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閉じた世界から外へと広がり始める第一歩

子どもが他の子どもに手を伸ばすと、
相手にケガをさせやしないかとヒヤヒヤして
つい、早めに制止したくなりますよね。

この、「手を伸ばす」という子どもの行動には
どんな意味があるのでしょう?

行動の背景にある発達の意味を知ることで
気持ちに余裕を持って対応できるかもしれません。

育児クイズパパ力検定では
「想い」も一緒に届けたいと思っています


育児クイズパパ力検定は、専門家の先生方のお話を伺いながら制作しています。その中で、心動かされるお話を伺う機会があります。
育児クイズパパ力検定は、「想い」も一緒に届けたいと思いながら作っており、解説の中にもそうしたお話を入れていますが、伝えきれないものを少しずつお伝えしていこうと思います。
第5回の今回は、赤ちゃんへの関わり方のヒントになるようなお話です。


赤ちゃんのごあいさつ

赤ちゃんのたくさん集まるような場面では、
他の赤ちゃんに手を出して
顔を触ったり髪を引っ張ったりする場面が
よく見かけられますね。

相手の赤ちゃんを泣かせたり、
怪我されたりしないかと、
パパやママはヒヤヒヤもの。

ついつい制止する場面も多くなります。

でも、相手の赤ちゃんに手を出すって、
その子にとってどういう意味があるのでしょう?


赤ちゃんは興味を持ったものには手を出す、
ということをよくやりますね。

手を出して触ってみる、
つかんで引っ張ってみる、
口に入れて舐めてみる。

そういう行為を通して、
それがどんなものかを理解していると言えます。

抱っこしていると、
パパやママの目や鼻を触りにくるのもそうです。

このやり方は、
興味の対称が人であっても物であっても同じです。

赤ちゃんが近くの他の赤ちゃんに
手を出して触ろうとするのは、
その赤ちゃんの興味が
パパやママ以外の他の人へと広がってきたということ

それは、
自分とパパやママという閉じた世界から
赤ちゃんの世界が外へと広がり始めた証拠
です。

そこを「あ〜、ダメだよ」と、
触るのをやめさせてしまうことは、
人と人との関係の第一歩を
制限してしまうことになるのです。

昨今の事情で、
大人が気を遣ってしまう場面は増えましたし、
そのような中で
子どもがすることを見守るというのは
なかなか骨の折れることです。

不特定多数の中では
互いに触れ合うことは
了解できないこともあるかもしれません。

でも小さな子どもにとって、
「触りにいく」ということは、
その相手に興味があるということです。

いわば「こんにちは」という
あいさつの代わりとも考えられるのですね。

人間関係はまずあいさつからと言います。

他の人に「あいさつ」を始めた赤ちゃんたちですが、
まだどの程度の力加減であいさつしたら良いのか
コントロールできません。

「あいさつ」がケガに繋がらないように、
パパママだけではなく
周囲の大人が見守ることができれば良いなと思います。


お話
「育児クイズパパ力検定」制作・監修の中澤恵子さん


前回までのお話
第1回 子育ては「晴れ時々くもり一時雨」
第2回 日にち薬〜心がちょっぴり軽くなるかもしれない言葉 by育児クイズパパ力検定〜
第3回 めげずに踏ん張っていられる力をつけるのに必要なことは?〜ネガティブ・ケイパビリティ〜
第4回 赤ちゃんへの関わり方のヒントに〜集中力と自己肯定感を育むシンプルな方法


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