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人はなぜ桜に魅了されるのか

公園でもりもりと咲いていた桜。

家の近所の公園に咲くこの桜は、私の背の高さ(164)まで木から桜の花が垂れ下がり眼前で見ることができるので、桜の名所やお花見スポットで有名な上野公園や新宿御苑、千鳥ヶ淵など都内に遠出をしなくても十分楽しめる。
私は毎年この公園で、飲食もせず、まじまじと桜を見ている。これが本当の花見である(笑)。

薄ピンク色のまるっとした花びらに、その中心にちょびちょびと生えるめしべとおしべがとても可愛らしい。
そんな可愛らしい花びらが、ふわふわ、ひらりひらりと散っていく様子がなんとも切なくて儚い。
人はなぜ桜に魅了されるのか――桜がつぼみの頃からまだかまだかと咲き始めるのを待ちわびて、あっという間に満開になり、そしていつの間にか散っていく桜の一生を知っているからこそ、魅了されるのかもしれない。ずっと見ていたいとなるほどに、その一生は美しいの一言である。

とある人の話によれば、咲いている花の中心の色で桜の今の状態がわかるらしい。たとえば、ソメイヨシノは開花後に花の中心部の色が徐々に変化していくとのことで、咲き始めた頃は中心が緑色をしていて、散り始める頃になると赤色に変わっていくらしい。
この写真だと、(黄色寄りの)緑色と赤色の半分半分といったところだろうか。とても良きタイミングで公園に行き、まじまじと桜をこの目に焼き付けて、バッチリと写真に残すことができてホクホクと喜んでいる。桜のピンク色と空の青さのコントラストもなんとも美しい。

嗚呼、今年もこの美しい桜を見ることができて幸せだなぁ。