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本当に香ばしいうなぎはここにあり (犬山市 うな久)
名古屋エリアにはうなぎの有名店が何店かあります。それらよりここは圧倒的に美味しいと私は思います。
何が違うのか。焼き方です。タレです。
場所は名古屋から名鉄で小一時間ほどの犬山市です。国宝犬山城や犬山まつりで有名な城下町です。この犬山にあり創業130年を超えるうなぎ屋さんが「うな久」さんです。50年くらい前までは寿司久という名前の料理旅館で大相撲名古屋場所の時には相撲部屋の宿舎にもなっていました。元々はお寿司屋さんだったはずで、いまは4代目から5代目にバトンタッチの時期だと思います。
いまでこそブームに乗ってひつまぶしをここでも提供していますが、以前はありませんでした。理由は単純で、せっか香ばしく、外パリ中ジューシーに焼かれているうなぎをご飯に挟み込んで、おまけに出汁までかけてぐちゃぐちゃにして食べる、などというのはありえないわけです。私もこれには全身全霊で同意します。
繰り返します、ひつまぶしは邪道です。
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とにかく焼きが最高です。関東風の蒸して全部脂を抜いてしまうのがお好みであれば、ここのうなぎはおすすめしません。関西風がお好みであれば圧倒的におすすめします。全国各地の美味しいうなぎ屋さんでそれなりにいただいてきましたが、私はここを超える蒲焼に出会ったことはありません。
比較的近くの瀬戸市にある「田代」さんもいいですが、お店のランクも違うというか、田代さんの方がワイルドな気がします。タレが残念ですが三島の「すみの坊 本町店」はここの焼き方に近いです。ここは店名が変わって味が落ちちゃいました。でも桜家さんよりはおすすめです。
「うな久」さんは20年くらい前に全国区の有名なバラエティー番組で紹介されて、そのあとしばらくとんでもない数の人が来てしまい、一時期疲弊していましたが、いまはすっかり安定しています。
派手さはないので極端にメジャーになっていないのが救いです。元々地元密着の料理旅館なので、SNSやGoogleに情報が出にくいです。Googleでは4.2で、当てにならない食べログでは3.34ですね。どんな飲食店もそうだと思いますが、本当に美味しいお店というものは決して超有名ではないです。
当てにならないと行っておきながら、食べログのこのクチコミによく現れていると思うので貼っておきます。
ドンブリ上等
歴史も深い城下町なのに、なんのへんてつもない外観に正直なところ期待は薄れていた。
しかしかた隅っこに立っていた 創業100年記念碑 ソレに心動かされたのかも。
ウナギは好物なんで、ついつい準備中のこの店を犬山城に向かう道すがらに観察
お昼ゴハンの頃合いに寄ってみましょうかと。
大抵のことは調べてはいたんですけどね。
座敷の規模が広くとってあり、テーブル席は4人用2卓ほど
古くさくもなく真新しさもなく、テレビが流れているの庶民的
うな肝は、お昼ランチ時に出さないお店もある
だから聞いてみたら1つだけ出せるとのこと。
肝吸いでも使うし夜営業もあるし 肝の確保はウナギ店の生命線
お酒のお通しに、黙っていてもウナギの骨せんべいを出してくれたのなら
そんな良心的サービスなお店を自ら期待してはいけない。
だから300円を支払う気でもあり致しがたなく注文
なんせ開店から30分も経たない時に行ったので先客は地元のお父さん1人
そこに静寂な店内を切り裂くかのごとし骨せんを噛む音が木霊
それ耳にしたお父さんもツマミに酒を嗜みたかったに違いないであろう。
最近、ウナギ店でも高級に見えるから重宝なのか「お重」の比率が高く
昔はごく一般的だった うな丼 = ドンブリ絶滅しかていると嘆いていた矢先
このお店は堂々とうな丼アリ しかもお重のランクと同等
決してウナギをお重で食べたい人だけのこの世はないのだと言わしめる品書きだ。
関東と関西の間、ご承知のとおり愛知は中間 だから
蒸してから焼く江戸前なのか 蒸さずに焼き上げる関西風なのか
今までの経験だとどっちの調理法をも持ち合わせているお店がある愛知県
なにこれ〜 焼き色サイコー!
このお店は関西風 表面のパリパリっとした食感の焼き加減がごきげん。
タレを塗りながら焼きての繰り返しだから、ウナギによく染み込んでいて
余計なタレがゴハンに浸透しすぎてないは好み。
途中までドンブリを手で持ち、箸でウナギとお米を口に往復動作
佳境に入ってきてワンパクのように口の周りかきこめるのはドンブリの醍醐味
雇われ人は見当たらず ご家族だけで営んでいたアットホーム店
名古屋から犬山まで足を伸ばされる時には、ぜひ行ってみてください。名鉄犬山駅から一本道を5分くらい、お店から犬山城まで10分くらいです。
犬山祭は高山祭や祇園祭のようなメジャー感がまったくない所が良いんですよ。
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