようとする力を持っているからなのですね。変化に対して、とっても敏感です。

モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!

4段階の成長

それでは、次に、図を、4段階の成長の図に変えます。これはもう10年以上前の本ですけど、「クーヨン」っていう雑誌がありますね、その中に、深津高子さんという方のモンテッソーリの教育について書かれた中に出てきた図です。私たちは、必ずこの図でモンテッソーリの勉強をします。四つの段階に分かれています。

講演資料

出典 クーヨン2009年9月号クーヨン
深津高子さん「0〜6歳 敏感期を知れば子育てが変わります」より

大きく分かれて、始めは幼児期。ちょうど幼稚園でお預かりする時期に入りますね。0から6歳まで。0から3歳までは、無意識の時代です。本能的な時代ですね。もうおなかがすいたら、ぐわーっと泣く!何かをしたいと思ったら、とにかくその要求を出す。3歳から6歳の時期になってくると、自己コントロールが出来始めます。「ママ、今これをやっているから、これが終わるまで、ちょっと待っててね~」っていうことが、分かるようになってきます。意識して、運動をコントロールする時期になってきます。

そして、その次の段階は、児童期。先ほどの幼児期の変化がものすごく大きい時期に比べて、比較的安定した時期です。安定した時期なので、知識を吸収する時期とも言われています。気持ちが安定していると、色々な知識を吸収することができます。友達が、とても大事。現実的な、時期ですね。そして想像。想像も膨らますことができます。道徳心とか、そういうものも育つ時期ですね。善悪をはっきりと判断できる時期でもあります。

そしてまた、不安定な時期、肉体的に変化が大きい時期、これが思春期です。12歳から18歳まで、心身ともに大きな変化が行われます。こういう時期に集団で暮らすこともできるようになってきます。中学時代を寮生活をする、ということが始まったりする学校もありますね、可能です。

その次の時期は、青年期。青年期は、これまた安定する時期ですね。成熟期とも言われ、自分の好きな分野で、自分の持っているスキルを、社会のために使う、こういうことができる時期になってきます。

学びのサイクル

では、次に、学びのサイクルの図に移っていきたいと思います。

講演資料2

出典 クーヨン2009年9月号クーヨン
深津高子さん「0〜6歳 敏感期を知れば子育てが変わります」より

子どもの見えない部分が育っていく、この時期ですけれども、この時期に大切なのは、選んでいく、ということなんですね。自分で選んで、自分で決断する。これは、一生続く学びのサイクルなんです。一人ひとりの発達に合った環境、その中から、子どもは自分でやりたい!と思うものを選びます。そして、繰り返し、繰り返し、それを行っていくんです。好きなことは何回も集中しますね。モンテッソーリは、子どものその集中する力、「集中力」、と呼んでいますけれども、集中している時は、周りで何が起こっても、子どもはそこに没頭する、ということを発見しました。その、大人にはない集中力、それは、私たちがよくやってしまう、邪魔をする、「こうした方がいいわよ」「ああした方がいいわよ」、というアドバイスは、必要ない、ということを、(モンテッソーリは)学んでいきました。

そして、子どもは繰り返しの中で、(図の)3番目、「試行錯誤」をしていくんです。こうしたらどうかしら、ああしたらどうかしら。色々な方法を模索していきます。一人の女の子を思い出します。1月に年長さんにはmyゴマを、一人ずつ持たせます。紐のついたブリキのコマを、自分で巻いて、そして、持って、コマを回す、ということをするんですけれども、なかなかできないけれども、絶対、自分でやりたいんです。もう隅の方に行って、人に邪魔にならないように、人に邪魔されないように。でも、涙しながらも、悔しくて、悔しくて、何回も、何回も、何回も、繰り返してやっていた女の子がいました。素晴らしかったです。そして、自分で出来たら、もう満足感でいっぱいになります。満足感でいっぱいになると、またもう1回やるんです。私たちは、どこかでやらせたいっていう気持ちがあるものですから、できるとやたらとほめるんです。「お上手~!」パチパチ(拍手)!とほめちゃうんです。ほめすぎちゃうと、ほめられないとやらない子になっちゃうっていうことにもつながります。認めることは、大事ですよね。「あら、すてき」でも、過度な認めは必要ないんです。自分が出来たっていうことだけで、十分に満たされるんですね。ここが、大人が間違えちゃうところなんです。そして、ボタン。ボタンをかけたい敏感期の時は、もう、よだれを垂らしながらも、必死で自分のボタンをかける。それから、ママのボタンもかけたい!先生のボタンを見つけると、外してもう1回やりたい!本当にびっくりします。でもやりたくないときは、まったく興味を示しません。

できないときが、やりたいとき。できないから、やりたいんです。でも私たち大人は、「できないのになんでやるの?」「まだ早いです!」やらせないんですねえ~。不思議ですよね。できないから、やりたいんですよ。その試行錯誤する、時間と空間を用意してあげる。これが、私たち大人の、お仕事ですよね。

「失敗は友達」とこの図に書いてあります。キッドスクールでは、「失敗は成功のもと、そうだよね~、失敗は成功のもとだから大丈夫。もう一回、やってみようか。」失敗することを恐れる大人とは、違うんです。失敗して、失敗して、私たちは次の方法を考えていくんですね。

4番目。自分の思ったように体が動かせるようになってくる。自分の体の主人に、果たして私たちはなっているでしょうか。自分の意思通りに動くか、動かないか。これは大人になっても、難しいことなんです。よく、私なんかもそうですけど、開けるドアで自分のおでこをぶつけたりとか、本当に、あら、何でこんなところでぶつかっちゃったのかしら、とか(笑)。意識にのぼらせて、体を動かしていく。そのことをこの3歳から6歳までの敏感な時期にやりたいんです。線上歩行。線の上を歩く。子ども達はちょっと高い塀があるとそこにすぐ登って歩き始めますよね。この、バランスをとるというのは、自然と自分でコントロールしていく機会をもう探し見つけてるんですね。1歳2歳の子どもが重たい物を持ちたくてしょうがない!バケツに水を汲んで運ぶ!砂を運ぶ!こっちまで運んだかと思うと、またこっちまで運ぶ。私たち大人にとっては、何と意味のない動きなのに、ちゃんと、自分で自分を作っていく動きを、やっているんですね。

5番目。マイペースを身につけ、新しい環境に適応していく。適応力は、大人よりも子どもがあります。周りに合わせることを要求する大人。みんなと違うことをやっていると、「何やってんのよ。みんなはあれやってるでしょ」「なんであなたやらないの?」とか、言ってしまう。自分は、今何をやりたいか、何をすべきか。これは自分で決めていくんですね。そして集団生活の中で学んでいくんです。キッドスクールの中でも、集団の中で一人ひとりが行う個別作業が基本形です。でも、その中で、みんなが集まって、「じゃあ、お名前を呼びま~す」「みんなで、ご本を聴きましょう、読み聞かせをしますよ~」「手遊びしましょう」みんなで集まる機会はあります。でも、無理強いはしません。さ、チリリリリ♪さっきの鈴で、「お集まりをしま~す。今やっているお仕事を、慌てないでお片付けしてから、線の所に集まってください。」そういうお知らせを流します。そして、みんなが集まるまで、子ども達は待つんです。そして、まだ集まらない子どもがいたとしても、始まっていきます。そのまだやっていない子は、やり終わったら安心してそこにつながっていくんですね。それが、だんだんだんだんコントロールが効くようになっていくんです。この自己コントロールをする機会を待つだけなんです。個人差があるので、その個人差を尊重してあげる。これがこの幼児期のとても大事な時です。

6番目の段階は、多様な人たちとの生活で、社会性が身についてくるということです。社会性というのは、初めに子どもに与えこむものではありません。子どもの満足を、まず、大事にします。公園に行ってブランコに乗りました。30回ね~。30回乗ってもまだ満足しない子は、50回でも100回でもやらせます。でも10回で満足する子は「もう終わりにする!」。終わりにします。満足度は違うんです。一人一人の満足があると、「いいよ~変わってあげる~!」変わることができる。これ、社会性ですよね。「さ、並んで、並んで。絶対に並ばなくちゃだめなの!今は並ぶときだから」無理じいすると、並ぶのも嫌になっちゃうんです。「あー、終わった~、じゃ、並ぼうかな」そういう、余裕をもってあげる。これが大事ですね。自分で自分のニーズを知っていく。自分で自分を知るっていうことは、大人になっても難しいことなんです。でも、知ろうとすることが、とても大事なことですね。相手のことを知ろうとする。これが、人間社会の中で、とても大事なことですね。

(7番目の段階)そして、自信に溢れ、落ち着きが持てて、そして素直になる。あー、間違えちゃった!って素直になれるかどうか。これは、自分の満足なしには、素直にはなれない。「あなた、そこ間違ってるわよ!(怖い声)」間違い指摘で育っていくと、自分の間違ったことを隠そうとするんです。これは、自然ですよね。だって嫌な思いはしたくないんです、私たち。「間違ったって、大丈夫!」こういう気持ちで育ててあげる。このことが、とても子どもを育てる、ということなんです。

クーヨン

モンテッソーリ教育とは

さあ、私たちは、モンテッソーリの言葉から、今までの概念を揺さぶられて、「こうあらねばならない」という硬い岩のようなものを、崩していかなければいけないんですね。目の前にいる、子どもと、会話をしていくんです。会話は言葉による会話だけではないんです。よく見ながら、知っていく、ということなんですね。観察する、これが全ての土台です。そしてキッドスクールでは、この縦割りである、3歳と4歳と5歳という三つの年齢が、共に生活する中で、初めて入った環境の中で、もうすでに大きい子どもたちのお手本がある、ということが素晴らしい事なんです。「見て、学ぶ」という環境が、そこにもう準備されています。ですから、桃さん、というのは年少さんのことなんですが、桃さんで入った時から、もう見学に来た時から。子どもが「座りましょう」、と言えば、一緒に座っている子どもがいる。「お祈りしましょう」、と言えば真似してお祈りする。「歌いましょう」、と言えば、一緒に歌おうとする子どもの姿があるんです。私たちが、教え込まなくてもいいんです。子どもが「やりたい!」と思った時に、それをやれる環境を作ってあげる。そして、どういう風にやるか。「このお仕事がしたいです」はじめての時には、先生と一緒にやりましょう、という約束事があります。私たち大人の中には、「提供」という言葉があるんですけれども、「お仕事のやり方を、先生がやってみせますよ」やってみせる。「あー、ごめんなさい、見ていられない人は、これはできないの」「あ、〇〇ちゃん、お友達がやっているのをよ~く見ていられましたね。じゃあ、次はあなたの番よ」

「見て、待つ」このことが、集団生活の基本になります。初めは、子ども達は、環境の中で興味があると、どんどんどんどん触っていくのですが、でも、一人の子がそのことを言うと、「先生、僕、お邪魔しないで見ていられるよ。だから、次にやってもいいでしょう?」「そうね、じゃああなたの番、どうぞ~」そういう姿を色々な所で見ていく子ども達が、子どもが子どもの中で育っていくのです。モンテッソーリ教育は、「『何々しなさい』と、言わない教育」と言われます。『何々しなさい』と言わなくても、子どもがやりたいです、と言った時に、「は~い、じゃあこのやり方を先生が見せま~す」お手本を見せます。そういう方法なんです。

また、モンテッソーリ教育を一言で言うと、「一人でできるように、手伝ってね」という、教育法なんです。皆さん、この本を見たことがありますか?『ママ、一人でするのを手伝ってね!』(相良敦子著、講談社)相良敦子先生、去年お亡くなりになられましたね。とてもショックでした。とてもわかりやすく、子どものこと、モンテッソーリ教育のことが書かれています。「ママ、ひとりでするのを手伝ってね」そのように子どもは叫んでいるんですね。

ママひとりでするのを手伝ってね!2

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000171752

そしてもう一つ、『子どもは動きながら学ぶ 環境による教育のポイント』(相良敦子著、講談社)私たち人間は動くものです。動物ですね。小学校上がる前の子ども達は、体を動かす、ということがとても重要です。体を動かずして、知識だけを頭に詰め込むと、アンバランスな子どもが育ちます。後ほどお部屋の中の教具をお見せしますが、全ての教具、お仕事は、運動が伴います。「運ぶ」「触る」運動が伴います。指先を使う。手は、第二の脳と言われますね。そして、感覚を使います。私たちが持っている五感。さらに、「香る」それから「鈴の音が聞こえる」それから、「触る」触覚、「味わう」味覚。全部言えたかしら。聴覚、視覚、味覚、嗅覚、そして、触覚。ちょっと今混乱しています。五感。そのものを、分類していくということが、感覚教材に、整理づけられるんですね。整理づけて、吸収していくことが、私たちの助け、ということを、先ほど言いましたけれど、生まれ落ちたお子さんを、「あー、今日はお天気がいいからこのお部屋」「今日は暗いからこっちにしましょう」毎日違うところに寝かされてたら、気持ちが落ち着きません。なぜかというと、今、一生懸命私はこの環境を吸収しよう!としているのですから。いつも、同じ環境のところにおいてあげる。そして、聴覚による言葉の吸収は、おっぱいを吸う前に、「おっぱいよ、おっぱい飲みましょう」と言ってからおっぱいをあげることによって、「おっぱい」と言うことによって、吸われる、おっぱいが与えられる、言語と、行動がつながっていく。これは、自分が発言、発声する、この体の機能が整った時に、今まで受けていたたくさんの言葉のシャワーを発することができるんです。だから沢山、投げかけてあげる。「あーら今日はお天気がいいわね」「今日は寒いわ~」「雨が降ってるわね~」「あー、雨が降ると、お花が喜んでるわね、カタツムリも喜ぶかしら」いっぱいお話をしてあげる。言葉のシャワーによって、私たちは言語を吸収していくんですね。だから、はっきり、くっきり、色々な言葉を投げかけてあげることが、お母さんのお仕事。お母さんがおしゃべりだっていうことは、ちゃんと、神様はそういうことが分かっていらっしゃるんですね。爆発的に、2歳前後になると、子どもは言葉を発します。でもこれもまた、その子その子によって、爆発する時期が違ったりします。

子どもは動きながら学ぶ2

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000173972

モンテッソーリ教育の教具

さあ、それでは、そろそろ、お部屋の中の教具をご紹介したいと思います。

今日はキッドスクールでライブ配信をしているので、お部屋を少し、紹介したいと思います。動かしますね。

初めにご紹介するのは、日常生活の棚と言われるすべての活動の基本になるお仕事が入っている棚です。指先の練習が行われる棚が、この日常生活の棚です。「はさみ切り」、とか、「縫い取り」、と言われる針を使って活動する。一番初めの活動は、こんなまっすぐな紙にてんてんてんという黒い点々がついています。そこになんと、牛乳瓶の蓋開けで穴を開けていったりするんです。子どもが大好き。繰り返しする作業のひとつです。それから、これは文化の教材ですね。日本地図と言われる教材ですね。私たちが住んでいる日本は、こんな形になっているんだわ。自分の環境を知っていく、ということですね。隣には、世界地図があります。

そして、言語活動の棚。言語活動の棚には、文字の棚。文字がありますけれども、「書く」というのは運動ですから、文字が読めなくても、こういう、サンドペーパーで切り抜いた砂文字を触る。これは、感覚を刺激する。そして、書き順を知って点文字で、こういうフエルトペンのようなものを使って、てんてんてんのところをはみ出さないように書く、という作業があったりします。これは、運動ですね。

そして、ここには鉄製はめ込み。今日は鉛筆は片付けました。コロナの影響で、別のものがあったりするので動かしたりします。

さあ、次は、感覚教材の棚が、ここですね、一番上のは、サンブロックと言われる長さ。赤い棒と言われる、長さを知る、質も色も同じものを使っていますけれども、長さだけが違います。この隣にある絨毯の上に並べて、感覚的に長さを体験していきます、このピンクタワーは、大きさを知る。1センチ角の立方体から10センチ角の立方体まで、重さも感じながら大きさを感じ取ってきます。後ろにある茶色い階段と言われるものが、太さを感じます。この細い1センチ角の長い棒から、10センチ角の太い棒まで。重さも感じながら太さも感じていって、言語にも繋がります。細い、太い、小さい、大きいという言葉も同時に知っていきます。

昨日から始まった、年長さんのこいのぼり。絵の具の色塗りですね。これも、手先のコントロールの作業です。大きな鯉のぼりを作るのが、青さん(年長児)の楽しみです。

そして、数教材の棚になります。先ほどあった赤い棒が、区切りができて、数の棒に変身しています。長さがだんだん大きくなっていく区切りがあって、1,2、3、4、…と10までの棒があります。これは、やっぱり感覚的に長さを知りながら数詞を知っていく、数字に合わせていく、これも必ず動きを伴っている、ということがとても大事なことですね。10並べ、20並べ、50並べ。そして、点文字と同じように、点数字もあります。必ずサンドペーパーで切り抜いた、砂数字を触ってから、それからフエルトペンで書きます。年長さんになると鉛筆で書いたりします。

私が感動したのはこのビーズ。10進法のビーズと言われるもので、これ、ビーズ、1のビーズ。10のビーズ。10のビーズは1のビーズが10個繋がったら10のビーズ。そして、100のビーズは、10のビーズが10本つながったら、100のビーズ。そして、重い!100のビーズが10枚重なったら1000のビーズ。1、10、100、1000、を、点、線、面、立体という形で感覚的に知っていくことができるんです。この感覚を使う、動きを伴う、ということが、モンテッソーリ教材の大きな特徴です。

私たちのこのモンテッソーリ教材は、知識を学ぶ、という、ことだけでなく、興味を持った知識を吸収することによって、「知る」という喜びによって、「精神的な安定」が得られる、ということが、とても重要なんです。「精神的な安定」が得られると、また新しいものに挑戦したい、と思う気持ちが育つんです。もっともっと話ししたいことはありますけれどまず、第一部、ここまでで終了したいと思います。10分間の休憩をいたします。そのあとは皆様がくださった質問にも答えたいと思います。よろしいでしょうか。
はい、ではまた後ほど~(*^^*) (手を振る)

追伸

~チリンチリン♪
はい、再開です。

キッドスクールは、3年間の保育生活、園生活ですけれども、(卒園で)送り出す時に、子ども達にお話することがあります。
「みんなは3年間、キッドスクールでいろいろな体験をしましたね。もうキッドスクールは卒園。どうぞ、小学校に行ってください。あなた達は、考える力があります。困った時には自分で考える。困った時がチャンス。困ると、ああ、どうしようかな?私たちが持っている力を一生懸命考え、考え、考えだして、工夫をすることができるんです。それでも分からない時には、これはお友達に聞こうかな?これはお母さんかな。これは、あの子が得意なことだからあの子に聞こうかな。やっぱりこれは先生だろうな。こういう工夫ができます。だから、もう幼稚園は卒園しても大丈夫。じゃあね、卒園しましょう。」
送り出すんです。

私たちが今、人類始まって以来のこの世界全体の危機。こういう時に、私たちは、一生懸命考えて、工夫をして、努力をしていく時ですよね。あまりにも便利すぎた。その便利が当たり前になった世の中を、これは便利だったんだ、ということに意識して使っていく。このライブ配信もそうです。意識してこういうものを使っていく。そしてモンテッソーリが言った、「自然から学びなさい。」~春になってたくさんのお花が咲く時には見えない、寒い時期に見えないところでたくさんの準備がされている~ということを私たちはこの大きな大きな自然から学んでいく、ということが大事なんです。私たち人間も、自然の生き物。それから自分でいろんなものを作りながら、近代的なこの現代を作ってきました。でも、私たちは、自然の生き物として、その自然を大事に、この後の時代にまで残していかなければいけない任務がある、ということを忘れてはいけないのです。

モンテッソーリ教育は、平和教育と言われます。平和教育というのは、共に生きる教育だということです。私ひとりで生きては行かれません。聖書の中にも、人は一人では生きてはいけない、という言葉があります。子ども達のなかを見ていても、誰かと一緒にやりたい、でも一人でやりたい時もあるから、今は一人でやりたいんだ。でも、大きくなるにつれて、一緒にやることが楽しくて楽しくてしょうがなくなってくる。協力することが楽しくなってくる、でも楽しいんだけれども、自分で我慢しなければいけないこともある。これは、集団生活の中でしか育たないことなんです。自己をコントロールしていくということですね。

質問コーナー

さあ、それでは、皆様からいただいた参加の動機や質問を見ながら、お答えできるところはお答えしていきたいと思います。

Q.興味がないものへの誘いかけ方。ストップがかけられるようにする声かけなど伺いたいです。
A.そうね~、これは大人の都合で動きたいです、って言ってるようなことをしてます。興味がないものへ誘いかける。これは私たちの一つの教師としての心得として、常に誘いかけていく。でも、無理強いはしない、ということがあります。機会として、そのものに出会わせていくというきっかけは、与えはするけれども、無理強いはしない、ということですね。いつか、その子がそのことに興味を示すことがあるかもしれない。

でも、まったく興味示さなかったら、先生どうするんですか?心配する方が必ずいます。3年間の中でキッドスクールは桃さん(年少)の時代は、「何でもあなたのやりたいようにやってごらんなさい」。そして、2年目(黄色さん)になると、ちょっと、我慢することも出てくるし、桃さん(年少さん)の時にできなかったことができるときになってくるんです。そして3年目の年長さん、青さんになると、「やりたくても、できないこともあるのよ、そして、やりたくなくても、やらなくちゃいけないこともあるのよ」、「これは、青さんはみんなやりましょう」、「え~?みんなやらなくちゃいけないの?なんか、やりたくないんだけど~」「そう~、やらなくてもいいわよ、でも青さんは、失格にしましょうね」、て言ったりします。青としてのプライドが傷ついて「ううん、やる!」、やりたくなくてもやってみて、できたっていう経験があると、できないことに対するチャレンジ精神ができてくるんです。無理強いはしないけれど、「でも、ごめんなさい 、青さんとしては失格ね」これを、優しく言うんですね。みんな、やりたくないんだけど、やってみる。でも、やってみたら、あ、けっこう楽しいじゃん!大変だったけど、やってみたら、最後までできた!この、経験を、する。これがとっても大事なことなんです。

私たち大人は、その心得として、「待つ」。じっくり「待つ」。手本を示す。こういうことがとっても大事ですね。ストップがかけられるようにする声かけ。これは、ありません。いけない時は「いけません」、と言うだけのことですよね。「もう~!しょうがないんだから!今日だけね」、これは、ありません。「いけません」って言って、いけないものは、できないんだ、ということを、示すだけです。大人は、本当に心が揺らぐんですけれど、いつも、試されているような気がします。子どもは賢いですよ。この大人はいいけれど、この大人はだめ。じゃ、この先生に言いに行こうかな。みたいなところもあったりします。でもその中で大人は、成長していくんですね。

Q.子どもの性質について理解をし、よりよい子育てを行いたい。
A.よりよい子育て。どんな子育てでしょうね。そう、私たちが、もっとよく、もっとよく、という気持ちを持つことはとても大事だと思います。でも、それが、大人サイドだけで終わらないことがとても大事です。より良い子育ては、目の前にいる子どもを理解する。今、目の前にいる子どもが何をやりたいか、に寄り添うことだと思いますね。

Q.キッドスクールでは、プレスクールはありますか。
A.3歳4歳5歳の前の2歳児はまだ受け入れていません。残念ですが。お隣にあるまこと保育園では、どんぐりさんがあったりとか、『ころころ講座』というものがありします。まだ集団生活に入らない子ども達が、お母さんと一緒に子育てについて話したり、一緒に遊ぶ時間があります。どうぞ、まこと保育園にご相談下さい。ころころ広場、だったと思います。まこと保育園の電話番号は、3641-1428です。コロナの対策でずっとお休みをしていたまこと保育園も、いよいよ6月から始まりますが、『ころころ講座、広場』はどうだったか、ちょっと、私確認するのを忘れていました。また確認していきたいと思います。

補足)まこと保育園 子育て広場「ころころ」
03-3641-1428
東京都江東区冬木16-7
詳細はこちらをご確認ください。
http://makoto-hoikuen.com/

Q.モンテッソーリ教育自体は以前から興味があり、本を数冊読みました。なかなか実践に至っていないため、お話を伺いたいと思います。
A.実際にやってみるって、本当に難しいことですよね。でも私たち、その「日常生活の練習がすべての活動の基本形」と言って、お話をしましたが、皆様のご家庭で準備できるものとしては、子どもサイズにしてみる。これは、子どもサイズにできるものの一つのものとして、雑巾とかテーブル拭きというものが、子どもサイズにできる、ひとつのサンプルとしてあります。子どもが自分で拭くサイズ。持ってきてみましょうか。そこのところにピンクと青いのがあるのですが…。ありがとうございます。絞ったりできるサイズの雑巾だったり、テーブル拭きだったりするものがあると、子どもは「拭く」っていうのは大好きなんですね。幼稚園ではこういう風に、棚の上に置いてあります。これ(ピンク)は上を拭くテーブル拭き、これ(青)は下を拭く、雑巾ですね。そうすると、「あ、テーブルの上をよごしちゃった~」「お茶こぼしちゃったので、これで拭きます」。と、これ(ピンク)で拭きます。それから濡らすときには、こうやってぎゅーっとしぼります。絞るっていう作業は今あまりありませんね。ぎゅー。お風呂の中で自分の体をふくっていうことを、年長さんになるとお泊まり保育の時にやります。「絞る」はとても大事な、人間の体を使う行為です。そして、絞ったもので、拭く。体を拭く。今、シャワーを浴びた後にびしょびしょになって出てくる、みたいなことがありますけれど、自分の洗ったタオルで、ぎゅっと絞って、拭く。大体の物はこの濡れたものを絞ったもので拭くことによって外に出たときにびしょびしょにならなくて済みますよね。そういう、日常の生活の中で自分の身の始末をする練習があると、いいと思います。「使ったものはピンク色の雑巾はピンク色のバケツの中に入れておいてね。そしたら、先生、洗ってまた乾かして置いときますね」これによって、子どもが自分でできる機会が増えるんです。自分でできる機会が増えると、子どもが楽しくなって、家族の中の、役割を持てる、位置ができるんです。「さあ、ごはんですよ」、ただ来るだけで「いっただきまーす!」と食べるだけじゃなく、「さあ、ご飯の支度ですよ」って言ったら、もう3歳4歳の子どもは、「じゃあ、お箸出します」とか、「お茶碗出します」とか、そういうことができるんですね。お盆というものを子どもサイズのものを用意しといてあげると。取っ手がついている、とここを持ってくださいと、お盆自身が言っているんですね。「お盆はここを持ってください。」分かりますよね。ここにものを載せる。お茶碗を載せる。それからおつゆを載せる。そして載せた物を運ぶ。これは運動のコントロールの大きなお仕事になります。「はい、ご飯が終わりました。じゃあ、あなたが使った食器をお台所まで運んでください。」そうすると、二つの手で持って、置く、運ぶ。そういうことが日常生活の中であると、子どもも嬉しいですね。お母さんも楽しくなりますよね。どうぞ取り入れてください。

Q.子どもがまさにイヤイヤ時期、敏感期で、なかなか対応に困る場面があります。何かアドバイスがあればと思い、参加したいと思います。
A.イヤイヤ時期、ってありますよね~。何でも自分でやりたい!って時期だったり。こういうときにお母さんカッカしちゃいます。でも、そのことは、あ、今イヤイヤ時期なんだな~って分かってるかどうかで、カッカしなくて済むんですね。さっき、前半でやった敏感な時期、そのことを知っていることによって、「あ、このことに敏感なのね」、その心得があれば、それを逆なでする必要がないんです。「嫌なの、そう~」まずは、受けてあげる。いやいやって言っても、やらなくちゃいけないこともあるんです。さ、これから出かけなくちゃいけない。お医者さんに行かなくちゃいけない。「ヤダヤダヤダ!」「そうね~、嫌ね~。でも行きましょ(*^^*)」こういう時に「でも行きましょ(*^^*)」って笑って言えるのも一つの方法ですよ。「でも行くんです!!!((`△´))」ていうのと、「そうね~、嫌よね~(*^^*)」。「嫌だ」っていう気持ちを受けてあげているかどうか、わかってあげているかどうかが、大事なんです。

「いたーい!!( ;∀;)」って言っているのに、「痛くないです!((`△´))」って言うことってありますよね。痛いものを痛くないって言う必要はないんです。「ほんとねえ、痛かったわねえ~」さすってあげる。「手当て」をしてあげる。これは心が育つことですね。私たちが行うこと、これがすべて、これが子供のお手本になるんです。私たちが、ああ、こういう子どもに育ってほしいなと思ったら、そのようにやってあげることだけなんです。私たちは、受けたもので、人に与えることができるんです。悲しい時に慰められた想いは、悲しんでいる人がいると慰めてあげる気持ちに変わっていくんです。

「ほら。ママ言ったでしょ。だから、やっちゃいけないって言ったのよ。」「あ~あ、だから転んじゃったのよ!」これはよく言う言葉。でも、転んでみないとわからないんですね。転んでみて、「あー、痛かったわね。大丈夫?」これが救われるんです。そして自分で、ああ、気をつけようって思うんですね。

私たちは必要な言葉を、必要な時に、掛けられているでしょうか。本当に難しいことです。簡単なことではないんです。人が生きるって言うことは、楽しいことばかりじゃありませんよね。だから楽しいんです。

Q.4歳の息子の育児に行き詰まり、時々すごく怒ってしまい、反省の日々です。
A.そうです。子育てってそうなんです。私たちは完全な生き物ではありません。失敗しながら、失敗しながら、進んでいくんですね。できない時がやりたい時。できないから、やりたいと思うんです、子どもたちは。でも、先ほども言いましたよね。できない時にじっと待ってあげる。もう、子どもがやりたいと思うことがあまりにもありすぎちゃって、パニクっちゃうことだっていっぱいあります。でも、いいんです。パニクった事を子どもに見せてもいいんです。そして後で「あー、ママ、怒りすぎちゃったね。」って素直に、素直に子どもの前で言えるっていうことです。まあ素直になるということは難しいことなんですが、子どもからそれを私は学んでいます。

Q.モンテッソーリ教育を家庭でどう取り入れたらよいでしょう。
A.これは先ほどにつながりますね。子どものサイズのもの、それから本物のものを使っていく、っていうことを、ちょっと気をつけてあげるといいと思います。子どもだからって言って馬鹿にしないこと。子どもは今たくさんのものを吸収していく。私はこうちゃんっていう、幼馴染の一才年下の子の事を思い出します。こうちゃんは、お母さんが3歳か4歳の時に亡くなったんですね。私の3軒先の近所の子でした。旧甲州街道のすぐそばのお家でしたから、その旧甲州街道で車に轢かれてしまったお母さん。お兄ちゃんもいて、小学生でした。そのお葬儀の時に、家にこうちゃんは預けられました。私は預けられたことに対してその時は何も思いませんでした。でも、あとから考えてみたら、なんでこうちゃん、自分のお母さんが亡くなった時に、そのお葬儀の場面でお母さんとお別れができなかったのかな。子どもはうるさいもの、子どもは静かにできないもの、そういう、やっぱり大人の子どもに対する概念、そういう時代だったんですね。どんなに小さな子どもでも、静かにしなければいけないっていうのは肌で感じることができるんですね。このモンテッソーリ教育は、子どもの見方を変えた、子どもの内面的なことを見た、発見した、教育方法です。子どもができることは子どもに参加させてあげる。これはとても 大事なことだと思います。

Q.2歳の子どもについて。自分の思い通りにならなかったり、希望が通らないとワーっとなって、泣いて怒ることがよくあります。その時、危険な行為を除いて、つい、子どもの希望するものをそのまま与えてしまうのですが、甘やかせすぎでしょうか。親の思うとおりに子供を誘導したいとき、「何々したらあとでおやつあげるね」、だったり、寝ないと、「鬼さんくるよ~」などと言って、子どもを導くことがしばしばあります。このような声掛けは、適切なのでしょうか。
A.そうですね。これは、昔よく、大人が言っていたことですね。「おまわりさんが来るよ」とか、「怒られるからやめましょう」とか。でも、これは適切ではないと思います。なぜ、いけないか。しっかりと、伝えることが大事だと思います。泣いてもわめいても、いけないことは、いけない。でも、あ、これは私がストップさせていることが、いけないことだったのかな、と思ったら、「うん、じゃあ、やってごらん。ママ、見てるね」これは、正解なんかないんですね。でも、周りを気にして、やらせてしまう、そして物を与えてしまうという方法は、けっしていい方法ではないと思います。今、スマホを見せて、電車の中で静かにさせることは、よく行われていますね。電車に乗る、公共の乗り物に乗るときのマナー、そして、公共のものに乗るときの子どもの過ごし方は、もうちょっと工夫ができるかな、と思います。

本当に大人が便利な世の中になって、大人自身が我慢することが少なくなってきて、コンビニエンスストアに行ったら、何でも手に入る時代。四季を感じないで、食べたいと思ったら、すぐ、季節関係なく口にすることができる、手にすることができる時代、だけれど、これは普通ではない。待って、ああ、春になって、やっとこの、いちごが味わえる、山菜が食べられる!この感動、喜びは、やっぱり忘れてはいけませんよね。これが自然に戻る、四季を感じる日本で、味わえることだと思います。

Q.0歳からできる教育はありますか。
A.あります。教育。先ほども言ったように、教育は与えるものではありません。私達の生活自体なんです。大人がどういう風に生活をしているか、これが価値観につながりますよね。一人一人の家庭によって、価値観は異なっていていいんです。「何々ちゃんのおうちはこれ買ってくれたよ、うちも欲しいな~」「そうだったの。何々ちゃんのおうちはこれ。でも、うちはこういう風にしますよ」それぞれ、価値観が違っていいんです。0歳から、大人がどういう価値観を持って生活しているか、そのことが、何も言わずに子どもは0歳から吸収していくんです。赤ちゃんのそばにいる夫婦が会話する会話、これが赤ちゃんとして、原稿を吸収していく。雰囲気を吸収していく。もう教育になっているんです。私たちは与えるばかりが教育だとは思っていませんか。与え過ぎということがあるんですね。子どもが、自らが、吸収していく、そういう存在である、という認識を持たれると、意識が変わっていくと思います。一人一人違う種を持って生まれてくる。子どもです。バラとして育つか、ユリとして育つか、それぞれに持ったものが違うんです。お母さんが、バラちゃん、バラちゃん、ってバラちゃんのように育てようと思っても、私はタンポポちゃんで育ちたいの!って思うことだってあるかもしれません。その子が持っている持ち味を咲かせてあげる。同じ兄弟でも、私は四人姉妹です。一人ずつ本当に違っています。私は子どもが大好き、すぐ上の姉はお料理が大好き、一番上の姉は外国語が大好き、一番下は人間が大好き、馬が大好き、それぞれ違う生活をしています。やっぱりこの持ち味を知る。観察ですよね。そして、それを認めていってあげる。なかなか、自分の子どもになると期待を持っちゃうんです。自分がやれなかったことを子どもに期待すると、苦しくなるのは私(わたくし)です。あなたがやりたいことをどういうふうにやって行ったらいいか、今後、ご自身も多分悩む時期があると思います。一緒に悩んであげる。「あー、あなたはそういう風にしたいのね、」こういう会話ができるようになってくるといいと思います。

Q.現在一歳11ヶ月の子どもがいるのですが、身の回りにあるものを使った、おすすめの知育遊びを教えてください。
A.知育遊び。知育遊びは、頭がいい子に育てたのかしら?そうですね…。子どもは、自分で自分を作っていく力を持っています。この、何かを学ぶという力は、自分で自分を育てる力です。今の方達は「教えてくれなかった」という言葉を発する人が多くなってきたような気がします。教えてくれなかったらやらない、知らない、そうではないんですね。関心を持ったことに対してはものすごく貪欲に吸収していく力を、私たちは持っているんです。以前、バングラディシュのお父さんがいらっしゃいました。そのお父さんが言っていました。「バングラディシュという国は、世界の中で一番貧しい国と言っていいぐらいですが、でもバングラディシュの教育は、自分で自分を育てる教育です。」素晴らしいと思いました。与えすぎになっている日本をちょっと反省した言葉でした。私たちは、自分で学ぶ、という力を身につけたら、どんな時でも学ぶ力を自分で養っていくことができるんですね。子どもは知ることをとても楽しみますよ。注入しなくても大丈夫、安心してください。

Q.モンテッソーリ教育についてもっと知りたい、生活に取り入れてみたい、と思います。
A.そうですね、これは先ほどと、ちょっと繋がってきました。

Q.男の子の育児と女の子の育児。違いはありますか、知りたいです。
A.男の子と女の子は、育ちが違うと思います。でも、男の子にとって大事なこと、女の子にとって大事なことは同じだと思います。よく、特徴として、男の子の方が幼いです、女の子の方がおませちゃん。何も言わずして自分で吸収していく力は、女の子の方があると思います。関心ごとも違うと思います。数学的なこと、数、に対して、男の子の方が興味を示す子が多く感じられます。ブロックとか、作っていくものとか。そして、強さは、女の子と男の子の強さは、強いところが違うんですね。精神的にデリケートなのは、男の子の方だと思います。女の子は、やっぱり生命を生み出す力があるから、そういう点では強いのか、男の子と女の子と比べると、そういう違いはあるかとは思います。個人差はありますが。

男の子に対して強くなりなさい、女の子に対して優しくなりなさい、と昔の人はよく言いました。それは、男の子も持っている弱さを、頑張れって言っているような気がします。女の子の持っている強さを、もうちょっと抑えなさいって言っているような気がします。でも、強さは、男の子も女の子も必要ですよね。優しさも必要。だから、男の子だからといって、女の子に優しくしなさい、という風に教育する必要は、私はないような気がします。それぞれの持ち味はちゃんと持ってます。

優しさは、ほんとうに、持ってます。大人とは違う優しさです。「えー!そこでそんな優しさ!」と思いますけれども、子どもは子どもに対して本当に優しいです。特に、自分と同じように泣いている子がいると、自分が泣いていた、年少さんの時期の子は、もう何も言わずにそばに寄って手繋いであげたり、ハンカチ持ってってあげたり、ただ黙って隣に座っててあげたりします。素晴らしいなーって思います。

Q.兄弟がいらっしゃる男の子。二人兄弟の兄弟喧嘩を、毎日、毎日するので、親の関わり方模索中。どのように接すれば良いでしょう。
A.ありがたいことですね。喧嘩ができる相手がいる。兄弟喧嘩。私も女ばかりでよ~く喧嘩をしました。キッドスクールの中でも、子ども、よく喧嘩します。

「喧嘩はしてもいいんです。だって、あなたとあなた、違うんですもの。意見は違ってて当たり前でしょ。でも、どこが違うかちょっと教えて~。あなたは、どうして怒ってるの?」
「じゃあ、次はあなた。あなたはどうして怒ってるの?」
「あ~!ここと、ここが、違うんだ~。」違うところはっきりさせる。
「じゃあ、こことここが違うけど、どうしたらいいと思う?」
「今、僕が、これやってる時に貸してって言うから、『待ってて』って言ったら、とろうとしたから、僕がぶっちゃったんだよ」
とかっていうようなね、説明も、子どもがちゃんとできるんですよね。その説明を聞いて、
「あーそうだったの。ぶった理由はわかったけれど、ぶつのはよくなかったね~。じゃあ、ぶたないで、『待っててね~、終わったら一緒に遊ぶからね~』って言えば、いいんじゃない~?」
っていう風に、それを分析して、ほどいていってあげるっていう作業です。でも毎日まいにちだと、お母さん、カッカカッカくるのあたりまえ!今、ほっとけないんですね、お父さんお母さん、子どものやること。子どもが少ないから。もう3人も4人もいたら、自然と子どもたちで解決していくんですね。だから、見て見ぬふりをするのも大事。

今は、ママがお電話中なんだから。そういうルールを、落ち着いた時にちゃんと伝えておくっていうことだと思います。こういう時には、まあ喧嘩もしょうがないか、解決できない時には、ママ、話聞くから、とか。

それから、上の子だけに我慢させない、ということです。上の子は我慢できるから、いつも我慢してると不満ばっかり、たまっちゃいます。下の子だって我慢できることもあるんです。その辺を、やっぱり目の前にいるお子さんと、キャッチボールしながら、考えていく。一番いい方法なんていうのは、ないんです。本当に面倒です。

今、アラームが鳴りました。そろそろおしまいですよ、っていうアラームです。困りましたね。

Q.思春期の子どもに、自己解決能力が高い子どもの見守り方を具体的に知りたいです。
A.もう大きくなった子ども。自己解決。これはこの幼児期の過ごし方がつながってきます。急にその時期になっても難しいですね。これが1段階目の次に2段階目。段階を踏んでいかないと、次にはいけないということなんです。ですから、やっぱり、面と向かって自己解決できるような方法を、一緒に模索していくしかないんだと思います。でも答えはすぐには与えない。悩んでいることを聞くだけでもOKなんです。聞かれると回答しなくちゃいけない、と思っちゃうの、大人だったりするんです。回答なんか何も必要なかったりして。女性は特にそうですけど、話を聞いてもらうだけで、同じことを悩んでいることを知ってもらうだけで、安心なんです。だから、まず、聞くということをしていきましょう。それによって、本人に任せていく、これが大事なんだと思います。

Q.今の時代、親が子どもに教えるということに躊躇してることがあります。時代の違いや価値観の違いなど。
A.そうですね。親が子どもに教える。うーん、そうですね、教える。「ママは、こう思うよ。」「私はこう思うわ。」ということを言うと、うちの娘なんかは、「うーん、違うな。」、ということを言ったりします。やっぱり子どもでも、違うんですね。私とあなたは違う。私の体から生まれてきた存在だけど、違う存在であるということを、しかと親は意識していないと、「私の言う通りにしたら間違いないのよ。」これは、通じません。やっぱり一人の人格として認めていってあげる。あなたが思ったことをやって、あなたが自分で決めて、自分で結果を得て、じゃあどうするか、また、進んでいく。これは私自身もそうやって進んでいく姿を、背中を見せるだけのことなんだと思います。

Q.4歳の息子がいます。字を書いたり、塗り絵をしたり、筆記用具を使うことがあまり好きではないのですが、やりたくなるような指導法があったら、教えていただきたいです。
A.うん、やりたくなるような方法。そうですね~。その子がやりたくなる。先ほども、これはお話はしたかと思いますが、まず、誘いかけはする。環境の中においてみる。字を書かせたいって思う親御さんはたくさんいます。それから、遊んでみる。自分の名前。「きょうこのき」を、歩いている時に、「あ、きょうこの“き”があったよ~。“き”だね~。手をかして~。ではあなたの手のところにあなたのきょうこの“き”を書いてみましょう」これはスキンシップ。スキンシップしながら、“き”に、文字に触れていく。文字に触れて、背中に書いてみる。こういう遊びをしていて、文字遊びをしていく。今、文字に興味を持った子が、はんこで文字を作っていって、一つ一つの文字の音だと意味がないのに、繋げていくと意味のある言葉になることに気がついた子は、それが楽しくてしょうがない。それも今「うんち」と「おしっこ」とかそういうことに興味があると、「う」、「ん」、「ち」、と(はんこで押して)きゃーきゃー喜んで、やる!これが敏感期なんです。大人にとっては、ほんとうにもう、人前でうんちおしっこばっかり言って、恥ずかしくてしょうがない!っていうんですけど、これは、時期なんですね。あまりそれに敏感にならなくていいんです、こちらが。でも、文字につなげてみて、自分で発見しちゃったんです。楽しいですよね~。やっぱり、知る、って楽しいこと、つなげていくこと。大人が文字って思うことと、練習させることとは違う。頭を柔軟にしていくことが大事だと思います。

Q.3歳の子育て。自宅保育の期間に、少しでも楽しく過ごさせてあげられるように、ヒントをください。
A。そうですね。コロナで、ステイホームですけど、これは、まずすべての活動は、基本形は日常生活といいますけれども。生活のリズムを整える。これが一番大事だと思います。お母さんの大きなお役目は、朝起きる時間、寝る時間、食べること、出すこと、そのリズムをきちっと身につけてあげること。寝る時間が早いと、起きる時間も自然と起きますよね。大きな音で起きるのではなく、光。私たちは明かりによって目覚めることができるんです。カーテン開けて明るくしてあげる。そして寝る時間を早くしてあげることによって、目覚める。規則正しい生活をする。うんちが毎日出ていますか。運動しないとうんちは出ませんよ。しっかり噛まないと、うんちは出ませんよ。柔らかいものだけを食べていませんか。しっかり顎を使っていますか。こういう基本形が大事なんです。私たちは動物ですよ。体を動かしましょう。

読み聞かせ

さあ、最後に、ちょっと時間が過ぎちゃうかもしれないけれど、この絵本を読みたいと思います。「いい子って、どんなこ?」この本を読んで終わりにしたいと思います。

『いいこってどんなこ?』
ジーン・モデシット文 ロビン・スポワート絵 もきかずこ訳
                  定価(本体1200円+税)
子ウサギのバニーは、いろいろなことが心配になって、次々にお母さんに質問します。でも、お母さんはいつも子どもをまるごと受け入れて、「いまのまんまのバニーが大好き」といってくれます。お母さんたちに大人気の絵本。
ISBN978-4-572-00339-3 / 208×208mm 32p / 幼児から / NDC930 / ★
http://fuzambo.net/gaikokunoehon.html#iikottedonna02
※出版社の冨書房さんに,使用の許諾を得ております。

いいこってどんなこ2

バニーをあなたのお子さんの名前に変えて、読んであげてください。

また、お会いいたしましょう!どうぞお元気で!

ありがとうございました。さようなら。

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