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【育休体験談vol.03】「家族と向き合う時間ができた」

株式会社Mama's Sachiは、「ひとりひとりの声や体験は、誰かの希望につながる」との考えから、パパママの声や体験談などを「LINEで1日1問育児クイズパパ力検定」でのアンケートなどを通して募集し社会へ発信しています。

育休取得体験談のコーナー第3回。
今回は、富士通株式会社勤務で出産育児サポート休暇を取得したパパさんのお話です。

「共育て社会」へのはじめの一歩
育休取得体験談

R.Iさん
所属等 : 30代 富士通株式会社  
家族構成 : 妻、長男(小学生)、次男(2022年8月生まれ)  
出産育児サポート休暇を2022年10月に7日間取得

ダイジェスト

●印象に残ったこと
長男との二人暮らし。長男の成長を感じた

●しんどかったこと
仕事と家族と両方を大切にする暮らしに慣れるために、日々いっぱいいっぱいだった

●楽しかったこと
子どもの成長を目の当たりにできることが本当に楽しい

富士通株式会社の
「コアタイムのないフレックス勤務制度」


――御社の「出産育児サポート休暇」について教えてください。

出産前後8週間の中で20日間の「休暇」が取得できる制度です。1日単位の分割取得も可能です。

――「休職」ではなく「休暇」という名前なのですね。

「休暇」とすることで、会社から100%補助してもらいながら分割取得もでき、柔軟に取得できるように
なっています。「休職」だと、申請する本人も役所等への申請書類提出などで負担がかかりますが、「休暇」制度であればそうした負担を負わずに取得できるので負担がなく、取得するハードルが低いと感じています。
ちょうど同じタイミングで取得が重なった同僚がおりまして、「自分だけ」という感覚ではなかったことも心強かったですね。取得のハードルが低い「休暇」とされていることで、職場の中でも受けいれられやすい雰囲気を感じています。

※(参考)富士通株式会社の2022年出産育児サポート休暇 取得者数は549名。育児休職 利用者数は男女合わせて518名(男性286名、女性232名)

――「出産育児サポート休暇」のほかに、子育て家庭に嬉しい制度はありますか?

育児に関する制度は充実していると感じますし、特に、全社員に適用されている「コアタイムのないフレックス勤務制度」がありがたいです。コアタイムがないことが特徴の一つです。この制度のおかげで、「朝は大変だから9時45分から始業にしよう」など柔軟な設定が可能です。子育て中の家庭には嬉しいですね。

「出産育児サポート休暇」取得に向けての準備

【出産育児サポート休暇を取得しようと思った理由は?】

妻が里帰り出産をし、私と長男はしばらく二人暮らしをしていました。取得したのは妻と赤ちゃんが帰ってくる頃で、赤ちゃんを迎える準備をすることが主な理由でしたが、もう一つ大切なミッションがありまして。
次年度4月入園をするための認可保育園の申し込み時期(10月)だったので、保育園探しや申し込みの検討をするために取得したのです。

【出産育児サポート休暇の取得にあたって準備したこと(仕事面)】

妻と赤ちゃんが帰ってくる大切な時期でしたが、仕事も繁忙期で。20日の休暇のうち、7日間取得できました。
職場では、上司や同僚がバックアップすると言ってくれて、打ち合わせを増やすようにしました。どういうことが起きているのか、何が課題なのか、コミュニケーションの機会を多く持てたことがよかったですね。

【(取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)】
2022年7月まで4年間単身赴任で、コロナ禍で家族との交流もままならなかったので、まずは家族との生活に慣れていくところからスタートしていました。
それまでの働き方というのは、終電で帰宅することも度々ありましたが、家族と過ごすようになってからは、自分のコアタイムを明確にとり、仕事の予定をその時間帯はブロックするなど、家族との時間を意識的にとるようにしました。例えば、18時からは家族で夕飯を食べる時間としているんです。
少しでもパパらしく家庭に寄与したいと思っています。

「出産育児サポート休暇」中や育児中のこと


【印象に残ったこと】
休暇中を含め、長男との二人暮らし期間のことが印象に残っています。
4年間、家族と離れて暮らしていたので、長男の成長に驚きました。
二人暮らし期間では、長男と二人での夕食づくりが印象に残っていますね。「お父さんはここまでやって。これはぼくがやるから」などと、仕切られました(笑) 
よくダメ出しをされましたが、そのようなことにも成長を感じ、とても嬉しかったです。
 
【しんどかったこと】
仕事と家庭と両方を大切にする暮らしに慣れるために、日々いっぱいいっぱいでした。二人暮らしを軌道に乗せることに注力してしまって、妻に頼まれていた、赤ちゃんを迎える準備が二の次になってしまうこともありました。
(例えば、ベビーベッドのレンタルとか…。)

また、多忙な中で、保育園情報を入手することや、入園手続きが大変でしたね。自分で足を運んで、資料をもらって、話をきかないとなかなか欲しい情報が手に入らなくて。結局、欲しい情報って、人に聞かないと出てこないということが少なくありませんでした。
 
【楽しかったこと】
休暇中に限った話ではないのですが、日々、子どもの成長を目の当たりにできることが本当に楽しいです。きょうだいで遊んでいるのを見るのも楽しいし、お兄ちゃんが笑いながら逃げている様子とか、子どもたちのちょっとした仕草が可愛いし楽しいし、面白いですね。
次男はお兄ちゃんの真似をして、ボールも上手に投げられるようになってきていますし、成長が嬉しいです。

「出産育児サポート休暇」を終えて

【取得した感想】
忙しい日々でしたが、家族と向き合える時間ができたことは本当によかったと思っています。
 
【復帰してから】
職場では「コアタイムのないフレックス勤務制度」があるので、自分や家族の生活スタイルに合わせて臨機応変に働けます。次男は突発的な発熱等で保育園に預けられないこともまだまだ起きる年齢ですが、私が在宅できるので、働きながら子どものお世話をしていることがあります。職場の制度にとても助けられています。
 
【これから育休等を取得する男性へのメッセージ】
私の職場では、制度が充実していてさまざまな選択肢がとれるようになってきています。育児している人を応援しようという人たちが増えてきていますし、いろいろな働き方ができるように変わってきています。

私自身は休暇をとってみて、固定観念に縛られず子どもとの向き合い方がアップデートされたと思います。それは自分で動いてみないと気づくことができないことです。
当事者としてもリアルタイムでは気づくことができませんが、振り返ってみると自分自身が変化し、成長していることを感じます。実はビジネスの場面においても、息子たちとのコミュニケーションから気づいて、話し方など活かせることってあるんです。まずは飛び込んでみることで世界が開けていきますので、まずはぜひ制度を利用して家族との時間を作ることをおすすめします。


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この記事を書いた人

今までの育休取得体験談
Vol.1 メガバンク勤務 育休1年
Vol.2 NPO法人 育休3か月

私たちは、こども家庭庁が推進している「こどもまんなかアクション」に取り組んでいます。

「こどもまんなかアクション」とは
こどもの意見を聴き、その意見を尊重し、こどもや若者にとってよいことは何かを考え、自分ができるアクションを実践していくことです。どんなこどものことも考えていきます。
こどもまんなかアクションの展開について
こどもや子育て中の方々が気兼ねなく様々な制度やサービスを利用できるよう、地域社会、企業など様々な場で、年齢、性別を問わず、全ての人がこどもや子育て中の方々を応援するといった社会全体の意識改革を進めるための取組です。

こども家庭庁のHPよりhttps://www.cfa.go.jp/mannaka-mark/



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