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ジャガイモプロジェクト始動

田んぼや畑をやる理由のひとつとして、食糧難があったとしても、それに振り回されることのないライフスタイルを築いていきたいというものがあります。

なんか、いろいろと動きがある?

さぁ、あるのかもしれません。でも、そういうのも含めて、もう振り回されるのは嫌なんです。何が起こっても、どう変わろうとも、「へぇ、大変だね?」で済ませられるくらい、いろいろと備えておきたいと思うわけです。

もちろん、畑のなかにはダイコンやキュウリ、トマトなどの野菜たちも植わっています。多様な野菜を育てることで、「食の楽しみ」のようなものも感じていきたいと思っています。

しかし、やはり主たる目的という意味では、食糧難にも強い基盤作りです。したがって、畑で栽培する主要作物として、ジャガイモはどうしても外せない存在になります。

ということで、うちの畑では、約3分の1はジャガイモが占めています。結構な量です。たしか20kg以上の種芋を使って、植え付けをしたはずです。10倍にはならないと思いますが、少なく見積もっても、150kgくらいにはなるのではないかと思います。結構、大変です。

ということで、これをそろそろ収穫していくにあたり、日程調整をしたうえで、少し人手を増やして、処理をしていきたいと考えています。

今回の記事では、私の頭を整理する意味も含めて、そのジャガイモプロジェクトの概要を書き出してみたいと思います。

まずは、全体を通じて考えなければいけないこととして、掘ったジャガイモの使い道です。

①食べる&おすそ分け(短期保存)→ 20%
②加工する → 30%
③保存する(最大9カ月程度)→ 40%
④長期保存&種芋にする → 10%

これを念頭に、作業工程を考えてみます。

まず①については、あまり多くのことを考える必要がなさそうです。食べるのなら、適当に土がついたままの状態で持って帰って、食べるときに洗って調理に回せばいいと思います。

問題は②~④です。

まずは掘ったジャガイモについて、共通してしないといけないことは、1日程度の陰干しです。対象は150kgの80%で、120kg程度と考えておきます。

収穫後は陰干ししてダンボール等に入れて冷暗所に保管しておけば、長期間保存が可能です。どのくらいの期間保存できるかはケースバイケースなのですが、一番大事なのは良く晴れた日に収穫する事です。雨で土が濡れていると芋も水分を余分に含んでいる事になり、保存しにくくなってしまいます。収穫してすぐに食べるのなら構いませんが、保存するつもりならなるべく晴れの日が続いた時に掘り起こすのが良いでしょう。また、収穫後に洗ってしまうとせっかく晴れた日に収穫しても意味がありません。土付きのまま1日ほど陰干しする事が必要です。

「ふじやま」さんの家庭菜園日記
「じゃがいもの大量収穫①‐新じゃがの美味しさと収穫後の保存方法」より引用

陰干しをするための入れ物(段ボール)や保管しておく場所(冷暗所)の確保が問題になりそうです。120kgを処理できるだけの入れ物と場所を考えます。

コレ、結構、具体的にどうしよう?というのは難題です。この1~2週間の間に、助っ人メンバーとも相談しながら、決めていきたいと思います。

これらが確保できて、1日以上の陰干しが完了したら、それぞれ次の工程に入っていきます。

まずは、②の加工です。加工内容は、「カット&乾燥」を考えています。カットして乾燥させておけば、ずいぶんと長い間、保存食として持っておくことができるのではないかという狙いです。

この加工対象は、大体50kg程度を想定しています。

ただ、もしかしたら、②については、陰干しをすることなく、即時、加工業者さんに回すことができるかもしれません。もしそうなら、掘ったその日に加工業者に回してしまえるので、陰干しするための入れ物と場所は不要になるかもしれません。

このあたりは、専門の業者さんに確認してみます。

現在、既に専門の業者さんには、今回のジャガイモの加工について、問い合わせをしているところです。カット&乾燥させたらどうなるか?という実験です。業者の方自身、葉物ではやったことがあるけれども、ジャガイモでは初めてとのことなので、私たちだけでなく、業者の方にとっても実験のようです。

さてさて、どうなることやら・・・

③と④の長期保存(想定80kg程度)に関しては、2つほど考えています。

1つは、富士河口湖農園さんの倉庫をお借りするというものです。こちらは、過去にもジャガイモ保存に使われたことがあるというので、実績はアリです。ただし、適宜腐った芋がないかなどの確認はしないといけなさそうです。

もう1つは、土中保存です。

3か月間は成長しない休息期間になりますので、暑い夏が来る前に土の中に埋め戻します
掘る深さは、50㎝~
その際、じゃがいもをカゴや通気性のよい麻袋や土のう袋に入れておくと掘り起しするときに楽ですよ。
秋が過ぎ、気温が低くなったときに再度掘り起こし、室内や床下などの冷暗所で保存すると良いです。

やさいのおうち
「じゃがいもの保存は土の中に埋めると畑で長持ちする?」より引用

50cm以上掘るとよいそうです。

暑い夏が来る前に土の中に埋め戻すというところが、若干気になります。もう、そういう季節になってきてしまっているのですが、大丈夫でしょうかね・・・。

あまりうまくいってなさそうな体験談も、散見されます。

今回の失敗から学ぶべき教訓は
「春じゃがいもの土中保存は3ヶ月以内」
ということでしょう。次に土中保存をする場合は、3ヶ月は絶対に越えないように掘り起こすことにします。
家で保管できないくらいの大量のじゃがいもがある場合は「土中保存」もありだと思います。

soraironote
「【ソライロ農園1年目】春じゃがいもの土中保存を回収」より引用

うーん・・・微妙です。

ただ、コレばっかりは、やってみないとよく分かりません。土中保存については、いろいろな情報があります。どの程度の期間、保存できるのかについても、やってみるほかなさそうです。全然うまくいかないのではないか?という疑問の声も聞こえてくるので、途中で経過確認ができるように、いくつかのグループ分けも必要かもしれません。

例えば、A.2カ月、B.4カ月、C.6カ月、D.9カ月くらいの4グループくらいに分けて、試してみたいところです。各グループで、大体20kgずつになる計算です。

それぞれ品種別(男爵、きたあかり、メークイン、インカのめざめ)にネットに入れて、それを各グループごとの土嚢袋に詰めて、埋めていくような感じです。

ジャガイモを埋める穴は、ジャガイモを掘った日、予め畑の隅っこの方に深さ50cm以上で掘っておき、後日、陰干しが終わったら、ネットと土嚢袋に詰めて埋めるという具合です。

④の種芋は、Dグループ(9カ月)に入れておきます。ただし、種芋となった芋を、来年どこに植えるべきかは、少し慎重に考えたいと思っています。

そのため、親の病気は、子としてできたイモにも感染している場合が多く、これによってうまく栽培ができなかったり、収量が激減したりします。
しかも病気の種類によっては、土壌に菌が残りやすかったり、周りに感染するスピードが早い場合もあるため、注意が必要です。
鉢やプランターなどで育て、使用した土はそのまま処理するというのであれば、病気の感染源を広げる可能性は低くなります
けれど、貸農園などで地植えにする場合は、病気の原因を広める行為となるため、種芋として健全に栽培されたイモ以外は、使わない方がほかの栽培者にも迷惑をかけません。

ジャガイモ栽培.com
「ジャガイモ 種芋の作り方と保存」より引用

こんなふうに書かれているのを見ると、仮に病原菌に侵された芋を種芋として使った場合、畑全体に大変なダメージを与える可能性もあるため、軽々には判断ができません

ただし、私が標榜している「自家採種」の繰り返しにより、循環型農業を実現したいという意味でいうと、毎年、種芋を買わなければいけないという仕組みには、どうしても挑戦したくなります

ジャガイモ栽培では、いろいろな病気が出る可能性があり、その中でもウィルスの感染は、ジャガイモだけでなく、土壌も汚染されるケースもあるため、楽観できません。
自宅で栽培して収穫したジャガイモが余ったからといって、次のジャガイモ栽培のタネイモに使えないのも、こうした理由からです。

ジャガイモ栽培.com
「タネイモ 消毒」より引用

うーん・・・ダメかな?

いや、こういう情報もあります。

病気の心配があるので種イモ用として売られているもの以外は、使っちゃダメと、よくいわれるところです。
でも、当『ぽてぽて実験農場』では、ここ十数年、自家製の種イモで栽培を続けていますが、何の問題もなく、きれいなおイモが収穫できています
『なんちゃって自然農法』でやっているので、土壌の健康度合いが高いなど、条件が違うのかもしれませんが…。

自然体で自然志向
「ジャガイモの種芋は自分で作れます!《家庭菜園》コスパ強野菜」より引用

やってみたくなります

人間もそうですが、病気が怖いからといって、薬漬けにしちゃうのって、どうもおかしいような気がするのです。そして、できた芋から、また次の芋ができないなんて、何だかちょっと自然の摂理に反するような気がしてなりません。

ということで、今回の初収穫を迎えるジャガイモプロジェクト、来年のジャガイモ栽培をも見据えて、近く始動してみたいと思います。


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