見出し画像

モノサシって重要だなという話~WEB戦略とISOの共通点~

「ウチのやり方って正しいの?」「他社と比べてどうなんだろう?」……自社完結を目指して手探りでやっているとこの手の悩みは付きものですよね。
僕の場合はWEBマーケティングがまさにそれに当たります。比較方法が分からないから、そもそも比較するデータがないから、自分たちの手法があっているのか分からないみたいな時期がありました。

今回はISOのお問合せでお客様から伺った話から、仕事において「モノサシ」って大事だなと思った話をします。

WEBマーケティングのモノサシは調べれば見えてくる

ということで、久しぶりに筆をとった太郎@ISOプロです。
オフライン、オンライン問わず自社の販促活動に携わる人の中には「自分たちのやり方は正しいのか?」「他社と比べてどうなのか?」という悩みを抱えている方も多いと思います。

僕もその一人でISOプロのサイト運営に関わっていますが、WEBマーケティングで他社さんがどういう手法を取っているか分からない。自分たちの手法が正しいのか、実は非効率的で車輪の再発明をしてしまっているのではという不安を抱えていました。

ただ嬉しいことにWEBマーケティングにおいては、

競合と自社の状況などは順位計測や競合サイトのデータを見られるツールなども出ていたり、実際に調べたりすることである程度把握できます。

SEOの手法やサイト構築など情報も調べればすぐ出てくる状況になってきています。

つまり自分で情報収集する能動的な動きをとれば、「モノサシ」を手に入れられます。
もちろん情報収集に工数を割けない場合は継続的、またはスポットでコンサルタントに相談するのもひとつの手かと思います。

業界や競合のスタンダードを知ることで、ひとつ「モノサシ」ができます。この「モノサシ」を持つことで、自社の手法が合っているか間違っているかが見えて、適切な箇所にリソースを割けるようになります。
「モノサシ」がなければ、成果が見込めないところにリソースを投入し続け無駄が多く発生してしまいます。……これは避けたいところですよね。

そう考えると本当に「モノサシ」は適切な判断をする上で重要なものだとつくづく思います。
モノサシがネット上から手に入るのもありがたい。

ISOマニュアルの自社作成はモノサシなしで進めるしかない?

ISOプロへのお問い合わせの中で「自社のマニュアルは良いのか悪いのか分からない」「もっとスリムにできるのかも分からない」といったお声を多くいただきます。

ちょっと僕が抱えていた悩みと近しいなと思いました。

ISOのマネジメントシステム規格は、企業の継続的な改善を目的に、それをどう実現するか
業務内容などをマニュアル化し、運用・評価・改善を行っていくものです。

いきなりISOが出てきて身構えてしまうかもしれませんが、いまは製造業だけのものではなかったりします。
ITサービスでもISO9001(製品やサービスの品質の規格)だったり、SaaS系の事業ではISO27001(情報セキュリティの規格)を取得しているところも多くあります。
官公庁の入札の条件を満たすためや対外的なアピールのためなど事業拡大のために有用なものなんです。

さて
コンサルタントにお願いしない場合、勉強しながら自社でマニュアルを作ることになります。経験もない中での作成になるため、作り込み過ぎるか、簡単に作り過ぎて審査時に指摘され修正することなるでしょう。

審査員次第では必要以上の修正を求めることもあります。知見がないと、指摘されたら言われた通りになおすことになるでしょう。
詳しくはこちら

例えば、レベル20のクオリティで審査合格するものをレベル60のクオリティで作った場合、もちろん審査は通りますが、差分の40レベル分が余計な取り決めつまり負担となります。
ただ知見がないため、これには気づけません。

この検証できないというのは中々やりづらいところです。

審査に通った=審査員のお墨付きをもらい、まず検証を考えないかもしれません。
そして他社と比較できない。比較できない理由はそもそも見せてもらえないのもそうですし、規模や業務内容なども違うので単純な比較ができないのです。

これではマニュアルの最適化、スリム化の実現からは遠のいてしまいます。非効率的なISO運用で負担が増え、業務を圧迫することに繋がります。

ちなみに言うと、ISOにおいてマニュアルの作成は必須項目じゃありません。状況に拠っては代替になるもので審査通過している企業様も少なくありません。
……が、これも知らなきゃ気づけない。怖いですよね。

ISOのモノサシはネットで調べても出てこない

ISOの「モノサシ」はネットで調べて出てくるような代物ではないのが難点です。

企業の核となるマネジメントシステムのマニュアルが表に出てくることはありませんし、例え出てたとしても規模や業種などひとつでも違えば参考にできないものです。

経験豊富なコンサルタントでさえ、実際に現場や帳票を見ないことには判断できないものです。

ではISOの場合はどうするか?ここは“経験豊富な”コンサルタントの力に頼るほかないように思います。もしくはコンサルタントやISOの経験が豊富な人を雇い、最適化してもらうなどでしょうか。後者は人件費が重たいかもしれません。

“経験豊富な”コンサルタントは、審査経験やコンサルタント経験が豊富なだけでなく、“自社”の業種に近しい会社のコンサルタントを多く経験しているかが指標になります。
偏った知識、経験だけではその会社に合わせた最適なISOのスリム化は難しいことが多いです。

一度「モノサシ」を手にして、最適化を図ることでISOは会社に根付き、より効率的に継続的な改善の実現に繋がるものとなると思います。

画像1


まとめ

一度「モノサシ」を手にすることで、判断の幅も広がってきます。
WEBマーケティングにおいても、状況が見えなかった頃よりも把握している方が「今やるべきこと」を選択しやすくなりました。
「モノサシ」を得る努力を最大限に行い、効率的な運用を実現できることがベストだと思っています。

ISO運用中の方も一度この「モノサシ」を手に入れてみるといいかもしれません。
もちろんISOプロでは、さまざまな業種を多く担当してきた“経験豊富な”コンサルタントが在籍しています。
企業様ごとの状況に合わせたISOの構築やスリム化を行っていますのでご興味ありましたら、ぜひご相談ください!

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?