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No,181.頭の中「論理的思考」と「社会的思考」について思うこと

はじめに

「頭はいいけど、人間関係が下手だよね~」

「高学歴なのに、臨機応変に仕事をこなせないよね~」

なんて聞くことがある。

この言葉の意味を考えると、前者は学校の勉強に必要な「論理的思考」で、

後者は社会で円滑な人間関係を築くために必要な「社会的思考」だろう。

「論理的思考」と「社会的思考」は別もの?

「頭はいいけど、人間関係が下手だよね~」と言う人の考え方を図に表すと、二次元的に捉えているのだろうといつも思います👇(図1)

図1

キャプチャ1

個人的には二次元ではなく、感覚的にこう思っています👇(図2)

図2

キャプチャ2

つまり、勉強ができる「論理的思考」と社会で円滑な人間関係を築くために必要な「社会的思考」はまったく別の軸なんだろう。※ちなみに軸の長さが能力の高さだとイメージしてください。

● 論理的思考

楠見(2014)は、(1)収集した情報を明確化し(2)隠れた前提、推論の土台となる根拠や証拠を吟味し(3)論理的・分析的推論によって適切な結論を導き(4)最終的に行動決定や問題解決をおこない、発言する文章を書くことで論理的思考が身につくと述べている。

● 社会的思考

対して、大森(2008)は、子どもは自然とふれあう中で身体活動を行い、遊びを通じて人生学の学びをすることで社会的思考が身に着くと述べている。

はたして、どちらが重要なファクターなのかは分かりませんが・・互いに軸の長さを伸ばすことが重要なのは自明です。

とはいえ、大前提として軸が長かろうが短かろうが、互いの軸を行き来する能力こそが最も重要ではないだろうか?。※改めて図2をご参照ください

最後まで読んでいただきありがとうございます♪

参考文献

楠見孝(2014)「「批判的思考力」 と大学教育」『 IDE-現代の高等教育』 560, 23-27.

大森亨(20 08)「自然体験と感性・行動力・人格形成をめぐる覚書持続可能性に向けた教育を念頭に」『教育と医学』56(5),60-67.

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