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ロボッツ振り返り解説第21節 vs富山


こんにちは、一色翔太です


それではホーム富山戦を振り返っていきます


今回も長くなるので頑張って読んでください


・試合の振り返り

Game1 茨城88−96富山

ロボッツはスタートに遥、谷口を同時起用する今シーズン初の組み合わせ。リッチHCの試合後のインタビューではエナジーをもたらすためとのこと。うん、なるほど。思い切ったことするなと驚いたが結果的には機能していたと思う。特に宇都に対して遥のマッチアップは効いていたな。外は捨てて守ってドライブインには最後高さで勝っている分宇都としてはやりづらいように見えた。谷口も3ポイント決めて序盤の勢いをつけるには良い活躍だったのでこのスタメンは上手くいったと言っていいでしょう。試合開始早々富山はスミスの所を散々ピック&ロールで攻め込まれていたので2−3ゾーンに切り替え。その後ロボッツはもう一つのサプライズで選手全取っ替え。きっと試合前からこういうプランだったのかな。急に5人一気に交代なんて今シーズン一度もなかったし。だけど出たメンバーが上手くその流れを繋げなかった。3連続でターンオーバー、リッチHC怒りのタイムアウト。こっちの作戦は裏目に出てしまったのかな。富山はスミスが早い段階で2ファウルでベンチに下がらなくてはならなくなったが、逆にディフェンスの機動力も上がり後から入ってきた小野と松井にやられてしまった。1Q終わりの富山のプレー。松井のスクリーンの使い方最高。これぞシューターのもらい方。シューター目指したいバスケット少年たちはKJのボールを持ってない動きを参考にしよう。お手本です。👇富山公式から拝借。これ見るとロボッツのディフェンス面での反省点が見えてきます。

スミスに対するダブルチームの寄せ方が悪い。前節島根がスミスにやったようなダブルチームが理想的。簡単にできるもんではないので緻密なコミュニケーションと共通理解が必要なのでもっともっと練習が必要だと思います。このハイライトには富山の良いプレーがいっぱい詰まっていて特に松井の良いプレーを見てもらいたくてこっちを解説しちゃいます。1:16〜松井のシュート。ダーク・ノヴィツキーを彷彿させるプレーだったが注目したいのがボールの受け方がまあ上手い。平尾が警戒してオーバーに回った所を方向転換してハイポストへ。ディフェンスをよく見ているしこの辺の駆け引きは流石。ロボッツも福澤にこういうプレーを用意してあげるといいのにな。2:00〜スミスがエンドワンで試合を決めたシーンだが松井とのハンドオフから始まったプレー。ハンドオフでボールを受ける前の動きが上手い。しっかり受けたい方向の逆にフェイクかけてマークマンとのギャップを作ってボールを受けれたことで中まで入り込めてジェイコブセンを引き出し最後のスミスのオフェンスリバウンドに繋げた。決めたスミスも凄いが松井のボールを受ける前のワンフェイク、これがこの一連のプレーを細かく見ていくうえでのミソかなと。試合には負けてしまったが敗因を考えると2−3ゾーンに対してのアジャストが遅い、スミスに対する守りが終始定まらなかったこと、スミスがファウルトラブルになった時にインサイドを攻めれず逆に点差を広げられてしまったことかなと。終盤タプスコットが1本、多嶋が2本と計3連続で落としたフリースローがあり、追いつくチャンスはあったが自らそのチャンスを逃してしまった。結果的には試合を通して外したのはこの3本だけで確率80%といい数字だが落とした場面が絶対に決めたい場面だっただけに痛かった。マブンガとラモスが欠場で一見チャンスに見えたがジョンソンとスミスが長く出る事になったので逆にロボッツには相性悪い選手が長く出る羽目になった気がする。チーム全体で穴を埋めてさらに盛り上げた富山のチーム力、そしてベテランパワーの勝利。

Game2 茨城85−79富山

ジェットコースターのようなゲーム。いきなりてっぺんまで上がって一気に急降下。左右に振られながら1回転して最後には落ち着いてフィニッシュ。そんな試合だったもんで1試合解説してこんなに疲労感が出たのは初めてだった。内容はというとまず1Q、今日は谷口に変えてタプスコットをスタメンに起用。これがハマったんだけどディフェンスのマッチアップを遥→ジョンソン。タプスコット→宇都にそれぞれマッチアップ。最初は逆かなって思ったんだけど狙いは宇都のところからダブルチームを仕掛けたいという狙いがあったんだなと。なるほど。鶴巻や遥に比べてフィジカルで戦えるタプスコットが挟みに行けばGame1の時みたいに間を割られる可能性は下がるし宇都に離してついている分早めのダブルチームに行ける。Game1でやられた所をしっかり修正したコーチ陣は良かったです。これ、良い作戦だね。👇いきなり狙いがハマって平尾スティールからの福澤3ポイント。完全に最初の流れを掴んだロボッツ、今シーズン一番の出だしで35−10。

一気に貯金を作ったロボッツ。課題のゾーンオフェンスも福澤の3本の3ポイントに加えて遥が良いつなぎ役とスクリーナーとして機能していた。このまま最後まで行くとは思わなかったけどこの後こんなに早く貯金を切り崩していくとも思わなかった。2Qは宇都、上澤のガード陣が奮起。特に宇都が持ち前のボールプッシュで一気に攻めてリズムを作った。マッチアップして連続でやられた中村をコートから追い出した。スミスが早い段階で3ファウルで一旦ベンチに下げたがすぐにコートに戻してきた。セオリーだったら前半いっぱいはベンチに置いておくところだけど浜口HCは追いつく為に思い切ってスミスに託した。結果スミスは集中力増した感じでゴール下で大活躍。積極的采配的中。25点あったリードが前半終わって47−36、11点差まで縮めた富山は最高の2Qだった。3Qも富山ペース。宇都の気持ちのこもったドライブと「俺ジャンプシュート入るから」と言わんばかりに連続で決めてきた。富山で一番良かったのがJohnson&SmithのHigh&Low。まずスミスがトップからハイポストのジョンソンにパス。そのままゴール下まで押し込みボールをジョンソンからパスを受けてシュート。すごくシンプルなハイローだけど力の差がもろに出るプレーだった。飴谷のエンドワンで同点に追いついたシーンは富山ベンチも大盛り上がり。若手の活躍も後押しして3Q終わって62−61。25点あった貯金は一気に1点。ここまで追い上げた富山は見事だったしそう簡単に勝たせてもらえるわけなく、ここから試合が始まったと思えばいいと思って見ていました。4QはGame1でリバウンドとフリースローに泣いたがこの試合ではディフェンスリバウンドをガッチリ取りきってフリースローを決めて勝利に繋げた。鶴巻、多嶋、ジェイコブセン、鶴巻と終盤大事な場面でフリースロー8/8。多嶋はGame1で大事な場面で落としたのも頭によぎったはずだが本当によく決めた。富山のオフェンスリバウンドも4Q残り9:17にスミスが取ったのが最後でそれ以降1本も取らせなかった。スミスに体を張って戦い続けたジェイコブセンを皆ねぎらってあげてください。前半素晴らしいテイクチャージもあったし、終盤押し込みにも耐えて苦しいシュートを打たせていたので最高の仕事をしました。2点差で残り8秒、トランジションから宇都→松井に繋いでフェイクでかわしてオープン3。背筋が凍るくらいヒヤッとしたけど外してくれてジェイコブセンがリバウンドガッチリ取ってファウルもらってフリースロー。2本決めて勝負あり。前日の修正ができたこと、フリースローとディフェンスリバウンドを確実に取りきった勝利。気持ちのこもったナイスゲーム。



・見どころ解説照らし合わせ

ブライス・ジョンソン

安定の2試合連続ダブルダブル。2試合とも今までほとんど打ってこなかった3ポイントを決めてきてプレーの幅の広さを見せつけた。やはりリーチの長さを活かしたシュートはすごかったな。特にフェイダウェイシュートは誰も届かないじゃないかって思うほどの高さだったし高確率で決めていた。2試合とも終盤勝負どころでタフショットを決めてきたし本当に厄介な選手だった。👇特にこのプレーはおおお!って声が出てしまった。後ろからのレッグスルー、この場面でこれやるかって思ったし決めた後の本人緊迫した場面だけどニヤニヤして嬉しそうなのがどこか可愛げがありました。バスケットLIVE見返してみてください。表情いいけどプレーはエグいです。


エリック・ジェイコブセン

この2試合スミスとずっとマッチアップして頑張った功労者。Game1ではシュート成功率100%と屈辱的なやられ方をしたが、Game2は終始体張って対抗していました。見えないところでもずっとスミスと押し合い。横綱同士の相撲を見ているようで迫力満点だった。出場時間最長、トレーナーさんしっかりケアしてあげてください。ゆっくり休んでください。

脇真大

Game1出場なし。残念。

ブースターが気づくのを計算尽くしたコメント…!!
狙い通り!©宮城リョータ
うん、偶然です。
Game2
1Qの締めに出場。残念ながらボールに触れる機会はなかったが最後にユニフォーム姿を見れて良かったな。ナイスボケを置き土産にいただきました。まだまだ19歳、またロボッツのユニフォームを着た脇の姿が見れることを期待してます。脇の大冒険、続く。


今節No. 1プレー

1:58〜個人的には富山戦1番最高なプレーだった。このハイライトだとプレーの途中からだけどフロントコート入ってからのパスの本数数えたけど12本。パス回しながら人もよく動いて全員がボールに触りながらゾーンを完全に崩して最後はタプスコットがフィニッシュ。アンセルフィッシュを体現したオフェンスだったんじゃないでしょうか。是非このオフェンス最初から見てほしいです。最後にジョンソンのレッグスルーものっているのでこのハイライトは最後まで要チェック。



ホームでの勝利も立ち会えたし

ぐっさんと龍猛の元気な姿も見れたし

良い週末でした


今シーズン7勝目、ホームで3勝目

この7勝目を「やっと」と思うかもしれないけど地道に1試合1試合頑張った結果

救いは大型連敗をしていない事

中断期間で更にチームをもう一段階ステップアップ

1ヶ月後の再開を楽しみにしましょう



だいぶ空くのでなんかここまでの振り返り的なの考えてやってみようかな


なんか良いアイディア思いついたら頑張って書きます



長くなりましたけど最後まで読んで頂きありがとうございました


会場で言ってもらえる


「note見てるよ」

この言葉が書く原動力にもなってるので感想ご意見どしどしお願いします




一色翔太

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