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2/23 環境を整えることはできる

塾の講師をしていると、生徒の「やる気が出ない」という声を聞くことがあります。

そんな時に私が伝えるのは、
今出ていないやる気を自力で出すのは難しい。それよりも、やる気が出てくるように環境を整える方が効率が良い」ということです。

この場合、
・問題集の解きやすい問いを選んでおく
・机の上や不要なアプリなどを整理する
・参考書を勉強机でなくとも、いつでも読める場所に置いておく
などがその一例です。


今できないなら、明日できるための環境を整える。
それならやる気のあるなしに関わらずできると思います。


前回書いたことですが、私は自分の内側を自分で変化させることはできないと思っています。
できると思っていると、できなかった時に自分を責めなければいけない。その痛みを減らすための意味もあります。


ただ体を動かすことなら自由がきく。
だから治療においても、環境を整えることが大事だと思っています。


昨日触れましたが、内側に閉じこもった考えを持ってしまうと、自力では逃れられません。
同様に、「体の緊張をなくそう」と思う、あるいはそれがいつでもできると思っていると、できない自分を責める理由ができる。
だったらはじめからできないと思った方が痛みが少なくて済む。


その代わり、体を動かすことで同じ成果を得られることがあります。
意識を内側から逸らしたければ、外側に意識が向かざるを得ない環境を作ればいい。
単純に、ラジオ体操をするとか、映画を観るとか、そういう話です。
緊張についてもよく動くようになってから、前より私の筋肉は柔らかくなっているそうです。
これは結果論ですが、治療院の先生にも運動は勧められています。


痛いなら、痛みがなくなるまで待つ、あるいは筋弛緩法や自律訓練法など、止まったままできることをする。
これも一つの選択肢です。実際筋弛緩法などには直接の鎮痛作用を感じることもあります。


ただ私としては、そういった静的な療法よりも動的なそれの方が良いと思っています。
意識を外側に向ける、痛みに向けないというのは実感として大事なことだからです。
そしてそのためには体を動かしたり、あるいは勉強の例と同じで、明日には動かせるような準備を整える。
たとえば
・簡単にできそうな体操やストレッチの動画を探しておく
・運動できるような場所や時間を確保しておく
・運動する時に着る服や、床に敷くマットを買い揃える

最後のは「形から入る」と言われるものだと思いますが、これも前向きな準備の一つだと私は思っています。



今回は以上です。
もっと書きたいことはありますが、痛みとの兼ね合いがあるのでまた後日になると思います。


特に自由について、今なにができるかについて、付け加えたいことがあります。


読んでくださる方がいらっしゃいましたら、ありがとうございましたm(_ _)m

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