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蕎麦の可能性を模索してみる

農作物を考えるうえで、絶対に外せないのがお米です。長らく日本人の主食であり続け、税や土地の評価にだって使われてきたわけですから、農作物のなかでは不動の主人公と言ってもいいと思います。

ところで、これからの食糧事情を考えた時、主食として、何かほかの選択肢はないものかと思うわけです。そこで思いつくのが蕎麦です。

そば(蕎麦)は、気候の順応性が高く、乾燥にも耐えるため干ばつ時の植物としても優秀なことで有名です。土壌の順応力も高いため湿地以外の環境ならある程度繁殖することができます。また、酸度にも強いため古くから開墾地の作物として重要視されてきたようです。
※LOVE GREEN「そば(蕎麦)の育て方・栽培|植物図鑑」より引用

どうやら蕎麦は、気候や土地に対する順応性が高く、育てやすいようなのです。

気候順応性が高い(干ばつにもよく耐える)
土壌順応性が高い(湿地以外ならある程度繁殖)
酸度にも強い(開墾地の作物とされてきた)

さらに、蕎麦は1年に1回ではなく、複数回の収穫ができるといいます。

長い歴史を考えてみても、主食として実績があるのは、間違いなくお米です。ただ、ちょっと蕎麦についても試してみたいと思うのでした。

そして、蕎麦については、私が通っている山梨の農園でも相談してみました。すると意外な問題がありました。それはミツバチです。

蕎麦を栽培するには、ミツバチがいないといけないそうなのです。その理由は、蕎麦の花のつくりにあるといいます。

さらに、ソバの花には、めしべの長さに「長い」「短い」の違いがあります。やっかいなことに長い花同士短い花同士では受粉ができず実がならないのです。そのため、ソバは花が咲いても実がならない「無駄花」がどうしても多くなってしまうのです。
※本家田毎「【お蕎麦こばなし】 二杯目 実は奥が深い!?蕎麦談義」より引用

蕎麦の花には、めしべの「長い物」、「短い物」があるようで、それらが互い互いに受粉しないと実がなりません。これらの「長い物」と「短い物」は離れたところにあるため、それらが互いに受粉するためには、虫の力を借りないといけないということです。

山梨の農園では、その地域にミツバチがいないため、この問題をクリアすべく、養蜂も行っているそうです・・・が、ハードル高いですね。蕎麦の栽培は、なかなか簡単にできるようには思えません。

そんなハードルの高い蕎麦ですが、今後、ちょっと真面目に検討をしてみたいと思っています。こちらはこちらで、別途、プロジェクトが進んでいったら、ここでもご紹介したいと思います。

ということで(?)、蕎麦研究の一環として、先日は蕎麦打ち体験をしてきました。蕎麦の実ができあがってから、蕎麦になるまでのプロセスを、一通り知っておきたかったのです。

舞台は、地元にあるお蕎麦屋さん。蕎麦打ち体験をさせてくれます。

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ここだけ写真撮れました。この後は、手がそば粉で、グッチャグッチャになりながらの作業だったため、とてもではないですが、写真撮影は不可でした。

ひとまず文章で軽く触れておくと、そば粉に水とお湯を足して、コネて、コネて、コネて、コネて、延ばして、延ばして・・・みたいな感じです(ザックリすぎるかっ!?)。

で、切ってできたお蕎麦がコチラ。

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ここまでの間、多分40分くらいでしょうか。なかなかにハードでした。

寄った絵がこちらです。

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分かります?!

店主さんが、見本で切ってくれた最初の5本見事じゃないです?

そこから左が、すべて竹内の作品・・・(汗)。心の迷いが表れまくっております。けれども、この作業は、本当に大変でした。すごく力が入る作業です。ただ無駄に力が入っていただけかもしれませんが・・・。

ともあれ、最終的には、こんな感じでお蕎麦になったのです。

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ハッキリ言って、めちゃめちゃ美味しかったです。自分で打った蕎麦だからというバイアスを取り払っても、多分、かなりいい感じに仕上がっていたと思います。

ただし、ここにたどり着くまでに、1時間程度かかったような気がします。このあたりの手間をどう考えるかですね。お米と比べて、相当に手がかかる印象でした。

この手間を省いて、こういう蕎麦打ち機を使うという手もあるかもしれません。

これも今後の課題として、考えておきますかね。

そんな感じで、いろいろ楽しみつつ経験しつつ前に進めていきたいと思います。


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