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『詩作』品川陽子詩抄 (No.40)

詩  作

ひと靜もりて
今宵こゝろの奥の
冴ゆる小徑ぞ靜かなれ
いつかおぼえし
このたのしさの
誰れありて知る人もなき
想ひの苑に
われのみの小徑を
みいでつるこそうれしけれ

                  「海風」6巻3号(昭和15年12月号)
                   吉井栄治編集 品川力発行
                   海風社

『海風』に発表した際の題名は「詩作」であるが、自筆原稿では「詩作の喜び」となっている。


(『品川陽子詩抄』平成25(2013)年10月 
            柏崎ふるさと人物館発行 より)


#品川陽子 #品川約百 #詩 #海風 #品川工

※サムネイルの画像 出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」
杉浦非水創作図案集
(https://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/data/post-172.html)




                        柏崎市立博物館所蔵


品川 陽子(明治38年(1905)12月6日―平成4年 (1992) 12月12日)
本名は品川 約百よぶ
新潟県柏崎町納屋町に生まれる
詩人
佐藤春夫に師事
兄に、本郷の古書店「ペリカン書房」の品川力、弟は、版画家の品川工


写真はペリカンレストランで撮られたものと思われる。

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