にゃんしー

福島の小説を書いていました。

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【小説】Write About Feelings(181枚)

 この小説と、出されなかった手紙を、我が終生のrival、Jonas Woodに捧ぐ。  日本語のお勉強のほうはどう? 女の子は口説けるようになった? 分かろうとするなよ。分かろうとしたって、加害者の苦しみを、被害者が分かるはずないんだから。 引用:「浸水」市村マサミ #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

    • 過去作の公募成績をAIでふりかえる。

      というわけで福島をテーマに書いた10連作でダダ滑りしたわけですが。 経緯↓ 客観的にみて出来はどうだったのか、AIを使って振り返ってみました。 使ったのはAnthropic社のClaude。 ほかOpenAIのChatGPTとか、GoogleのGeminiがありますが、ChatGPTはせいぜい3万字ぐらいまでしか処理できないし、Geminiは単純にあんまり造りがよろしくない。 Claudeは速度重視のSonnetと精度重視のOpusがあり、評点がうまい具合にばらけてくれ

      • 福島へのながい旅がひと段落しました。

        福島県の浜通り地方をモチーフにした作品を10作品、純文学の新人賞に出していたのですが、今日をもって、すべての結果が出ました。 連作みたいなかんじで、夏美という主人公をもとに、彼女が女子高生のときから子どもができるまで、 ・夏美 ・弟の冬馬 ・産みの母の愁香 ・育ての母の春子 ・産みの父の海晴 ・育ての父の恋 ・女性の恋人のイミ ・男性の恋人のガッチャン ・イミの子の未来 ・夏美の子の夏至子 というそれぞれの視点でつづったものです(ややこしな!) トータル1680枚。けどな

        • 41歳既婚男性にしてHPV9価ワクチンを打った僕。

          意味ないと思うやろ?僕も思ってます。友人には「お?遊び人か?」って言われたし(遊んでないです)。 男性もいくつかの癌を予防できるらしいということと「誰か打たなければワクチンを接種できる場所が減ってしまうかもしれない」とそそのかされ何か若い世代の寄与になればいいなあ、と、そう重くもない腰をあげ、なかば興味本位で、HPV9価ワクチンを打ってきたので、あったー。 9価で男性も打てる場所って少ないんですよね。もちろん10割自費です。ただありがたいことに淀川越えればビッグシティー大

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        【小説】Write About Feelings(181枚)

          9月が終わりました。

          9月なにがあったっけ…まったく思い出せないな。 いつもどおり本を読み本を書いて暮らしていたはずですが。仕事のほうが忙しくて、どうもよくない。いや、小説さえいいものが書けていればぜんぜん報われるはずで、小説がよくないのが主因だな。 なんとかして切り口を探したい。 マエケンのデトロイトタイガースでのMLB9年目が終わりました(まだポストシーズンがあるけど)。彼のMLBの9年間は、たぶん想定していたのよりもよくなくって、でもそのなかでストラグルする姿は、ある意味成功するよりも

          9月が終わりました。

          私の推し活。

          フリーペーパー「DayArt」の最終号を受け取った。 「DayArt」は詩人の南田偵一さんが発行されているフリーペーパーで、あまねく日本中に配布される、「読書系」をうたう魅力的なフリーペーパーだ。 拙作「産みびらき」を掲載いただいたこともある。声をかけてもらえたこと自体がうれしかったし、道を迷っていたところ、背中を押してもらえていいものが書けたため、感謝している。 果たして「発行されていた」と表記するべきか、文章を迷った。「DayArt」はVol.33をもって歴史を閉じ

          私の推し活。

          文フリ大阪の前日に文芸同人誌即売会「チョビアマ」やります。

          このイベントもいよいよ4回目。 だいたいこんなかんじのイベントです。 場所はこのへん。尼崎です。阪神沿線だから、こてこての尼崎。出屋敷駅のほうがだいぶ近いんですが、尼崎駅から歩けばディープ尼崎の商店街を楽しめるので、それはそれでオススメ。 「さんとしょ」という私設図書館内にて行います。 前回の様子はこんなかんじ。 おたがい融通して場所を使ってね、というかんじです。いつ来ていつ帰ってもOK。自由だけど自己責任の、大人の即売会。 チョビっとアマだけどさ。文学フリマ大阪

          文フリ大阪の前日に文芸同人誌即売会「チョビアマ」やります。

          8月が終わりました。

          台湾に住み始めて間もないころ、「雪」について説明を求められたことがあった。「俺は雪(シュエ)を見たことがない。どんなものなのか教えてくれ」と。 当時、中国語があまりできなかったので(いまもできない、どころか、劣化してると思うが)だいぶ言葉を捻りだして説明したことがある。 中国語が得意ならもっとイージーに説明できただろうと思うけれど、持ってる語彙のなかで必死に「雪」を見たこともない人に教えた。 あのときの感覚が「小説を書くこと」に近い、と思うときがある。うまくなくていい(むしろ

          8月が終わりました。

          【小説】リヴァーブ(105枚)

           光は努力する。さしずめそれが定義で、証明を必要としない。すくなくとも昼の世界では正義だった。私たちはそれを、あいつに諦めさせたかったんだと思う。ナイーブな背理法のためのガジェットはすべてピンク色をした二十四時のむこうにあった。スタンドマイク、シールドケーブル、グラウンド、コンパクトディスク、スポットライト、ミキサー、声、言葉、からだ、血液、愛液……エクスタシー!  かわいかったね。I am SHURE。SHUREというのは、つまりさ。  小学生のころ、姉がこしらえた「光

          ¥0〜
          割引あり

          【小説】リヴァーブ(105枚)

          ¥0〜

          ポエムの子

          詩人が死んだ。というニュースを友人から妻経由で聞いて、そのとき客人と話していたのでそれほど気に留めるわけでもなく、会が終わったあと、Xで検索し、確かめた。 1週間前に体調が悪そうなポストをしてつづきがなかったので、いやな予感はしてた。それでいえば体調がずいぶん悪いことは、ここ数年会ってない私ですら知ってたので、界隈の共通認識というか、分かっていたことかもしれなかった。 夜に京都で予定されていた主催イベントはそのまま行われるそうで、お通夜のような機会になるのかなと思ったけれ

          脱稿「架空少女の黙示録」

          イチエフのこととポエム・人魚・ロボット・野球・魔法をそれぞれ掛け合わせたマジックリアリズム作品5作を「架空少女の黙示録」となんとなく呼んでいたのですが、いちおう脱稿しました。 5人の少女がいて、作品ごとの主人公に当たります。ヘッダ画像は作品からAIに描いてもらったイメージ画像。 文學界新人賞・群像新人文学賞にはすでに投稿ずみで、これから文藝賞・すばる文学賞・新潮新人賞にも出していく予定。後者は締切が3月末なので、まだ直す時間がだいぶありますが、いちおうの完成度にはいたった

          脱稿「架空少女の黙示録」

          パソコンを買うぞ。

          いまのパソコンを買ったのが2020年6月14日らしく、ぼちぼち買い換えを検討しようかな~と、ヨドバシカメラでいろいろ見て触った記録を備忘録がてらメモします。4年も経てばパソコンもいろいろ進化してるもので、なおさらズブの素人だから参考にならないと思いますが。むしろ誰かいっしょに家電量販店に来てパソコン選んで! ちなみにいま使ってるパソコンはFUJITSUのLIFEBOOKのめっちゃ薄いやつ(最軽量モデルらしい。電車でリュックに背負って座ってたら曲がったぐらい薄い!)です。第8

          パソコンを買うぞ。

          ルーツを辿る冒険

          いやあ格好いいよな。「アメリカのルーツを辿ればここがユートピアなはずないぜ」って歌だと思う。 さて、古今東西「友だちスゴイ自慢」ほどクソださいものはないと思います。合コンとかで披露しようものなら「さしすせそ」の爆撃くらってその次はないですね。 それを承知のうえでいえば私の知人でいちばんスゴイ人は裏千家の長男かなと思います。お母さんが皇族だったんじゃないかな。いろいろあって家は継がないようだけれど、手筋どおりならつぎの家元になる可能性はふつうにあった。 嘘か誠か、彼が「ペット

          ルーツを辿る冒険

          もうひとつの小説新人賞

          私は小説の新人賞受賞者の誕生に立ち会ったことがあります。作家の志望者なら誰でも名前を知るような、押しも押されもしない大手の賞です。 最終候補も覚えてるかぎり2回はあったと思います。 予選通過については数えきれません。 自分の小説ではなく、他人の小説についてです。 私は小説を書くとたいていXで募集させてもらっていろんな方に読んでもらい感想をいただきます。どういうふうに読まれるのか、客観性を持たせたいからです。だから何でも思ったことを言ってもらいます(「イチからやり直せ」と言

          もうひとつの小説新人賞

          8月6日のこと(2024年)

          「すばる文学賞」は今年も駄目だったよ。 もともと「毎年この日に必ず記事を書こう」と決めたのは、元・カープの四番・栗原健太選手がそうしてくれていたからなのですが、彼は不遇の時代のほうが長かったはずなのに、つらいときも、かなしいときも、変わらずこの日には必ず記事を書いてくれていたと思うと、その気高さと、広島への思いに、涙が出そうになる。私なんかちょっと賞に落ちただけで、こんなに落ち込んでしまうというのに(それも、こんな特別な日に)。 数日前、ビブリオバトルがあって、この本を紹

          8月6日のこと(2024年)

          7月が終わりました。

          7月が終わっても株式投資以外の電話が鳴ってないということは、つまり文藝賞・新潮新人賞・すばる文学賞の最終候補に残ってないということで、おわりです。今年ももうおわりです…。 いっぽう、北日本文学賞・文學界新人賞・群像新人文学賞に出してきたので、待っている賞の数はあまり変わらないので、あったー。 ヘッダは某賞に出したものをAIに書いてもらったイメージ図です。いま「架空少女の黙示録」と題し、五人の少女それぞれを主人公にしたマジックリアリズム×福島作品を書いており、それぞれ五大純

          7月が終わりました。