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自己開示と書くことに目覚めた本

『父滅の刃 消えた父親はどこへ』
著者:精神科医 樺沢紫苑先生

本書は僕が自己開示と書くことに目覚めた本です。
当時も樺沢紫苑先生の感想キャンペーンがあり、
初めて最優秀賞を受賞することができました!
これで、ライティングに自信を持つことが
できました。

情報発信が続けていられるのも、
本書がきっかけです。
今読み返しても、よくここまで自己開示できたと
思います。完全に自己受容できたと言えます。
当時の感想文をnoteでシェアさせていただきます。

【感想文】
僕は父滅の刃を読んで、初めは正直、自分の中の
パンドラの箱ならず、パンドラの本を開くような
思いでした。

今回のタイトルもそうですが、前身の
「父親はどこへ消えたのか」
のタイトルからしても最後まで和解できずに
死んでしまった父親と自分との葛藤の日々を
思い起こさせる気がしたからです。

和解が済む前に父親が死んでしまった
当時の私としては、父親を反面教師にする
しか方法がなかったからです。

私が幼き頃、暴力的で母親や兄弟を怒鳴り
散らすという、父性が強すぎる父親で、
とても尊敬などできず、ましてや目指そう
とは思いませんでした。

思い起こせば、常に自分は将来、
平穏な普通の家庭を築いていきたいと
願っておりました。

同時に私自身、ホリエモンさんや元2
ちゃんねる管理者のひろゆきさんなど
異端児で 影響力のある人に惹かれやすく、
その人の本を読み漁ったり、テレビを観たりし、
また会社に入るときも一癖も二癖もある
カリスマ性のある社長がいる会社を
求めていました。

本書にあるルーク・スカイウォーカーの
父親探しのように・・・。
映画の王道の主人公よりもアウトローに
人気が集まるのも合点がいき、
自分自身もそうでした。

知らず知らずのうちに樺沢先生のファン
になったのもここに通ずる 気がします。

しかし、この本を読んで実際には、
良い気づきの連続でした。
私の妻の顔も見せらせずに亡くなった父親、
尊敬できなかった父親でしたが、母親と一緒に
知られざる過去を紐解いていくと、物心がつく
前に産みの母親は病死し、実の父親は蒸発
していました。

身寄りのない私を引き取ってくれて、
一所懸命に育ててくれたことに
心から感謝の気持ちが芽生えました。

ここで父親との和解は成立した!
と思ったのですが、数年前からお墓参りも
妻と子供を連れて前向きに行かれるように
なっていました。

そうです!父親との和解はすでに完了
していたことに気づき、気持ちが晴れました。

他方、
父親はどうあるべきか?
父性はどうあるべきか?
についてここ数ヶ月、こんなに考えたことは
ありませんでした。
・自分で突破する力を身につける
・人間関係について自分で考える
・自分でto doを考える
・自分で決め、断ち切り、自分でやらねば
ならない。
・自分でなんとかしろ!
・自己成長しろ!
・規範、ルール、ビジョンを示し、社会で示す
7つ並べて客観視すると、社会全体で不足している、もしくは消えてしまっている部分であると、
気づきました。

また、この本は映画を題材にして分析され、 
父性について分かりやすく訴えかけている
のを感じました。

そして、父性に注目をして、映画を観ると
面白さも学びも倍増することも大きな気づきです。

鬼滅の刃は、父性と母性のバランスが良く
取れていると書かれていますが、今では
その意味が分かる気がします。

炭治郎の厳しさと優しさ、切り抜けようとする力、
鬼に寄り添う器量、今の社会に必要な能力を
兼ね備えている。
⇒なので、映画も大ヒットにつながっている
のだと合点がいきました。

父性消滅は、身近なところでも起きています。
現在勤めている私の会社がそうです。
業界的に過渡期であり、コロナの影響もあり、
変革を迫られております。

しかし、誰かがやってくれるだろう、
このままでいいという風潮があります。
かつてイケイケだった社長もまだ若いにも
関わらず、早めの事業承継だとかでこじつけて
及び腰です。

これは当社だけでなく多くの中小の企業にも
見られるようです。 

このままでは会社も個人も生き残れないと
危惧し、私ともう一人パートナーを作り、
会社変革にチャレンジしております。

トップダウンからの変化ではなく、
内部から熱を集めて爆発させるボトムズアップ
の変化です。

なかなか思うように進まず、苦戦をしていますが、
炭治郎のようにあきらめず、食いつき、
自分で何とかするという気構えで挑戦を続ける
つもりです。

子供との向き合い方については、
まずは自分は子供の『灯台』となり得ているのか
問うきっかけとなりました。

仕事中心になっていないか?
コミュニケーション不足ではないか?

ただただ優しく接するだけでなく、
時には厳しく、会社でも個人でもビジョンや
規範を示し、自分の背中を見せて、
時にはぶつかり、社会的な距離感を
身に付けさせていければと思います。

最後になりますが、『父滅の刃』を読んで、
私としては長年とれずに残っていた心のしこりが
取れた気がします。

進むべき方向もはっきりとしてきたと思います。

こんな時代だからこそ、誰かがやってくれる
という思いは捨てる!
まい進すれば、周りもおのずと応援してくれ、
小さな積み重ねで大きな事を成し遂げられる!
という勇気を頂きました。

ありがとうございました!


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