見出し画像

No,140.マムシの味「マムシを焼いて食べてみた(ジビエ)」

マムシ

画像1

クセも臭みもなく干物っぽくて美味しかった。それ以上の感想を述べるのが難しいほどクセも臭みもないっす。

杉本(2006)によると、ニホンマムシは日本では古来より民間薬として食されていた。富山氷見灘浦では「元気になる」と言って焼いて食すらしいです。

また、抗疲労効果(疲労回復)(Moriura.et al、1996)や肝障害抑制作用(森浦ら、1993)に効果があるみたいです。

このように、マムシはゲテモノではなく重要な栄養素だったことがわかります。

画像2

左側の白い方が養殖ウナギで右側の黄色っぽい方が天然ウナギ。

画像3
画像8

養殖はクセがなく食べやすいと言えば食べやすい。

でも、旨味というか味の濃いさは天然の方が強いなと。

國崎(1998)は天然鰻と養殖鰻の水分・タンパク質・脂質の比較を検証している。

天然鰻:水分61.8%・タンパク質14.3%・脂質22.3%

養殖鰻:水分64.2%・タンパク質18.9%・脂質16.0%

これを見る限り天然鰻は高カロリー低タンパクで、

養殖鰻の方が低カロリー高タンパクで健康には良いみたいですね。

栄養素から思いついたけど、養殖鰻ってまさに管理されている先進国のヒトと同じ(カロリー計算=論理社会)だなと・・・

まぁ栄養がどうのより、感覚的(味覚)に管理されている養殖鰻より天然鰻のほうが美味しいというのも面白い発見でした。

やっぱり自然のもとで生きている方が旨い!

猪肉

画像4
画像6
画像7

猪の脂身は本当にクセがなく(クドくない)旨い。

画像5

なので焼肉カルビのようにご飯と最高に合います。

食べたらわかりますが、まさに自然を感じる味です!

猪については何度も投稿しているので興味のある方は👇

いや〜自然からの恵みってほんとうに素晴らしいっすね!

最後まで読んでいただきありがとうございます😊

参考文献

國崎直道(1997)「天然および養殖魚の成分比較」『日本食生活学会誌』 第8巻、第3号、pp 22-27

森浦俊次・松田秀秋・久保道徳(1993)「生薬・マムシの薬理活用研究(第3報)50%エタノールエキスの実験的肝障害に対する作用」『生薬学雑誌』第47巻、第2号、pp123-130

Moriura T.,Matsuda H.,Kubo M(1996)Pharmcological study on Agkistrodon blomhoffii blomhoffii BOIE.V.anti-fatigue effect of the 50% ethanol exract in acute weight-loaded forced swimming-treated rats.Biol.Pharm.Bull.19(1)62-66

杉本律子(2006)「干しマムシの試食による摂取学習効果」『盛岡大学短期大学紀要』



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?