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海外自動運転・EVスタートアップと日本の立ち遅れ。

車は、紛うことなき日本の基幹産業だ。日本のGDPは、およそ500兆円。自動車関連産業はその約1割を占める。そして、その歴史は深い。長らく世界の自動車メーカーの時価総額ランキングの首位に立っていたトヨタは、設立80年を超えている。そんなトヨタの王者の座を奪ったのはTesla。創業は2003年、20年経たずして企業価値は89兆円を超えた。しかし、問題はTeslaのだけではないのだ。以下の表を見てほしい。歴史の浅い新興自動運転車・EVスタートアップ会社が2000年代以降雨後の筍のように出てきている。

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時価総額だけが企業の価値をはかるものさしでないのはわかるが、創業から10年程度の企業がこのような躍進をしているのも見ると衝撃をうける。さらに米中には何百社もEV・自動運転スタートアップが存在する。CMUで自動運転の研究をしていた青木さん(@aoshun7)によると、アメリカの良い自動運転系研究室だと2年で1つくらいは研究室発スタートアップが立ち上がるらしい。

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引用 無音で忍び寄る中国2億台の電動スクーターが怖かった

先日、noteの加藤さん(@sadaaki)と話したとき、中国の上海での光景を教えてくれた。一般の市民が、エンジンバイクを強引に電動バイクに変えてて、それを道端で充電していたという。大丈夫?と心配にもなるけれど、この柔軟さ逞しい。中国のEVスタートアップの原動力はおそらくこれが原風景だろう。

日本にはほとんど輸入されていないが、補助金なども考慮すると今後100万円台で買えるEVもこれから数年以内に国内で発売されるだろう。またDeep Learningの長足の進歩を考えるに完全自動運転車も悲観的にみても2030年代には現れると私は予想している。

残された時間はあまりない。

構成・協力:久野美菜子(@nokuuun)

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