5.1 銀行の物件評価ロジック

サラリーマン時代に経験した融資審査で、いくつかパターンがあることが分かりました。メガバンク、地銀、信金で考え方、審査方法が異なり、パターンを覚えておくと役に立ちます。

パターン1: エリア別、総額別の評価方法

銀行の審査プロセスは原則、二段回あります。支店内で土台にのるか乗らないか上司に相談することから始まります。支店内でOKが出たら、次に審査部の審査に入ります。
●都内は収益還元法、地方は積算評価というようにエリアで区別しているケース
※収益還元法は年間賃料から管理費、保険、固定資産税等の運営経費を差し引いたNOIを利回りで割り戻す評価法
※積算評価は土地評価と建物を足して再調達価格で評価する方法
●1億以下の物件は積算評価、1億以上は収益還元というように総額で区別しているケース
●賃料水準を行内評価システムで周辺相場から算出するケース

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