福島の日本酒
どーん!
これまで呑んできた福島の日本酒はこのへん。
いつも福島に行くときは浜通り地方のいわき市を拠点にしているのですが、見てのとおり福島の日本酒の本場は会津。
もともと、福島に行くようになったのは、仕事がらみの原発事故がきっかけでした。それなりに真面目に勉強してきたし、してはいるけれど、一方夜は福島の日本酒にハマってしまった。初めて「写楽」を呑んだとき、日本酒って美味しいんだと知った。初めて「飛露喜」を呑んだとき、こんな美味しいお酒があるんだと驚いた。そしていまも、福島の日本酒に首ったけです。
先日も福島に行ったとき、ある施設のお姉さんが顔を覚えていてくれて、「印象に残るお客さんはいる。あなたがまた来てくれるといいなと思ってた」と言われ、びっくり。いわく「福島のものというだけで避けられた。でもあなたは福島の日本酒が好きと言ってくれた。それがいちばん嬉しかった」のだそう。その会話のなかで、はじめて福島の「ひと」に触れることができたように思った。ここに来てもよかったのだと思えた。
閑話休題。先日福島に行ったとき、満を持して会津に行くことにしました。会社の人と話してると「鶴ヶ城ですか。白虎隊ですね。いいなあ」とうらやましがられたし。目当てはなにより日本酒。それも大好きなお酒「写楽」の宮泉銘醸です。
まだ呑んでないけど、記録としてレポート。
異常に高い精米歩合を見ておどろきませんか。そう、こちらは清酒の定義から外れる「クラフトサケ」というジャンルなのです。東北のどぶろく製法「花酛」をベースにしたホップの酒がこちら。ずっと呑みたかったので、南相馬の小高駅で偶然見つけ、即購入。
なんだかんだで浜通りが好きなので、そこのお酒を見つけたら買っちゃう。ステイタスとしては最強にちかい。「冷酒グラス等で温度を戻しながら香りと味わいをお楽しみください」という文言に、ゆっくり楽しむ夜の想像がはかどる。
さきの「また来てくれるといいなと思ってた」と言ってくださったお姉さんのイチオシのお酒。こういう人づてにオススメのお酒を教えてもらって呑むのは幸せな出会い。どこかで見つけたら買おうかなあ、と思ってたら、原子力災害伝承館となりのお土産物屋さんで見つけ、買ってみました。とくべつな思い出のお酒になるかもしれない。
…今回入手したなかでおそらく最強のお酒。念願かない宮泉銘醸に行けたので、そこでイチオシっぽいものを買いました。「写楽」でもじゅうぶんに美味しいのに、越えるものを呑んで人間でいられるかわからない。めっちゃ楽しみです。
さきの「最強のお酒」はたぶん会社でシェアしないといけないので(かなしい…)自宅用にこちらのも宮泉銘醸で購入しました。アッサンブラージュというのはワインにまつわるフランス語で、意味は「混ぜ合わせる」つまりワインの原酒を混ぜ合わせるという伝統的なワイン造りの技法のことらしいです。この苦しい世の中を乗り越えるため「なにか新しいことはできないか」と開発されたお酒だそう。山田錦といえばいわずとしれた酒米のエースですが、夢の香といえば、福島県が膨大な予算と時間を費やして開発した奇跡の酒米。それを福島の酒の柱である磐梯山の仕込水で作り上げる。酒名の「:re」には「リバース」という意味が込められているそうです。そういう想いを汲んで酒を楽しむのも素敵なこと。
…というかんじで「福島といえば馬刺しに辛味噌でしょ!」ということで、それぞれ入手しました。味は間違いないと思うんだけど、それぞれどんな特色があるのか、福島に思いを馳せつつ、お酒を楽しみたいと思います。
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