初めての人を撮るということ。

ポートレート界隈の有償モデルと言うような人達が出てきて久しいけれど、大抵の人は記念写真はともかくこうやってポートレートを撮られることはあまりないと思う、このモデルの方も撮影経験は2回目、1回目も30分程度の撮影で本格的な撮影と言うわけでもない、撮りなれてない人でもそれなりに撮るのがカメラマンの役目と言えばそれまでだけれど、それでも人によって撮りやすい撮りにくいというのはもちろんある。

この方の場合は撮ってるときから割と良い感じと言うのは分かっていた、たぶんそれはこの人にどういう写真が合うのかというビジョンが見えていたから、整った顔立ちは無表情な感じが良く合うし丁度雨で冷たくしっとりとした感じのロケーションだったのもドンピシャリだなと思った、どんな人にでも綺麗に見える顔の角度があるというのはよく言われる話だけれども、どんな人にでも良く合うシチュエーションがあるというのも付け加えておきたい、被写体経験ゼロの相手には所謂盛れる角度や表情を見極めたらもう一段踏み込んで盛れるシチュエーションで撮るという下駄を履かせるともうそれはプロ顔負けの写真になると自分は思っている。

と偉そうな事を書いては見たけれど、たぶんこの方のこの写真の撮れ高はこの人自身の才能なんだろうなとは思う、本当にうまい事撮れてしまったから、自分の実力の入り込む余地がないほどに。

機材：GFX50s+Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm F2.8 MC

被写体様を募集しております、お気軽にお問合せください。

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阪井 壱成（さかい いっせい）/元陸上自衛官のヒトねこ写真家
東京出身、1983生まれ、
陸上自衛隊に10年勤務後フリーランスカメラマンに転身
光と猫の調和をとらえたねこ写真「光・一瞬」
生花を使い写真家自身がハンドメイドした花材を使った創作ポートレート「ハナコトバ」

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