魔女とオミクロンと私

昔、魔女狩りというのがあったといいます。魔女狩りについて、簡単に調べてみると、こんなことが出てきます。

拷問に用いられた道具は、体を引き延ばす「拷問台」、指を締め付ける「親指締め機」、巨大な刃物を揺らしながら徐々に体に近づけていく「振り子」など多種多様
そのほか、頭部を圧迫する「頭蓋骨粉砕機」、てこの原理で水面で浮き沈みをくり返す「水責め椅子」、無数の針が取り付けられた「審問椅子」、腸を引きずり出す「腸巻き取り機」などがありました。
※ホンシェルジュ「5分でわかる魔女狩りの歴史!なぜ起きたのか、道具、裁判等わかりやすく解説」2021年8月19日より引用

ちらっと読むだけでも、おぞましいです。

こんな理不尽なことが行われていたなんて、にわかには信じがたいです。今の世の中では、中国共産党の臓器狩りなんかが有名ですが、過去、そんなことが、広く行われてきたわけです。

それにしても「魔女ってなんだよ?」って話もあります。

魔女狩りについては、こんなことも書かれています。

このような疫病の大流行の中、町の医療の中心を担ったのは修道院で医学を学ぶ男性たちでした。しかし、田舎に暮らす農民や庶民には、遠く離れた町へ行く手段もなく、また高価な薬を買うこともできませんでしたので、ハーブについて豊富な知識を持つ女性が薬を作っていました。彼女たちは文字の読み書きはできませんが、特にハーブの知識に大変優れた女性は「ワイズウーマン」(賢い女性)と呼ばれ、その多くが助産婦でもありました。彼女たちは民間にあって大変頼れる存在だったのです。
しかし、「人間の生と死に関わる者は神に仕える聖職者でなければならない」と信じて医療を行う聖職者にとっては、彼女たちは邪魔な存在でした。そこで、ハーブの知識に長けた多くの女性が魔女狩りの対象として「魔女」に仕立て上げられ、火あぶりにされるなど迫害されたといわれています。
※エスビー食品HP「ハーブと魔女狩り伝説」より引用

疫病を治すには高価な薬が必要でした。しかし、そうした高価な薬ではなく、ハーブで薬を作って人々を助けていた女性たちがいたのです。高額な医療を施す「聖職者」にとって、彼女らは邪魔な存在であり、「魔女」に仕立て上げられ、迫害を受けたといいます。


なんだか、どっかで似たような話があります。

通常、治療薬というものは、病気にかかった人に投与するものです。しかも、それが安ければ安いほど、多くの人々にとっては助かります。イコール、医療関係者が暴利をむさぼることはできません

逆に言えば、病が大変だと騒ぎ立てて、病気でもない人に広く予防接種を受けさせることができれば、医療関係者が暴利をむさぼれる余地が生まれてきます。ワクチンだけでなく、治療薬を売るにしても、製薬会社からしてみたら高い薬の方が断然良いに決まっています。

そういう意味で、イベルメクチンはさんざんでした。百数十円で、病気に効くなんて言われたら、商売が成り立ちません

米国政府がメルクに支払うのは12億ドルだ。一人あたりの価格は712ドルである。モルヌピラビルの原価は17.74ドルとされるから、この取引だけで、約1,330億円の利益を得ることになる。獲得競争に遅れた国は、この価格以上のカネが求められるのは言うまでもない。メルクは年内に8,000億円以上の利益を得る。コロナ流行で、製薬企業が巨利をあげることについては、米国内でも批判が多い。
※幻冬舎Gold Online「日本政府も購入したコロナ治療薬「モルヌピラビル」…効果や副作用は?いつから使える?【医師が解説】」2021年11月20日より引用

これだけ世界が大騒ぎしている病気に対して、真剣にこれを解決しようという姿勢をとらず、のらりくらりと訳の分からない言い訳をしながら、イベルメクチンの検討を避けてきた大手製薬会社が売り出したのは、約8万円というずいぶん高価な薬でした。

だから、安価な薬で解決できるなんて言われたら、本当に困るのです。儲けたい人たちからしたら、大打撃です。

ワクチンだって、邪魔されると厄介です。

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南アフリカ共和国は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社とファイザー社に対し、十分な在庫を確保したので、COVID-19ワクチンの配送を停止するよう要請しました。これは、需要の急減により、第4次感染の可能性がある前に、同国での展開が損なわれていることを示しています。
※Bloomberg「South Africa Asks J&J, Pfizer to Stop Sending Vaccines」2021年11月24日より引用(機械翻訳)

南アフリカ、もうワクチンが要らないだって?!そんなの許されるんですか?・・・と思ってたら、速攻で南アフリカはそんな状況ではなくなりました

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B.1.1.529亜種は、2021年11月24日に南アフリカからWHOに初めて報告されました。南アフリカの疫学的状況は、報告された症例の3つの明確なピークによって特徴付けられており、そのうち最新のものはDeltaバリアントが優勢であった。最近の数週間では、B.1.1.529亜型の検出に合わせて、感染者が急に増加しています。B.1.1.529の感染が初めて確認されたのは、2021年11月9日に採取された検体からでした
※WHO「Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern」2021年11月26日より引用(機械翻訳)

南アフリカから、変異株・オミクロンが報告されたということで、世界中がてんやわんやです。

南アフリカ「魔女」扱いされたかどうかは分かりません。しかし、当の南アフリカは、今回の変異株騒動に対して、大きな不満があることは確かのようです。

渡航制限を実施している欧米諸国や日本などを名指しした上で、「不当であり、我が国と南部アフリカの国を不当に差別している」と批判。「影響を受ける国の経済をさらに悪化させ、感染拡大への対応や回復の能力を損なうだけだ」「科学的ではなく、変異株の拡散防止についても効果的ではない」などとも主張した。
※朝日新聞デジタル「オミクロン株拡大めぐる渡航制限 南アフリカ大統領「不当な差別」」2021年11月29日より引用

観光が一大産業でもある南アフリカのような国にとって、今回、世界中でとられた迅速な渡航制限措置は、大きな痛手であることは間違いありません。

しかも、その変異株・オミクロン、そんなに大騒ぎするほどの話か?という疑問もあります。

南アフリカ医師会のアンジェリーク・クッツェー会長はBBCに、南アフリカで確認された症例の症状は軽いものがほとんどだが、変異株に対する調査はまだ初期段階にあると述べた。
「患者の主な訴えは、体の痛みや強い倦怠感だ。高齢者ではなく若者に見られる(中略)これは、病院に直行して入院するような患者たちの話ではない」とクッツェー医師は話した。
※Yahoo! JAPAN News「新しい変異株を発見し報告した、なのに「罰せられている」=南アフリカ」2021年11月28日より引用

繰り返しですが、実際のところ、南アフリカ「魔女」にされたかどうかは分かりません。しかし、その可能性は十分にあるように思います。

現時点での南アフリカの状況をみる限り、「ほぼ風邪?」みたいな話です。しかも、割と軽微な類に入りそうな話に聞こえます。

そんな状況の中、これだけ一気に渡航制限をかけて、南アフリカにして「罰せられている」とまで言わしめているわけですから、これを無視するわけにもいきません。

そんな「ほぼ風邪?」の段階で、日本政府は非常に迅速な対応をとっています。

国立感染症研究所は28日、南アフリカなどで見つかった新型コロナウイルスの「オミクロン型」について、最も警戒レベルの高い「懸念される変異型(VOC)」に指定したと発表した。
※日本経済新聞「日本も新変異型を最警戒レベルに引き上げ」2021年11月28日より引用

さすがっ!!!!

そして、なんだかよく分からないけど、よく分からないなか、これまでのワクチンは効かない可能性も指摘され始めました。

中国・武漢で最初に症例が確認されたものとは「根本的に異なる」とされ、現在のワクチンの効果を弱める可能性もあるという。BBCは「恐ろしい」「これまでに見たなかで『最悪の変異株』」という科学者の声を伝えた。
※ZAKZAK「激ヤバ“南ア変異株”が北京五輪を直撃! ワクチンすり抜ける「免疫逃避」の危険 科学者「これまでに見たなかで『最悪』」」2021年11月28日より引用

よしっ!そしたら、また新しいワクチンが必要ですねっ!さぁ~、またここから大儲けするぞぉぉぉ!



・・・あ、私は大儲けできる立場じゃなかった

私は、「魔女」になるわけでもないし、大儲けできるわけでもないし、まぁ・・・関係ない話か。

そうだな、関係ないな・・・。そんな感じなので、私はそこらで田んぼの準備でもしておきますわ。


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