にゃんしー

福島の小説を書いていました。

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福島の小説を書いていました。

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【小説】Write About Feelings(181枚)

 この小説と、出されなかった手紙を、我が終生のrival、Jonas Woodに捧ぐ。  日本語のお勉強のほうはどう? 女の子は口説けるようになった? 分かろうとするなよ。分かろうとしたって、加害者の苦しみを、被害者が分かるはずないんだから。 引用:「浸水」市村マサミ #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

    • 福島の日本酒

      どーん! これまで呑んできた福島の日本酒はこのへん。 いつも福島に行くときは浜通り地方のいわき市を拠点にしているのですが、見てのとおり福島の日本酒の本場は会津。 もともと、福島に行くようになったのは、仕事がらみの原発事故がきっかけでした。それなりに真面目に勉強してきたし、してはいるけれど、一方夜は福島の日本酒にハマってしまった。初めて「写楽」を呑んだとき、日本酒って美味しいんだと知った。初めて「飛露喜」を呑んだとき、こんな美味しいお酒があるんだと驚いた。そしていまも、福

      • 脱稿しました。

        文學界新人賞・群像新人文学賞・北日本文学賞について脱稿しました。来週福島に行ったさいに投函してきます。もうちょっとよくなったんじゃないか。結果をのぞむべくもないと思えば、悔しいです。ただこれ以上直すと悪くなりそうな気しかしない状況のなかで、ここで踏み切ることに決めました。 もっとうまくなりたいです。 (ヘッダ画像はいまマジックリアリズムを取り組んでいる「架空少女の黙示録」のAIに描いてもらったイメージ画像です。マジックリアリズムのほうは全然できてないけど)

        • 6月が終わりました。

          しばらく来春に向けた原稿の推敲をしていたので、日記(月記?)が遅れてしまいました。もうすぐ福島に向けて旅立つので、それまでは北日本文学賞の推敲をしてようと思います。文學界新人賞と群像新人文学賞の直しも本当はしないといけないんですが、まわりの評価を聞いてもあまり出来がよくないので、ノレず。唯一ワンチャンあるのが北日本かなー。 福島行ったとき、大好きな富岡町の郵便局に、北日本文学賞・文學界新人賞・群像新人文学賞の原稿を出してこようと思います。今回は花火もあるので楽しみ。3日間滞

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        【小説】Write About Feelings(181枚)

          芥川賞候補作ぜんぶ読みました(24年上)

          桜桃忌とともに芥川賞候補作が発表され、河童忌とともに将来への唯ぼんやりした不安を感じながら芥川賞受賞作が発表される……純文学の短い夏です。 ちなみに「河童忌までに電話がなければ新人賞に落ちている」と言われているため、作家志望たちは蝉のごとく、この夏のうちに作品の行く末を断つので、あったー。 というわけで恒例になりました、芥川賞の予想記事、今回もやります。 今回の候補作は公式サイトによるとこちら。 候補になった回数および枚数は知るひとぞ知るこちらのサイトから引用しました

          芥川賞候補作ぜんぶ読みました(24年上)

          Sum41

          ―――Sum41―――    親愛なるWoodへ  あなたがこの日記を読んでるとき、私は日本行きの飛行機の上にいるか、それかもうあっちに着いて、Fukushimaに向かっているところだと思う。Fukushimaへの直行便はないのだけれど、Tokyoの空港からFukushimaまでは、特急電車でそう難しくなく辿り着けるのだそうです。思ったより便利で驚きました。でも、電話で話したNatsumiのお母さんには、「思ったより何もないから、驚かないでよ」と言われてしまい、すごく緊

          Sum31-40

          ―――Sum31―――  この日記は、dramaticにしたくない。factだけを書きたい、と、for the first time白紙にnervousなpen先を置いたとき、Iにfollowするverbとして「write」を選びながら、decideしたはずだ。Therefore、yesterdayの日記は、kind of pitchをmistakeしたように、regretしている。Even as、あの日記を書いたことで、little bit、essayを書き流すようにre

          Sum21-30

          ―――Sum21―――  1 inningだけ投げさせてもらった。losingなend game、short stopもおあそびのleft-handedでいんちきなcurveを投げるなか、opponentはplateじゃないほうのget homeしたそうな、とっくにcleatも脱いだatmosphereで、moralのeducationぐらいboringなmoundに上がったが、とにかくfirst baseを踏ませなかったし、swinging strikeoutをふたつ奪っ

          Sum11-20

          ―――Sum11―――  一日に何度もiPhoneを眺め、broken heartなんていえばnonsenseだけれど、as isのsighを零している。addressは分かっているのだし、そう遠くでもないから、howについては造作もなかったが、whyに応えられない。ましてや、彼の隣にはNatsumiがいるはずで、気の強そうな眼差しを思い出せば、彼女はfragileな神の子を守るべく父が遣わしたguardianであるように見えた。あるいは、うちのballparkでNatsu

          Sum1-10

          ―――Sum1―――  まっさらの白紙にぬれたpen先を下ろす瞬間というものは、どんな駄文であれ、指がこわばるものだ。Woodのことを思い出し、日記を書こうとして、何を書いたらいいかIにfollowするverbを決めかねている。Woodは私よりよっつ年下で、私は彼のtutorをしていた。私はEskimoにrootがあり、tanningな肌の色がcomplexだったのだが、Woodはpolar nightに積もったばかりの雪みたいに透けた頬と、Bering海を溶かしたようなふ

          AIで小説の賞を取る試み

          ヘッダ画像は小説をもとにAIに書いてもらったもの。 さて、note記事のタイトルどおりに考えれば「AIに書いてもらった小説で賞を取るということか」と予想されると思うのですが、AIに小説を書いてもらうことに興味はない、というか、学術的な興味関心以外に意味はなさそうじゃないですか。AIに小説を書いてもらうことのメリットがあるかといえば「人間より速く書ける」点はそうかなと思います。でも、いま(特に紙の)本が売れなくなっている一方、作家とか作品の数はどんどん増えているわけで、「速く

          AIで小説の賞を取る試み

          【漫画】年中正月気分

          凶器は氷(推理編)凶器は氷(解答編)地名を間違えようゲームあなたが守った町ボキャブラリータバコおじいさんの時計1おじいさんの時計2ス○ミージュ○ター中日の四番#創作大賞2024 #創作漫画部門

          【漫画】年中正月気分

          やりましょうよ。文芸同人誌即売会「チョビアマ」を。

          このイベントもいよいよ3回目。 だいたいこんなかんじのイベントです。 場所はこのへん。尼崎です。阪神沿線だから、こてこての尼崎。出屋敷駅のほうがだいぶ近いんですが、尼崎駅から歩けばディープ尼崎の商店街を楽しめるので、それはそれでオススメ。 「さんとしょ」という私設図書館内にて行います。 前回の様子はこんなかんじ。 おたがい融通して場所を使ってね、というかんじです。いつ来ていつ帰ってもOK。自由だけど自己責任の、大人の即売会。 チョビっとアマだけどさ。文学フリマもそ

          やりましょうよ。文芸同人誌即売会「チョビアマ」を。

          5月が終わりました。

          ちょっと早いのですが、キリがいいので、5月の振り返り記事です。 「キリがいい」というのは、秋に向けて書いていた3作品がすべて脱稿したということです(ごぞんじだね)。 以下の3作品を書き終えました。 文學界新人賞向け:91枚 群像新人文学賞向け:101枚 北日本文学賞向け:30枚 すぐには出さないので、まだ直す余地はあるけど。 これで今年書いた枚数が879枚になります。わるくないペースなのでは。 年間1000枚を10年ぐらい書いてると、うまくなったかは分からないけど、客

          5月が終わりました。

          生成AIを使って小説を書く。

          ヘッダ画像はChatGPT 4oに書いてもらったこの小説のイメージ図。 ちゃんとラッパーだしメグミルク持ってる(メグミルク?)。 AIというのが嫌いすぎて、「一生使わんわ」とか吠えたり、AIを使って書かれた小説をディスったりしてたんですが、そもそも「嫌い」というのは相当に意識してるわけで、あるとき尊敬するエンジニアに「これからはそういう時代ですよ」と唆され、その場でChatGPTとClaudeに課金してしまったので、あったー。ちなみに月間20ドル。どこかのタイミングでどっ

          生成AIを使って小説を書く。

          文学フリマには行かないけれど。

          こういう世の中だもんで、なにかいいことができればいいなと、本の販売をつうじた寄付企画をさせていただきます。 このnote記事から1000円お支払いいただければ、本を1冊プレゼントします、という企画です。そして1000円の全額を「パレスチナ緊急医療援助(国境なき医師団日本)」に寄付します。 プレゼントする本はこちらのうちいずれか。 「ウソツキムスメ」泉由良幻想と少女の純文学作家、泉由良の本を読むならまずはこの一冊。表紙のとおり耽美といおうか、きれいで、どこかおそろしい短編

          文学フリマには行かないけれど。