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No,157.世の中バカばかり「バカが多いと思っているあなたへ」

はじめに


TwitterなどのSNSの投稿を見ていると、偏った情報(政治、経済から恋愛観まで)が蔓延っているな~なんて思ってます。

偏った情報をインプットすることにより、違う意見や考えの人を「バカな奴!世の中バカばかり」と判断するってことになる。

ご多分にもれず私もそのように思うことがある。『あ〜俺ってバカになっているわ〜』と悲しい気持ちになります。
そんな時はフラット(ステレオタイプの排除)な見方やクリティカル・シンキングに努めて抗おうかなと思っています(+o+)

クリティカルシンキングとは論理的・構造的に思考するパターンのことを指し、自分が普段無意識にとっている行動や考え方を意識化し、客観的かつ分析的に振り返るという意味で用いられます。組織でクリティカルシンキングを活用することで、主体的解決者として、計画立案や問題解決そして意思決定の基盤・技術を築くことができます。また分析、推論、伝達といったクリティカルシンキング・スキルは円滑なコミュニケーションにおいても重要です(出典:リクルートマネジメントソリューションズ)。

考え方や趣味嗜好が偏ってしまう原因を考えると、PCやスマホの閲覧や検索情報などを保存するCookie(地域や趣味などから設定し、特性の人に対して広告を表示させるという仕組み)による表示も考えられる。まぁ類似したものばかり見ていれば、無意識的に偏ってしまうのは考えるまでもないかなと‥

その結果、意識的にも無意識的にも好きなことしか見ない、やらないってことになるだろう。

↑天才成田先生も言ってます。

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方法の一部として、Cookieを無効にしたり、Netflixで表示されるマッチ度80%以上の映画は見ないようにしています(〃艸〃)ムフッ

確証バイアス

偏った情報を無意識的に晒されると先入観や認識の歪みから、都合のよい情報ばかりを集め、逆にそれらを否定するような情報を無視したりすると考えられる。

ころな

筆者作成

このような傾向のことを確証バイアスといいます。

確証バイアスとは、自らの信念にあった情報ばかりを集め、反証情報に注目しない傾向(Palminteri, Lefebvre,Kilford, & Blakemore, 2017)や自分と判断が異なる人に遭遇したとしても、人は自分の判断と相入れない情報の妥当性を低く見積もる(Lord, Ross, & Lepper, 1979)。

結果的に確証バイアスは偏った情報や固執した考えから人の意見を素直に受け入れられなくなる。

認知的柔軟性を失い、感情的な判断が先行して客観的な判断など出来ないだろう。

確証バイアスの構造

なぜ人は、他人の情報を素直に受け止めることができないのだろ?

Ross & Ward(1995)が提唱したナイーブ・リアリズム理論によると、

① ひとは、見たものも(物理的事物)や経験(出来事)したことなどの、客観的事実をありのまま受けとめていると思い、それによって自分の態度・信条などは自分の個人的感情や偏見などの影響を受けず、情報や証拠をありのままに捉えた結果として生じたものであると信じている。

② 従って、理性的な普通の人は、概して私と同じ見方をするはずだ!

③ なので、自分と違った見方をする人がいた場合は、その人は私と違う情報に触れているのか、客観的に事実を見る姿勢もしくは能力に欠けているのか、個人的要因(政治的思想や興味関心、その他個人的理由)の影響を受けて判断をしている。

結果的に、違う意見や考えの人を「馬鹿な奴!無知な奴!」と判断するってことになるʅ(◞‿◟)ʃ

さいごに

この絵を見てください!

キャプチャ

有名な錯視画像ですが、下の線の方が長い思いますよね?でも同じです(知っていると思いますが)。

これこそが、自分の見たものを客観的に受けとめている(下の線の方が長いのは間違いない!)と思っている思い込みです(-。-)y-゜゜゜

最後まで読んでいただきありがとうございます( *´艸`)


参考文献

Palminteri, S., Lefebvre, G., Kilford, E. J., & Blakemore, S.-J.(2017). Confirmation bias in human reinforcement learning: Evidence from counterfactual feedback processing. PLoS Computational Biology, 13, e1005684.

Ross, L., & Ward, A. (1995). Psychological barriers to dispute resolution. In M. P. Zanna (Ed.), Advances in experimental social psychology (Vol. 27, pp. 255-304). San Diego, CA: Academic Press.

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